From:甲斐 慶彦
今週火曜日、沖縄で社長向けのセミナーが行われました。
以前、スベり倒してヘコみにヘコんだセミナーです(その記事がこちら)。
毎月行っているんですが、そこで今回私が社長さんたちの前に立って、楠瀬さんを紹介するという役割を担いました。
楠瀬さんを知らない社長さんに「これから出てくる講師は今日これからの時間、あなたが耳を傾けるに値する人ですよ」ということを受け取ってもらう重要な役割です。
お笑いでいうところの「前座」でしょうかね。会場を温めて主役にバトンタッチする役割ですが、「会場をひとしきり冷めさせて、楠瀬さんにバトンタッチする」という事をやってしまいました。
「また、やってしまった…何度もイメトレしたのに…」とまぁ、ヘコみます。「あぁ〜〜」と頭を抱えたくなる事態です。
ただ今日は、なぜそんなことをやってしまったのに「やったぜ!!」なのかをシェアしたいと思います。
「やっちまった」のに「やったぜ!!」な理由
正直、「やったぜ!!」もカラ元気です。ただ、失敗に対して「やったぜ!!」という気持ちを持っているのは本当です。
…というのも「人は失敗しないと、本当の意味での知識や知恵を身につけることができない」ということを最近ようやく、腑に落とすことができたからです。
私たちセールスライターは本やセミナーで勉強するとつい「よっしゃ使えるワザが増えたぜ!!」と調子にのってしまいます。まさに上の画像のように、「自分は使えるブロックをたくさん持ってるぜ!」という感じです。
まさに私がそんな状態でした。
たくさん本を読み、セミナーに参加し、動画で勉強して「これで自分はうまくいく!!」と確信していました。
ですが、今回のような有様…社長の前に行くと、今回のように駄々スベりしてしまうわけです(汗)そして、自分が持ってると思っていたブロックが、ハリボテ…むしろもっと曖昧でぼんやりしていたことに気づき、愕然としてしまうのです(こんな感じ)
あんなに勉強したのに…
イメトレも何回もしたのに…
手持ちのブロックが、全く自分の中で形を成していなかったことに気づかされました。
書くだけじゃ身につかないセールスライティングのテクニック
前回駄々スベりした経験を踏まえ、今回の紹介では「相手との関連性」「具体性」を意識しながら話すことにしました。
- 相手が受け取れるように、例え話をふんだんに使う
- 例え話は、相手の頭の中にある事柄で選定する
- 説明部分も具体的で眼に浮かぶような表現を心がける
こんなことに気をつけながら楠瀬さんの紹介をしました。
以前は完全に社長さんを置いてきぼりにしてしまいましたが、今回は5〜10メートルほどは一緒に並んで歩くことができた気がします。
ただ、社長さんの沈黙のプレッシャーに負けて自滅…。
テンパってしまい、後半部分はまた社長さんを置いてきぼりにしてしまいました。
「あんなにイメトレしたのに!!」
どんなに頭で考えても、書き出して、声に出して練習してもダメでした。
結局、楠瀬さんは「会場を温める彼が固かったので、会場全体も固くなってしまいました。温めなおすところから始めますね(笑)」と笑いを誘い、バトンタッチから1分ほどで会場の空気をいくぶん柔らかくしてしまいました。
その変化に、思わず私も笑ってしまいましたが…(カラ笑い ハハッ)
フィードバックが強烈なほど、鮮明に自分の中に残る知恵・知識
今回の失敗をよくよく振り返ると、
(関連性や具体性を盛り込んだ)トークスクリプトを追うことに必死になって、聴衆の反応、「社長さんが受け取れてるか」反応を感じ取って、それに応じて具体例や事例を織り交ぜることができていなかった、ということが失敗の原因だったとわかりました。
前回失敗した原因である「関連性」「具体性」についての視点はきちんと持てていたと思います。今回はそれを生かすための姿勢に問題があったんだ、と…。
やはり、このように強烈な失敗体験があると、本当に自分が持っている手持ちのスキルの未熟ぶり・どこがダメだったかを痛感させられます。そして「もう絶対同じ失敗をしたくない」という感情が芽生えてきます。
こういった失敗を山ほど積み重ねてきているから、成果を出している先輩方は圧倒的な実力を手にしてるんだろうな、と。
自分も今までたくさん失敗してきましたが、手持ちのブロックといえば、まだこれくらいでしょうか。これからも失敗を愚直に繰り返しながら、手持ちのブロックを1つでも増やしていけるよう頑張りたいと思います。
楠瀬チームは、人材の成長に投資してくれるチームなので、こういった失敗をたくさんさせてもらます。なので来月以降も、今回と同様「社長の前に立って楠瀬さんの紹介」という役割を仰せつかるでしょう(ひ〜〜…やったぜ!!)
P.S. 失敗体験だけでなく、成功体験も自分自身を強烈に前に進めてくれる体験ですよね。最近「いいね!」を思わず押した成功体験がコチラ