合宿2日目の講義終了後…
マーケター合宿参加メンバー全員が高揚していました。
「セールスライティングスキルってすげー!」
「マーケティングってやっぱり楽しいんだね!」
「スキルが高まったらこんな世界が待っているんだ!ワクワクする!」
そんな空気に包まれていました。
案の定その夜、私たちは男4名で集まり、自分たちが夢中になったマーケティング施策を夜2時過ぎまで語り合いました。「アレ凄いよね」「あのレターは買っちゃうよね」「あれはグラグラ揺さぶられるね。なのにどこか心地いいし、嫌な感じが全くないしね」「自分があぁいうコピーをかけるようになったら、最高に楽しくなるなー!」「これが磨けるチームにいられるのは凄い価値だし、有難いね」
そんな話で盛り上がりました。
お互いのセールスライターを目指したきっかけなんかも話し合い、「いかにマーケティングに夢中になっていたか?」を思い出し、「いかにお金を使ってきたか?」も知ることができました(笑)
そんな感じで2日目は終えました。
3日目スタート
この日は9時半くらいから合宿スタート。
2日目と同じく楠瀬さんが来るのは13時からです。
各々、自分のプロジェクトに関するコピーのライティングをしたり、プロジェクトの全体像についてレビューし合ったり、進め方について確認をし合う時間となりました。
あるメンバーの理解が追いついていない部分について、皆で意見を出し合い、理解を高める時間もありました。
そこでは「皆で一緒に進んでいくんだ」という意識が自然と生まれており、チームとしてマーケティングを進めていく準備が整いつつある、と感じる時間でした。
迷いはなくなり、後は全力で進んでいくだけ。
皆が主体性を持って、プロジェクト推進のために活動していたあの環境は、個人的にはとても心地よい空間でした。
午後の時間
13時に楠瀬さんがやってきて合宿最後の4時間がスタートです。
メンバー全員で、学ぶにあたっての前向きなエネルギーを共有し、セットアップも完了!ダン・ケネディのセールスプロセスの学び・解説がスタートしました。
正直、すんなりスタートしたことで私はちょっと安心しました(笑)
良くも悪くも、いつも期待を裏切ってくれる楠瀬さんなので「何かあるかも!?」と若干ビクビクしていた自分がいました。
ダンのセールスプロセスはやはり圧倒的に素晴らしいものでした。
今まで聞いたことはあったし、ぼんやりと意識していたにすぎないノウハウやセールスのプロセス…これを緻密に、網羅的に言語化しているダン・ケネディの凄さをまざまざと感じました。
楠瀬さんも、それらをきちんとメンバー全員が受け取れるよう、ノウハウの核心や真意、本当に重要な部分をわかりやすく、多彩な比喩や事例で解説してくれました。
核心を明確にし、きちんとメンバーが受け取れているか?を感じ取りながら、惜しみなく全力で講義してくれる時間は、とても濃い時間となりました。
凄いのは、ここまでエネルギーを投じて教えているノウハウについて、それでも「こんなものを知っても、実践しなければ全く意味がない」と切り捨てる点です。
もっとも印象的だったのは、本来こなすべきカリキュラムを犠牲にして、それを実体験させてくれる時間を設けてくれたことでした。
実践!座談会マーケティング!
ダンのセールスプロセスの中で「座談会」は圧倒的なパワーを持っている、というノウハウがありました。
動画でのマーケティングが可能となった現代、セールスのために準備されたメッセージは通用しなくなります。いかに臨場感や現場感を帯びたメッセージを発信することが重要かを「体験してみましょう」ということになったのです。
そこで、女性メンバーが集まり「座談会」の形式で、いかにそれが自然で嘘やごまかしのないメッセージを生み出すかを実践することになりました(「男性が集まっても座談会は成立しない」というダンの助言も実感できました 笑)
すると、たしかに嘘偽りなく、ストレートなメッセージが自然と出来上がったのです。理論の形で私たちの中にインストールされていたダンのノウハウに、「実践・実体験」を通して、血が通い始めた瞬間でした。
「実践を通して、ノウハウを学ぶことがいかに大事か」「理論だけでノウハウを見るのと、実践を通してノウハウを見ることがいかに違う体験となるか」これらをまざまざと感じる体験となりました。
マーケターメンバー始動!
実践を通したノウハウの習得後、ダンのノウハウを再度学ぶ解説の時間を経て、無事合宿終了となりました。
終了時間には、参加メンバー全員が前向きに、主体的に考え、マーケティングを実践し始められる準備ができたことがわかりました。
終えた後の空気感、あの空間を支配していた充実感と連帯感、失敗への不安がなく「心配することはない、やり続ければ必ずうまくいく。必要なのは実践だけだ」というあの空気感を皆さんにシェアできないのが残念です。
浮ついているわけでもなく、地に足がついた高揚感がありました。
たった3日間でしたが、12名のメンバー全員の「在り方」が大きく変貌した3日間となりました。
私は楠瀬さんと同じく、漫画『キングダム』が好きなんですが、イメージとしてはこんな感じです。
出典元:集英社『キングダム』より
またはこんな感じでしょうか。
出典元:集英社『キングダム』より
このような「よし!やるか!全てはテストだ!やるべきは実践だけだ!」とメンバー全員がセットアップできた3日間でした。
なぜマーケター合宿は大きな変化を生むのか?
私にとって今回の合宿体験は、大きなパラダイムシフト(思考構造の変化)をもたらすとても印象深い体験になりました。なぜこのような変化が生まれたのか?マーケターの端くれとして「これを再現するにはどうすれば?」と私なりに考えたことを、言語化して皆さんにシェアしてみたいと思います。
「学びを続けるから、やりたいことが見つかるんだよ」
これは、楠瀬さんがよく引用するビートたけしさんの言葉です。
今回、ダンのセールスプロセスを深く深く学ぶことで、「マーケティングやセールスライティングのスキルがいかに価値あるスキルか、自分の可能性をどれだけ広げてくれるか」を実感しました。そして「マーケティング、やりたい!」という自分を再発見することができました。義務感や責任感だけでなく、マーケティングを楽しみながら実践する、という観点をいただきました。
しかし、ここで楠瀬さんは強烈に釘を刺します。
学びに主軸を置くな
学びでやりたいことが見つかったら、
実践に主軸を置け
実践・体験する前にノウハウを理解しようとするからズレ始める。
実践を軸にしてノウハウを学ぶから、スキルが体に染み込み、二度と忘れない。
いつでも引き出せるスキルになり、資産となる。
このように着実にスキルが積み重ねれば、そこから大きな世界が見え始めるんだ。
こんな学びをいただけました。
そして最も大切なのは「在り方」についての観点でした。
「ノウハウが私を変えてくれる!」というセットアップだと主体性が発揮されない。主体性を持たなければ「自律し、自分で考えて行動できるマーケターは生まれない」
ここが、今回の合宿で、最も楠瀬さんが大切にしているポイントでした。
楠瀬さんは、このセットアップをメンバー全員にしてもらうために「ツラいんなら辞めた方がいいよ?」と本気で呼びかけ続けたのでした。
マーケターは「自分で作り出す」のが仕事です。ノウハウを知ればなれるわけでも、ライティングスキルを磨くだけでなれるわけでもありません。これが本質的な変化を生む根源なんだな、と痛感しました。
そして、このセットアップができたので、これからはマーケティングを楽しみながら実践し、自然とスキルを高められる自分を手に入れることができたな、と感じています。
正直、感服です。
見事というしかありません。
ここまでの大きな変化を、たった3日間でもたらす体験は、生まれて初めてでした。
12名の参加メンバーのほぼ全員にとって、これは人生を変える体験だったんじゃないか、と思います。
余談ですが…
楠瀬さんは「私が直接教えるのはこれが最後です。次回以降は宮川さんや桜井さん、甲斐さんなどのプロジェクトリーダーがこういった合宿を行ってください」と言っています。
しかし、こんなに大きな変化を生む合宿は、一人でも多くのセールスライターに体験してもらいたいと感じました。宮川さん、桜井さん、私で話し合い、次回も楠瀬さんに開催してもらおうと打診しているところです(できれば東京で 笑)。楠瀬健之パートナー養成会メンバーはぜひこの辺チェックを怠らないことをおすすめします。
マーケター育成合宿レポートはこれで終えますが、マーケターチームメンバーにとってはこれからが始まりです。これからのチームの動きが楽しみでたまりません。波乱はありましたが、充実の合宿となりました。
いかがでしたか?
3日間のマーケター育成合宿レポート。
読み返せば、この合宿を追体験できると思うので、ぜひ読み返してみてくださいね。
おすすめです。
P.S. 「3人で3日間のレポートを書いたら面白いのでは?」と私が思いつきで言ったことから始まった【合宿レポート3連投企画】…桜井さんと、宮川さんのお二方が絶妙にハードルを上げるので最終日は苦心の記事となりました…しんどかった…。
P.P.S 初日から読み返したい方は、こちら
P.P.P.S 合宿の様子を写真で見てみたい方はこちら。地獄の合宿といいながら結構楽しげにやってますよ(笑)