今、ある絵本が映画化されて
すごく大ヒットしていますね。
今日はその映画のお話なんですが
映画自体の話をしたいわけではありません。
というよりも
僕はその映画を見ていませんし
絵本も読んでいないので
内容を全く知りません。
じゃあ、何の話かって言うと
その映画の感想記事を書く仕事の話です。
先日、某クラウドソーシングのサイトで
こんな募集案件を見つけたんです。
募集要項はこんな感じ。
『某映画』の感想を募集しています!
報酬目当てではなく、『某映画が面白かったから、ぜひみんなにシェアしたい』
という気持ちをもった方向けのお仕事です」
といった
映画の感想記事の作成を
業務委託で募集する案件です。
で、この案件自体は
よくある案件ですから
別にどうでもいいんです。
問題はその報酬。
ある依頼では
1850文字以上の感想記事を書いて報酬が19円という
なんとも闇が深い報酬でした。
しかも、このクラウドソーシングのサイトは
システム手数料として20%が引かれるので
記事作成者が受け取れる金額はわずかに
15.2円となる計算なんですよね。
もちろん
この案件の募集要項には
「報酬目当てじゃなく」という文言が記載されていますから
この報酬に対して問題視するのは
筋違いかもしれません。
それに、この案件を
どう捉えるかは人それぞれですから
僕がとやかくいう事でもないかもしれません。
でもですね。。。
僕はいちライターとして
非常に複雑な心境になりました。
だって、ライティングスキルって
そんな簡単に身につけられるスキルじゃない
じゃないですか?
人間心理を学んで
文章構成を学んで
文章力を学んで
言葉のストックを増やすために
毎日たくさんお文章を読んで…
1つのコピーを書くために
日々の研鑽を何年という単位で続けて
やっと人を動かすコピーって
書けるようになるわけです。
巷ではライティングって
誰でもすぐにできるとか、
テンプレあればコピーは書けるとか、
さも簡単なように言っていますけど
全然そんなことないですよ。
1万時間の法則じゃないですが、
地道な努力を続けた人だけが
人を動かすコピーが書けるようになる
習得が大変なスキルなわけです。
にもかかわらず
その報酬がたったの19円で買い叩かれる…
僕にはこの案件は
そういう風に映ってしまいました。
激安案件の原因はライターにある!?
でも、問題の本質は
ライターを安く買い叩く発注者側ではなく
我々ライター側にあると僕は思っています。
なぜなら
市場の相場って
売り手が提示する価格に対して
買い手がその価格で買うから
形成されていきます。
なので、極端な事を言うと
安い案件に飛びつくライターが多いから
ライターは安く買い叩かれる仕事に
成り下がってしまったんわけです。
もし、1850文字で19円とか
1文字0.1円とか…
ライターをバカにしたような
報酬案件に誰も飛びつかなければ
市場価格ってのは勝手に上がっていきますからね。
でも、ライターの報酬がどんどん安くなるってことは
残念ながら安い案件に飛びつくライターが
たくさんいることを意味しているわけです。
ある意味
こうした報酬案件が成立しているのは
ライター側の自業自得なんじゃないかと思います。
自分を安く売るなんてしないでください
だからこそ
このブログを読んでいるような
意識の高いライターさんには
そっち側には絶対に行ってほしくありません。
ハッキリいって
こんな案件をいくらこなそうが
ライター一本で食っていける報酬は
絶対に稼げません。
それに、僕らの磨いている
ライティングスキルは
ビジネスをする上で最強のスキルです。
お客さんを集める。
商品を売る。
それら全てに
ライティングスキルが
最も重要なわけですからね。
どうか、自分の磨いているスキルに自信をもって
自分を安く売るなんてしないでください。
足元見て買い叩いてくる人なんて
相手にしなくていいです。
ライティングの価値をわかっている
クライアントとだけ付き合えば
キチンとした報酬はいただけますから。
あとは、そういう相手とどう出会うか?
そして、その相手が認めてくれるスキルを
その時までに磨いておけるか?
ここだけですからね。
ぜひライターの地位向上のためにも
今日紹介したような
ライターのスキルをバカにしたような案件には
飛びつかないようにしていきましょう!
で、今日の動画では
こうした超激安案件の闇について
僕の考えをお伝えしています。
PS.
そもそもの話ですが
クラウドソーシング系で受注するのは
本当に最初の実績作りのときだけにしましょう。
まともな案件はほとんどありませんから
ライターとして本当に稼いでいきたいなら
そういう系のサイトを見るだけ時間の無駄です。
しっかりと実力つければ
ライターはマジでどんな仕事よりも
稼げる仕事なので。
ぜひ、そこを目指して欲しいなと思います。