From:森 正宏
先日、クライアント先で撮影が
終わったあとに言われた嬉しい一言。
撮影したのは採用サイトに掲載する
ための社員インタビューです。
1時間ほどの撮影が終わって
ほっと一息ついているとき、
「ありがとうございました!
ありのままで、リアルにお話できて
良かったです」
と言われたのです。
これは嬉しかったですね。
お客様がやりたいことを実現する
お手伝いができたのだな、と。
といっても、
撮影中は私は何もしていません。
カメラは固定ですし。
それに
上司と社員さんの対談形式にしたので、
私はカメラの録画ボタンを押したら
そ~っと立っているだけという…
「お前何もしてないじゃん!」
とツッコミが入ったら、そうですね。
と答えざるを得ません(笑
セールスライターが動画に取り組む目的
でも、私たちは撮影技術や
編集技術を売っている訳ではないのです。
動画がトレンドなら
動画編集できる人がセールスライティングを
やれば良いんじゃない?
みたいな事を言われる事もありますが
それは敬意に欠けた理念なき考えです。
素晴らしい映像を実現する編集技術は
本当にすごいです。そこに情熱を注がれている
方に、安易に「マーケティングもやれば」と
言うのはまったく違うことです。
- 素晴らしい映像作品をつくるのが目的なのか。
- 動画という道具を使って、メッセージを正確に伝え形にすることが目的なのか。
どちらにも優劣はありませんし
両方できたら最高なのです。が
目指しているものが違うので
両立しにくいと私は思っています。
というのも
私自身こんな経験があるからです
マーケティングには動画が良いと聞いて
私がビジネス用途で動画技術を
学び始めたのはセールスライティングと
いう言葉を知って間もない5~6年前。
産業機械の販売会社をしていた時で
何とか営業せず、売れる仕組みを
作りたいと片っ端からマーケティングを
勉強し始めた頃でした。
そんな中でマーケティングに動画を
取り入れると良いらしいよ!と
聞いたのがきっかけです。
当時は情報も少なく、独学には限界が
あったのでオンライン講座に申し込んで
夜な夜な勉強していました。
結構な投資でしたが、
そこで初めて全体像が分かりましたし、
編集技術のベースも体得できました。
余談ですが、
やっぱり初めて何かを学ぶときは
体系的に学習できて、しかもレビューを
もらう事が一番手っ取り早いです。
独学でもダメとは言いませんが、今は
情報が溢れ過ぎているので
何が自分にとって必要なのか?
何を優先すれば良いのか?
逆に分からなくなってしまいますから。
動画技術を学んだからこその失敗
さて、そこで得た知識や技術は
今に繋がるベースになっているので
本当に学べたことを感謝しています。
ただしそこで学んだのは
動画の編集技術やルールがメイン。
例えばノイズを除去する方法だったり
画角割りの方法だったり。
それも必要ではあるのですが…
実のところ、その編集技術を使った
動画では最初何も売れませんでした。
私も悪かったんですけどね。
覚えたての技術を使ってみたくて
格好良いエフェクトとか無駄に使ってたり。
時間を掛けて編集しましたし自己満足感は
あったのですが、肝心の売上になりません。
そこでふと気付いたのです。
「あれ?何のために動画を編集しているんだっけ?」
そう目的は売るためです。
もっと言えば売り込むためではなく、
商品を本当に必要としている人に、正確に
情報と価値と伝わり、信頼してもらい
「これが必要だ!」「欲しい!」
と向こうから電話をしてきてくれるため。
それが実現できるなら格好良い編集を
しようがしまいが関係ありません。
すっかり技術に眼を奪われていました。
そこに気が付いてから動画に取り入れていったのは
- 販売者である自分が登場する
- 自分と会社の自己紹介をする
- 商品の悪い所も包み隠さず見せる
- よくある質問や不安を動画内で答える
- 動画を見たあとの流れを説明しておく
仰々しく書きましたが、これ
セールスライティングの要素ばかりです。
お客様に必要な情報や、不安に思う部分を
隠さずありのままに出すというだけ。
今思えば当たり前のことですが、当時は
こんな初歩的なことも分かりませんでした。
主役はお客様と商品。自分は橋渡しするだけ
ところがです。
この要素を取り入れ初めてから、
「動画を見て、気に入ったので買います」
という連絡が入り始めたのです。
1千万円とかする産業機械が、です。
これが私の原体験です。
でも、今でも思いますが
私がすごいという事は何一つありません。
その商品の持つスペックや魅力が、
それを必要とする人に正確に届いたという
だけなのです。
だから主役は商品とお客さん。
私は動画というツールを使って、
魅力が正確に伝わるように、
邪魔にならないように
そっと橋渡しをしただけ、です。
誇張も演出も要りません。
ありのままの姿を正確に(でも
魅力的に)必要な人に橋渡しする。
そこにセールスライターだからこそ
動画に取り組む価値があるのでは
ないかと感じるのです。
最高の仕事
冒頭にお客様から言われた
「ありがとうございました!
ありのままで、リアルにお話できて
良かったです」
という言葉は私にとって
最も嬉しいことです。
撮影中は私は何もしません。
でも、そこに至るまでに
動画の目的や、誰に見て欲しいか
皆で話し合って共有しています。
その上で何か余計な脚色をしたりせず、
クライアントが発信したいメッセージを
ありのまま、リアルに話せた!というのが
私にとって最高の仕事なのです。
そして
同じ価値観のもとで仕事をすることが
こんなにも嬉しいことなのだと
改めて気付く機会でもありました。
本当に感謝です。
P.S.
そんな価値観をどこで学ぶのか?
私はここでセールスライターとしての
価値感を学びましたよ!
↓
セールスライターキャリア講座