セールスライターのキャリアといえば、独立起業して一人でクライアント獲得から実際の業務までをこなすイメージが強いかもしれませんが、現実問題、独立起業は簡単ではありません。
まず、一番最初のクライアントを獲得するまでが難しく、そこをクリアしても収入を安定させるまでに時間がかかります。
もしかするとあなたも独立起業しようとしたもののうまくいかず悩んでいるかもしれません。
もちろん起業するために努力を続けることも良いのですが、独立起業してセールスライターをやっていくには、どうしても向き不向きがあります。
- 起業はしたくないけれどセールスライターとして仕事をしていきたい…
- とにかく早くセールスライターとしての実績と現場経験が欲しい…
もし、あなたがそう感じているとしたら、セールスライターとして就職するという選択肢もあります。
方法はシンプルでセールスライターの求人を探して応募するだけです。
とはいえ、セールスライターという仕事はまだ日本では浸透していないので求人を探してもなかなか見つかりません。
そこで、この記事で、セールスライターとして就職したいけれど、なかなか求人が見つからない方のために、どうやってセールスライターの求人を探せば良いのか、セールスライターの求人はどんな内容なのか、といった情報をまとめて解説していきます。
セールスライターの求人情報の探し方
セールスライターの求人は、そもそもの母数が少ないので、求人検索エンジンを使うと便利です。求人検索エンジンは、キーワードを入れるとWEB上に存在するキーワードに関する求人案件をまとめて表示してくれます。例えば、以下のようなものがあります。
求人検索エンジン例
キーワードで「セールスライター」勤務地で自分が通える場所を指定して検索することでセールスライターに関する求人情報が表示されます。セールスライターは自宅でできるイメージが強いかもしれませんが、実際、就職する場合は会社に勤務する必要があるところが多いです。
「どうしても在宅で仕事がしたい」ということであれば、就職して固定給をもらう勤務形態とは異なりますが、勤務時間・場所の自由が聞いて、なおかつ仕事だけもらえる形として「業務委託」があります。業務委託だとクラウドソーシングのサイトで案件を探すこともできます
クラウドソーシングサイト例
セールスライター職の仕事内容まとめ
では、セールスライターの求人案件の中身はどんなものなのでしょうか?実際、セールスライター職で募集している求人案件をまとめてみました。
まず、大きく分けると
1、自社の商品・サービスをプロモーションする
2、他社の商品・サービスをプロモーションする
といった分け方ができます。自社で商品を作ったりサービスを提供している会社が自社の売り上げを伸ばすためにセールスライターを雇いたいパターンか、マーケティング・コンサル会社がクライアント企業の販売のサポート業務を行うためにセールスライターを雇いたいパターンのどちらかです。
いずれにせよ仕事内容は似たような感じですので、どんな仕事内容になっているのかを紹介します。
セールスレター(LP)のライティング
まず、セールスライター職なので、セールスレターのライティングの仕事があります。といってもメインはWEB上のページでのセールスレター、つまりLP(ランディングページ)のライティングになります。商品やサービスを販売するためのWEBページを作成します。
ヘッドラインやリード、ブレット、CTAなどセールスレターの要素が最も反映されるライティング業務です。WEBページなので、画像や写真をどうやって効果的に使うかもポイントになってきます。
コンテンツの作成
他にもWEBコンテンツの作成があります。WEBコンテンツとは特定のテーマでユーザーが知りたいことや悩みに答える記事のことです。商品を売り込むというよりは、見込み客を集めることが目的になります。
もちろん、取り扱っている商品に関するコンテンツを書くことになりますので、例えばクレジットカードについてのコンテンツだと
- 「クレジットカードの作り方」
- 「クレジットカード会社徹底比較」
- 「お得なクレジットカードの使い方」
といった内容の記事を書くことになります。セールスレターとは異なりますが、これもセールスライターの仕事とみなされています。
ホームページのライティング
商品販売だけではなく、ホームページに記載するコピーのライティング業務もあります。ホームページなのでサービズ概要や会社紹介なども含まれますが、そういったページのコピーを考えることもセールスライターに求められることがあります。
WEB広告運用
Google広告やFacebook広告など、サイトやLPにアクセスを集めるためのWEB広告を運用したり、クリエイティブ(広告に使う画像など)を作成する仕事です。ライティング要素は少ないですが、見込み客にLPを見てもらうためにWEB広告は欠かせませんし、実際アクセスを集めてみてLPを変更することもありますので、LPのライティングとセットでWEB広告運用も任せられる場合もあります。
効果測定・改善案提案
実際、LPやサイトを作ってWEB広告を運用していくとデータがたまります。
- どれくらいアクセスがあるのか
- どれくらい購入されているのか
- ユーザーの年齢や性別
- よく読まれているページ
- どこから流入してくるのか
といった、売り上げを伸ばすためのデータ分析を行い、次の一手を考える仕事です。数字を元にどこを改善すれば良いかを考えてライティングに反映させます。
その他ライティング
他にもメルマガ原稿、求人原稿、DM・チラシ・パンフレット・会報誌といったオフライン系の販促ツールも含めたライティングの業務があります
ライターの取りまとめ
他のライターをまとめてメディアサイト(コンテンツ記事がまとめられたサイト)を作っていく役割です。例えば、SEO対策としてどんなキーワードを狙うか等の指示をだす仕事です。ライターとして成果の出るコンテンツを作れるようになったら、こういったディレクターのような仕事をすることもできます。
以上がセールスライター・セールスコピーライターの求人案件の仕事内容のまとめになります。ちなみに上記のどれか一つだけをやる、というパターンは少なく、どちらかというとWEBマーケティングに関わるライティング全般を担当することが多いようです。
セールスライター職の給料と応募資格
給料
そして、何よりも気になるのが給料だと思います。勤務地によってばらつきはありますが、年収で言うと300~400万円、月額25~40万円の価格帯が多いです。経験を積んでいけば700~900万円くらいの年収になるところもあるようですが、初めて数年は年収300~400万円といったところがボリュームゾーンになってきます。(※ボーナス、みなし残業込みかどうかは不明です)
応募資格
セールスライターの求人の場合、応募資格はそこまで厳しくありません。打ち出されている条件を見ると、「文章を書くのが得意な方」といった程度のところがほとんどです。なので、特に勉強していなくても応募できるので、参入のハードルとしては低いことがわかります。
セールスライターと類似の職種
セールスライターで求人を探しても現実問題、そこまで案件数は多くありません。なので、上記にあげた仕事内容を行う類似の職種を紹介します。
コピーライター、WEBライター、ライター
こういった職種はコンテンツ作成・LPのライティングが主な仕事内容になってきます。業務委託の雇用形態が多いのも特徴ですので、在宅で働きたい場合はオススメです。
WEBマーケッター、WEBディレクター
WEBマーケティングの全体戦略(見込み客を集めて商品・サービスを販売するまでの導線の設計と実行)を任せられるポジションです。ライティングよりもマーケティングのスキルが求められます。ライター職より年収は高い傾向にありますが、在宅で勤務というパターンは少なく会社に勤務しての仕事となりますので、一人で家でライティングしていたいとしたらイメージが違うかもしれません。
ライティング業務だけをするよりもマーケティング全体に携わるほど収入は上がる傾向があります。独立起業した場合も同様ですが、クライアントの売上を伸ばすコアの部分に関われるかどうかで報酬の額が変わってきます。
まとめ
今回の記事では、セールスライターとして就職する場合の求人情報の探し方と、どんな求人が出ているかを紹介しました。
セールスライターの仕事を探す際は求人情報検索エンジンを使うことで見つけやすいです。実際に募集している仕事内容は、セールスレター(LP)を書く以外にも、コンテンツ作成やWEB広告など、WEBマーケティング周りの業務全般となっていることが多いです。
セールスライター職と類似の職種に、ライター職とマーケッター職があります。ライター職よりもマーケッター職の方が給料は高くなる傾向がありますが、在宅で働けるのはライター職が多く、マーケッター職は通勤が求められることが大半です。
応募資格については、特に必須のスキルや経験が求められませんので、参入のハードルは低く、セールスライターで独立起業して自分でクライアントを獲得していくのは厳しい…ということであれば、求人情報を探して応募することを視野に入れても良いかもしれません。
ぜひ、自分にあったキャリアスタイルでセールスライターを目指してみてください。