
「応募自体は、めちゃくちゃ来たんですよ」
昨日、ある運送会社の経営者さんと採用について話していたときのこと。
Indeedで求人を出して、この3ヶ月ほどで集まった応募は、なんと約80人。
「え、めちゃくちゃいいじゃないですか!」
って思いますよね。僕も最初はそう思いました。
でも…その後に聞いた話が、採用あるあるだったんです。
「ただ、採用できたのはほとんどいなくて…」
「応募が来るたびに電話して、説明して、面接して…」
「正直、かなり疲弊しました」
これ…採用をやっている会社では結構ある話だと思うんです。
応募は来る…でも、欲しい人が来ない。
「楽そうだから」
「週1でも働けそうだから」
「なんとなく稼げそうだから」
そんなイメージで応募してくる人が多く、実際の仕事について説明すると、「思っていたのと違いました」となってすぐ辞めてしまう。
だから求人原稿を修正して、条件を細かく書いて、少し厳しいことも書く…すると今度は、応募そのものが減っていく…じゃあ、応募を増やせばいいのか?それとも、条件をもっと細かく書けばいいのか?
僕はこの話を聞きながら、「たぶん、問題はそこじゃないな」と思ったんです。
話をさらに聞いていくと、この会社、めちゃくちゃ面白い会社なんですよ。
たとえば、20歳くらいから働いている若いドライバーさんがいるのですが…最初から経験者だったわけじゃありません。
むしろ、免許を取るところから始まって、社長が運転の仕方まで教えて、少しずつ仕事を覚えていったそうです。
そんな超ど素人スタートからでしたが今では、月70万円ほど売り上げるエースとして働いてくれている。
もちろん、「楽して月70万円!」なんて話じゃありません。
・めちゃくちゃ働く
・体力的に大変なこともある
・決して、キラキラした仕事じゃない
でも、若いうちから本気で働いて、自分の力で稼ぐ力をつけられる。そんな環境があるんですよね。
さらに話を聞くと、「将来的に独立したいなら、それも応援してあげたい」という話まで出てきたんです。
僕、これを聞いた瞬間に思いました。
いや…『そっちを求人で言いましょうよ』って。
だって、「配送ドライバー募集」「頑張れば稼げます」「未経験歓迎」だけだったら、他の会社も言っています。
条件だけを並べれば、もっと休みが多い会社もあるかもしれない。
もっと給与条件のいい会社もあるかもしれない。
でも、この会社には、ここで働く意味がちゃんとあったんですよね。
若いうちから、自分の腕で稼ぐ力をつけられる。
未経験でも、ちゃんと仕事を覚えられる。
頑張った分だけ、収入という形で返ってくる。
そして、この会社を卒業する日が来たとしても、独立という道まで応援してもらえる環境が整っているわけなんです。
これって、20代、30代で、「このままでいいのかな…」「何か自分の力をつけたい」「どうせ働くなら、本気で稼いでみたい」と思っている人には、めちゃくちゃ魅力的だと思います。
逆に、「なるべく楽して働きたい」という人には、たぶん刺さらない。
でも…それでいいんですよね。
求人って、100人に好かれる必要はありません。
むしろ、来てほしくない人にまで魅力的に見えてしまう求人は、応募が増えれば増えるほど、会社が疲弊していきます。
大切なのは、「誰に来てほしいのか?」を決めること。
そして、その人に、「うちで働くことには、こんな意味があるよ」と伝えることです。
つまり、求人媒体でも、テクニックでも、小手先の言葉でもなく、まず、コンセプトを決めることがやっぱり欠かせないんです。
そして、そのコンセプトを、『メッセージにすること』なんですよね。
今回の会社さんも、Indeedで約80人の応募が集まっているわけです。
つまり、そもそも仕事に興味を持つ人がいないわけじゃない。
反応がないわけでもない。
むしろ、めちゃくちゃ反応は取れています。
だったら、あとは、「誰を集めるのか?」「その人に何を伝えるのか?」を研ぎ澄ませばいいだけです。
会社の中に眠っている素材を見つけて、「誰を採用するのか?」というコンセプトを決めていく。
そして、その魅力を、求職者に届くメッセージに変えていくわけです。
求人コンサルって、単にIndeedの使い方を教える仕事じゃないですし、求人票を書く仕事でもありません。
その会社が、誰と一緒に未来をつくっていきたいのか?
そこを経営者と一緒に考えて、まだ言葉になっていない魅力を掘り起こし、必要な人に届く言葉に変えていく…
そんな仕事なんだと思います。
だから、面白いんです。
今回の会社さんも、ここからどう変わるのか?
僕自身、かなり楽しみです。
また実際に動き始めたら、その結果もシェアしますね。


