2023/05/05

あなたを助けてくれる強力な武器

From 古川馨

コロナ禍から抜け出しての
GWということもあってか
どこもかしこも混雑混雑混雑。。。

激混みですね。

街中のお店は蛇の列ができていて
並ぶのはうんざりするのですが、
その反面、「よかったな」とも思います。

というのも、これまで多くのお店が
コロナ禍で悲惨な状況だったからです。
街中がしーんとしていた頃と比べると
やはり街に活気があるのはいい。

それでも閉店してしまったお店もあります。

実は僕の先輩が経営するメガネ店も
コロナではかなり厳しい状況に陥りました。
それこそ、廃業寸前です。

緊急事態宣言が出されたときには
彼が出店しているビル商業自体が
営業自粛を宣言。

インショップのテナント全店が
有無を言わさず営業ができない
状態になりました。

しかも、期限を明示されていないので
いつ再開できるかもわからない。
コロナもいつおさまるかわからない、、、

ブログやSNSなどで発信はしているものの
オンラインショップもやっていないので
店舗で営業ができないと販路がない。

いきなりの売上ゼロ…。

このままだと家賃も払えないし
仕入れの支払いもできない。
機材のリースや
従業員の給与の支払いもある。

「どうすればいいんだ…」
突然のできごとに目の前が
真っ暗になったそうです。

「何かやれることはないか…」

そこで彼がとった行動は
これまで買ってくれたお客さんに
連絡することでした。

幸い、メガネ店はカルテを作るので
お客さんの情報は管理しています。
なので、既存客へあるお願いを
することにしました。

ブログやSNS、メールやDMなどを通じて
経営危機に陥っている状況を素直に伝え、
お店で使えるプレミアム付きのお買い物券を
購入して欲しいとお願いしたのです。

最初は、、、
「お客さんだって大変な時期なのに
助けてくれなんて心苦しい…」
と思っていたそうです。

ですが、お店を開けられない以上
他にできることがない。
ある意味、苦肉の策。

しかし、メッセージを送ってから
すぐに数人から
「心配してたんだ、協力するよ」
という返信が。

その後も応援メッセージと
協力の申し出が続々と…。

結局、既存客のおかげで
なんとかコロナ禍を乗り越え
廃業の危機を免れることができたんです。

「あの当時はマジでやばかった。
協力してくれたお客さんのおかげで
今のお店がある。感謝しかない」
と感謝しながら今も営業を続けています。

もちろん、これは普段から
お客さんとの関係性を構築していた
彼のお店だからこそできた
芸当であることは間違いありません。
(お客さんたちと旅行に行くくらい仲良しだし)

それにお客さんが商品やサービスに
満足しているからこそ、
窮地に立たされたときに
助けてくれたわけですよね。

お客さんがそのお店のファンになっていれば
そのお店のために何かをしてあげたい
という感情は常に持っているものです。

仲の良い友人や目をかけている後輩から
頼られたり頼み事されるのが
嬉しかったりもしますよね。

お客さんからすると
普段から贔屓にしているお店から
お願いをされるなんて
結構、嬉しいものだったりするはずです。

信頼感の構築をしっかりやっていて
たくさんのファンがついてさえいれば
「お願い」はあなたにとって
きっと強力な武器になるでしょう。

今回のようにお店が窮地に陥った時、、、
お客さんの声が欲しい時、、、
新商品をモニターして欲しい時、、、
誰かを紹介して欲しい時、、、
などなど。

声をかけてみると
思いの外、多くの反響が得られるはずです。

コピーの世界でも
「お願い」のアイディアを使ったレターは
爆発的な破壊力を持っていますよね。

なので、もし、あなたが今、ビジネスにおいて
なんらかの苦境に立たされているなら
まずは「お願い」をしてみることが
解決策になるかもしれませんよ。