「ウチは売上には困ってないけど、人員不足なんだよね~」
もしかすると、あなたもセールスライターとしてクライアント獲得活動をしていてこのような悩みを抱えた社長さんに会ったことがあるかもしれません。
基本的にセールスライターの仕事は、セールスコピーを書いてクライアントの売上を向上することです。新規集客や既存顧客の定着化などがあります。またセールスライターの良いところとして、セールスライティングのスキルを身につけていると、販売促進以外でもクライアントから仕事を受けることができるという点があります。
例えば、
- 顧客に価値のある情報を伝えるためのメルマガを発行する
- 社長の意思を社員にわかりやすく伝えるための内部資料を作成する
- 社内にあるノウハウをコンテンツ化する
などがあります。そんな中で、今回は私が取り組んでいるセールスライティングのスキルを活かせる仕事として、求人案件を紹介します。
基本的にどの業界でも労働者不足に悩んでいる社長さんは多いので、求人案件を引き受けることができれば、あなたの新しい収入源になるでしょう。また、提案できる仕事の幅が広がりますので、クライアント獲得活動が幾分か楽になるはずです。
個人的には、
- 求人に応募した人が、働きがいのある会社に入社して人生が好転する
- 良い商品・サービスを売っている会社が長く存続して拡大する
ことのお手伝いを間接的にできることにもやりがいを感じています。
基本的に企業は人不足&大手の求人サイトは費用が高い
優秀な人材を雇用することは多くの中小企業にとっての課題です。中小企業アンケート調査報告では、約74%の中小企業が人手不足を感じているという報告が出ています。
「今のところ販売自体はうまくいっていて安定して売上が出ているけれど、これ以上規模を拡大しようと思うと、労働の担い手がいないので拡大することができない…」といった状態にある会社もあります。
また、セールスライターが新規集客に携わって成功したとして、たくさんの新規顧客が増えたとしても、増えた分の新規顧客に対応するだけの労働力のキャパシティがなければ、それ以上顧客を増やすことができなくなります。新規集客で成功したのに、次の新規集客の仕事ができなくなってしまうというジレンマです。なんとも言えない気分になりますね…
「でも普通求人と言えば、求人サイトに広告を出すものじゃないの?」
そう考えている方もいるかもしれません。もちろんネットで求人をするなら求人サイトに掲載するという考えが一般的です。しかし、ここで一番社長さんの悩みのタネになってくるのが
多額のお金がかかる
ということです。ざっと調べてみると、大手の求人サイトだと、最低でも月に20万円ほどは必要になってきます。それも「サイトに掲載だけで」です。例えば求人サイトに登録している人に積極的に情報を流してくれるプランだと、月に100万円以上するプランもあります。中小企業にとって、それだけの出費はかなり大きいです。
最新の求人トレンド
そんな中、大手求人サイトへの掲載に対抗して登場した求人方法が、自社作成の求人情報サイト(Webページ)とネット広告です。求人サイトに情報を載せるのではなく、自社で人材を募集するためのサイトやWebページを作ってしまい、ネット広告やSEOで、そこにユーザーのアクセスを集めるという方法です。
自社でサイトを制作することで、決まったフォーマットに合わせなくて良くなります。よって、会社の魅力を伝えるために様々な情報を載せることができます。また、ネット広告を使用することで興味・関心のありそうな人や、応募してくれそうな人に絞って情報を配信することができるので、無駄な広告費を使わずに済みます。何よりネット広告の場合は、アクセスがあって初めて課金されるシステムですので、ただ掲載しているだけで費用がかかる求人サイトよりも、費用対効果が見込めます。
求人に役立つテクノロジー
この方法を後押ししてくれるツールがIndeedです。Indeedとは求人情報だけを検索できる検索エンジンのことです。Googleの求人情報版です。キーワードと勤務地を入力すると、該当する求人情報サイトやWebページが、Googleの検索結果のように表示されます。求人情報ページを持っていると、ランダムに無料で(勝手に)掲載されることもあるのですが、広告費を払い、有料で掲載することで上位表示されます。
Indeedを使うユーザーは仕事に着きたい欲求が顕在化(意識の表に出ている)ユーザーだけですので、通常の検索エンジンよりも高い欲求を持ったユーザーを集めることができます。また、運用を続けることで、興味・関心が高く、応募してくる可能性の高いユーザーにだけ広告の最適化配信が行われ、どのように改善すればもっとアクセスや応募数をあげれば良いのかもデータをみることができますので、広告費を使い捨ててしまうことがありません。
ちなみに、まだ日本では始まっていないのですが、Google For Jobsというサービスがアメリカで始まっています。こちらはGoogleの検索エンジンを使って、求人情報だけを検索するサービスです。ユーザーのアカウント情報等に応じてオススメの求人情報も表示されるそうです。求人をかけたい企業は、求人情報ページを作成して、ソースコードをGoogleに送信することで掲載が可能になるそうです。まだ日本の事例がないのですが、今後日本にも登場するかもしれません。
セールスライターの出番です!
「新しい求人のトレンドはわかったけど、それがなんでセールスライターの仕事なの?」
と疑問が生じている方もいらっしゃるかと思います。まずIndeedを利用するにしても、会社ごとの求人情報サイトもしくは、Webページを制作する必要があります。ここに何をどう書くかが非常に重要です。セールスページのライティングと同じく、セールスライティングのスキルを活かすことで、会社の情報を魅力的に伝えることができます。
また、下準備としてリサーチやインタビューがあります。会社で働いている人の魅力を引き出すためのインタビュースキルが必要になります。
そして、ユーザーが情報を見てから応募するまでの導線を考えるマーケティング力が必要です。ネット広告を運用していくと広告のテストを繰り返す必要もありますし、適宜求人情報ページの改善にも取り組んでいく必要もあります。
これだけのことを社長がやる、もしくは従業員がやるというのはかなり厳しいです。そういったことに取り組む余裕がないから求人を行っている側面もあるでしょう。これらはWEBセールスライティングのスキルを身につけていることによって行うことができます。まさにセールスライターの独壇場です。テクノロジーの後押しもあり、今セールスライターが求人の分野でも活躍できる時代がきていると感じています。
このように、あなたも今後セールスライターとして仕事を取っていく上で、求人の案件も視野に入れてみてはいかがでしょうか?求人案件を受けた際に重要になってくるのがインタビューです。インタビューのやり方一つで、会社の魅力を倍増させることも、半減させることもできます。では、何に気をつければ良いのか?ちょうど求人案件のインタビューをした記事がありますので、ご参照ください。