From:桜井啓太
さっそくですが、この動画をご覧ください。
↓
これは、一昔前に流行った「はっぱ隊」の”YATTA!”という曲と、山下達郎の”クリスマス・イブ”を混ぜた動画です。
ものすごく自然に混ざっていると思いませんか?山下達郎の切なさが相まって、YATTA!がものすごく名曲に聞こえます。涙すら流れてきそうなほど、感動的な名曲に仕上がっていると私は感じました。
YATTA!の方は、死ぬほどポジティブな歌詞じゃないですか。それがクリスマス・イブと混ざることでなぜか切ない雰囲気を帯びてきます。よくよく考えると、それってとてもシュールなんですけどね。
これを最初に聞いたとき、「なんでこんな自然に混ざるんだ?」と悩んでしまいました。
実は、これにはとある「ちょっとした秘密」が隠されていたのです…
なぜ混ざるのか
全く違う2つの曲が混ざるなんて、信じられないですよね?
しかも片方は日本が誇るクリスマスソングの最高峰。もう片方はお笑い芸人がほぼ全裸で歌っている曲です。雰囲気が違いすぎます。いや、もちろんYATTA!もとてもいい曲ではあるんですけど。
歌には、色んな要素があります。まずメロディラインは良い曲かどうかに大きな影響を及ぼしているでしょう。美しいと感じるかどうかや、ぱっと聞いて耳に残りやすいかなどは、名曲としてはとても大切です。
さらに、「歌詞」も重要なファクターですよね。まるで自分のことを歌っているような曲だったとしたら、多少メロディが悪くても気に入ってしまうもの。また、結婚式ならコレといったように、言葉である歌詞が持つイメージによって、その曲をどこで流すかも変わってきます。
その他、バックで鳴っている楽器の音や、リズムの速い遅いという要素もあります。
その中で、その曲の「本体」とも呼べる要素があります。それが「コード進行」です。
曲には、必ずコード進行というものがあります。コードとは、いわば「メインの音」。CとかGとか、Amというように表示します。
このコードが決まると、あとは自動的に全て決まってきます。歌を乗せるのであればコードによって使えるメロディラインが決まります。ギターを弾きたいのなら、それこそコードを弾いておけば大丈夫。
だから、コードさえ決めておけば、別々の人が好きに作った曲であっても、合わさってしまうそうです。
実は、YATTA!とクリスマス・イブは、コードが同じなんです。その名も通称「カノンコード」。”パッヘルベルのカノン”というクラシックの名曲なんですが、そこで使われているコードをどちらも使っています。
だからもちろん、カノンとYATTA!も合うわけですね。
人気J-POPはみんなパクリだった!?
カノンもいい曲。クリスマス・イブもいい曲。YATTA!も良い…
あれ、だとしたら、カノンコードで作っておけば簡単にかっこいい曲が作れるんじゃないだろうか?
そう思った僕は音楽の天才である…。などということはありません。だとしたら、すでにやられているはず…。そう思って調べてみました。過去の名曲で、カノンコードを使っているものです。
- 翼をください
- さくらんぼ(大塚愛)
- 少年時代
- Tomorrow(岡本真夜)
- 涙そうそう
- セカオワのドラゲナイ
他にも、AKB系の曲にたくさん使われています(恋するフォーチュンクッキー、ギンガムチェックなど)
コード進行として有名なのはさらに「王道進行」「小室進行」などというものもあるそうです。
セールスライティングにも言えること
楽曲制作においてコード進行が大切なら、セールスライティングはどうでしょうか?
「これさえあれば簡単に良いセールスコピーが書ける。しかもたくさん使いまわせていろんなパターンに対応可能」
こんなやつ。
あなたも考えてみてください。
それは…「ストーリーボード」でしょうね。
「スワイプ」という言い方もできますが、それはあくまで「1つの曲」じゃないですか。ポイントは、その曲の「コード進行をパクる」こと。
実は、同じことをダイレクト出版の小川忠洋社長、ひいては楠瀬健之も言っていました。
よくスワイプをパクれというけれど、実際に何をパクればいいのか?そう質問した楠瀬さんに対して小川さんが言ったのは「ストーリーボードをパクるんだよ」
そういう意味で、売れるJ-POPも売れるセールスコピーも、根っこは同じなのだと改めて実感したのです。
私がパクった事例
「良いセールスコピーのストーリーボードをパクると、良いセールスコピーが簡単に書ける」
これを素直に実践した事例がありますのでご紹介します。
まずパクリ元はこちら↓
http://www.theresponse.jp/sp/KRSW/index_201507.php
これは、ダイレクト出版のザ・レスポンスゴールド会員向け無料セミナーの案内です。このLPを分解すると、こんな感じです。
- ヘッドライン(セミナータイトル)
- 日程と定員
- ターゲッティング(こんな違いが気になりませんか?)
- 信念の書換(違いの理由は?)
- 権威性の紹介(その違いに気づいた人)
- 違いを知ることのベネフィット
- セミナータイトル
- セミナースケジュールと詳細
- もう少し深いベネフィット
- 講師紹介
- 反論処理(VS自分には関係ないetc)
- 参加費
- CTA
- お客様の声
- CTA(再)
もっと言えば、この中のさらに細かい書き方もパクるのですが、まあ最低限サブヘッドが同じアイデアなら大丈夫です。
このストーリーボードをパクったのがこちら
↓
https://kusunosetakeshi.com/oneday/index_njv.html
ぜひ、2枚のLPを並べてサブヘッドを上から順番に読んでいってください。ほとんど同じアイデアで書かれていることが分かるはずです。
もちろん、全く同じでいけることのほうが少ないです。この2つはどちらもセミナーですが、私が書いたほうは講師が2人います。それからセミナースケジュールがもちろん違います。今回は↑で言う反論処理はあまりなかったので、違うアイデアに差し替えています。
いずれにせよ、全体的なストーリーボードは守られていると言えるでしょう。ということで、セールスコピーとして成り立ってはいるわけです。
自分で考える方がバカらしい
というわけで、私はセールスライターが自らストーリーボードを考える必要はないとさえ思います。作曲家が自分でコード進行を考えるようなものです。
もちろんそういうのもあってもいいでしょう。しかしすでに高い名声と一生困らないだけの資産を持っている音楽家が、遊びでつくるならいざしらず、これから次々仕事を受けていかなければいけない私たちがそんなギャンブルに付き合う必要はないでしょう。
それに使いまわしたとして案外気づかれないものです。もしあなたが↑の私がつくったLPを見て気づいていたとしても、それはあなたがセールスコピーの研究をしているからです。一般の人はそこまで気づくものでもありません。事実、紹介したJ-POPのヒット曲が、すべて同じコードだなんて疑いもしなかったじゃないですか。
もしあなたが「優秀だ」と言われるスワイプを手に入れたのなら、まず「ストーリーボード」を確認してみることをオススメします。それこそが、スワイプがあなたの血となり肉となる瞬間なのです。
PS
ですが、「ストーリーボード」を確認するだけで、スワイプが血となり肉となるなら、苦労していませんよね?
もしあなたが、実際のビジネスをネタにして、スワイプをあなたの血肉にするための訓練をしたいのなら、、、
こちらのカリキュラムがあなたのお役に立てるかもしれません・・・