先日、約50人くらいのセールスライターの方に
「セールスライターのフィーだけで食っていけてますか?」
という質問をしました。
答えは全員「NO」
そこにいた方の、キャリアの長短やスキルの高低ははっきりとはわかりませんが、この答えを聞いて、やはり、セールスライターとして食っていく事は決して簡単なことじゃないんだなと再認識しました。
実際に私も、セールスライターのフィーだけで食っていけるようになるまで二年近くかかりましたし、まぁ、甘くはないということです。
でも、食っていけない多くのセールスライターがいる一方で、しっかりとこの世界で食っていけてるセールスライターもごく一部いるのも事実。一体その差はどこから生まれるのでしょうか?
食っていくために必要なのはコレ
キャリアの長さでしょうか?それともスキルの高さでしょうか?
確かにこれらの要因もあるのでしょうが、最近私が感じたのは、食っていけてる一部のセールスライターほど、その状態になるまで、そんなに時間がかかっていないということです。つまり、キャリアが短かろうが、スキルが低かろうが、最低限の生活費を稼げるようになるには、それらのことは大した要因じゃないということなんですね。
なぜなら、「食っていける」ということは、「稼ぎ続けている」ということですので、継続的な仕事をもらっているということです。で、継続的な仕事をもらっているということは、クライアントから信用されているからです。
つまり、どんなにキャリアが長くても、スキルが高くても、クライアントから「信」を得れないのなら、仕事なんてもらえないということです。でも逆に、キャリアが短くても、スキルが低くても、クライアントから信用される存在であれば、仕事はもらえる。すなわち「食っていける」ということです。
要するに、セールスライターとして食っていけるだけの最低限の生活費を稼ぐのに必要なのは、人として信頼されるかどうかだけということです。
でも、ここで落とし穴があることに最近私は気づきました。
食っていけるようになったセールスライターに待ち構える2つの落とし穴とは?
ここまでの話をまとめると、言い方は悪いですが、人として信頼される「人間力」があれば、キャリアが短くてもスキルが低くても、食っていけるだけの最低限の収入は得られるということです。
でも、ここに落とし穴があるとお伝えしました。
では、どんな落とし穴があるのか?それは
セールスライターとして食っていけるようになると、めちゃくちゃハードワークになります。しかも、キャリアが未熟でスキルも低いとなると、ひたすらライティングに追われる状態になります。
するとどうなるのか?
1つ目の落とし穴:リサーチをしなくなる
1つ目の落とし穴がこれです。ライティングだけで手一杯。しかも納期にも追われる。締切日にその案件のコピーを書き上げる。そんな状態になります。つまり、大したリサーチもせずに、その案件のライティングに取り掛かるということなんです。
セールスライターならリサーチは何よりも重要だということはわかっていても、それをする時間がない。スキルが低い状態で、食っていけるようになると、スキルが低いがために、こうした落とし穴に落ちてしまうわけです。
そして、これを続けると、リサーチを対してしていないわけですから、的外れなコピーばかり納品するようになってしまいます。もちろん、的を外したコピーなので成果が出るなんてことはありません。
せっかく信頼してもらって仕事を発注し続けてくれるクライアントがいても、いつまでたっても成果がでなければ「さすがにこれ以上は無理…」となるのは自然なことです。
2つ目の落とし穴:インプットの時間がない
2つ目はこれです。1つ目とかぶりますが、駆け出し状態から食っていける状態になると、ライティングだけに追われるようになります。そのため、アウトプットの時間しか取れなくなるんですね。
スキルを上げるために必要なのは
大量のインプット、大量のアウトプット、大量のフィードバック
この3つが伴って初めてスキルを上げ続けることができるわけです。
でもスキルがない状態で食っていけるようになると、時間的にライティングに追われるので、インプットをする時間が極端に減ります。すると、せっかくアウトプットして市場からのフィードバックを得たとしても、そこからの気づきを確実に落とし込むための学びに立ち返らないので、ライティングの基礎力がいつまでたっても上がらない。そんな状態になるわけです。
すると、1つ目の落とし穴同様、大した成果を出せない時間がずっと続きますので「さすがにこれ以上は無理…」となっていますのです。
信頼で食っていけるようになった時こそ、超絶ハードワークをするべき
実はこの2つの落とし穴。最近まで私自身が落っこちていた穴です。で、落ちていたことに気づいたので、そこから登ってみたら、結構な確率でこの穴に落ちている人が多いことがわかりました。
じゃあどうやって回避するかというと、そんな方法ありません。
私の知る限り、食っていけるだけの仕事をもらい続けるのに必要なのは、絶対に「信頼」です。そこがなければ、スキルがいかにあっても仕事を継続的にもらうなんてことは不可能だからです。
だからこそ、食っていけるようになった時こそ、更なるハードワークを自分自身に課すべきなのです。
セールスライターに限らず、独立するということは、会社員のように手を抜いて仕事をしても誰かがお金をくれるわけではありません。大した仕事をしなくても、毎月決まった日に決まったお金が口座に振り込まれるわけでもありません。
自分がやった分、自分の力量通りのお金しか稼げない。それが独立するということです。
だからこそ、自分を信頼して継続的に仕事をいただけるクライアントが現れた時こそ、自分の力量を磐石なものにするために、学びとリサーチに時間を費やすべきなのです。
たとえ、寝る時間がなくても、家族との時間が取れなくても、それが下積みです。およそキャリアと言われる職業には必ずすべての時間をそのために捧げるような厳しい下積み時代があります。そうした時代があるからこそ「キャリア」と呼ばれる職業になるのです。
そして、セールスライターにとっての本当の下積み時代とは、食っていけるようになった瞬間から始める。最近私はそんな風に感じました。
でも勘違いしないで欲しいのは、駆け出しの時は、「信頼」を獲得し、とっとと食っていける状態まで持っていくのが正解です。なぜなら、そうしないと実践の場が手に入らないからです。実践の機会が手に入らなければ、いくら学びを続けても、それはそれでスキルが上がりませんからね。
ですから、もしあなたが、ライティングだけに追われる時がきたら、ぜひ、そんな時こそ、学びとリサーチに時間を費やすということを思い出してください。そうすることで、あなたのキャリアは磐石なものにきっとなるはずですから。
PS
ハードワークのセールスライター。それを支えるのは日々の食事です。バリバリ働くセールスライターは一体何を食べているのか?そんな、セールスライターの食生活に迫った記事はこちら。