From:小野裕史
金沢合宿から帰りの新幹線にて
気付けばインタビューチームができて早2ヶ月が経とうとしています。
チームリーダーになって思う事は「楠瀬チーム」はチームリーダー全員のスピード感が非常に早いという事です。楠瀬さんが常にテストと改善を繰り返しているという事は話をされていましたが、実際にチームリーダーの方々とのやり取りだけでもスピード感に圧倒されています。
そのスピード感の中、パートナー養成会ではより良くするために各チームメンバーがスキルを磨くカリキュラムが一変しました。今までもそうでしたが、どのチームもセールスライターらしく(?)パソコン1つあればスキルを磨いていく事が出来ます。
しかしインタビューは相手がいて初めて成立するため、私が特に頭を悩ませていたのがインタビューも、そもそも一人でスキルを上げることは出来ないだろうか?という事です。他のチームのように一人でスキルを磨くことが出来れば、それだけ早くインタビュースキルを高めることが出来ると考えていたためです。
私が知る限りでは、本を読んでもインターネットで調べてもインタビューのコツは沢山ありますが、スキルを上げるためにする事や出来る事はほとんど書かれていませんでした。
結局、一人でスキルを上げると言えるかは分かりませんが、インタビューを実践している中でスキルアップに役に立つと感じた取り組みをお伝えしたいと思います。
まず初めに大前提でお伝えしたいのはインタビューの数をこなすほどインタビュースキルが上がることは間違いないという事です。その上で、併せてこれらをやることでインタビューを向上させる一つにして頂けたらと思います。
では実際に何をするのか?やることはとてもシンプルです。
- 日常会話を録音して聞いてみる
- 行ったインタビューを聞いてみる
- インタビューした内容を文字にしてみる
普段意識していない3つを意識的にやるだけですが、やる前とやってみた後で自分自身、大きな変化がありました。1つずつ説明をさせて下さい。
自分の声を知る意味とは?
通常の自分の声の質やトーンを知るという事はとても重要な事だなと感じています。この日常会話を録音するのは意味が無いように思うかもしれませんが、平常心の状態でどのような声を出していて、話をしているのか知ることが目的です。
何のプレッシャーもかかっていない自分の声を意識的に聞く機会は意外と少ないとは思いますが、日常で自分が声に出して、相手が聞いているのは常にこの状態の声です。
例えば、相手から悩みや相談を受けているのもこの状態なので、相手が安心して話をしてくれている自分を知ることが出来れば、どこを改善すれば良いか見えてくるのではと感じて試したことがきっかけです。単刀直入に言うと「敵を知る前に自分を知ろう」という事になります。
聞き合わせて分かる自分のインタビューのクセ
インタビューをした時は、基本的には録音や録画をしていると思いますので、その時に記録した自分の声を聞いてみます。もし、インタビューの機会が無ければ交流会で知らない方と話すなど、先ほどとは違いプレッシャーのかかる場面や、日常とは違う場面を意識してこっそり録音をしてみるのも良いかもしれません。
目的は平常心との話し方や声など、何が違うのかを知ることです。
私は自分が行ったインタビューを聞いて、自分のクセを2つ知ることが出来ました。それが何かというと、
◆日常の時よりも声のトーンが高い
声のトーンが上がってしまうときは「興奮状態」か「緊張状態」の時です。言うまでもなく、当然後者の状態で声のトーンが高くなってしまっているのが理由です。
◆日常の時よりも早口
これもいくつか原因はあるようです。項目が4つなので箇条書きにしてみます。
- あがり症の人
- 早く伝え終わりたい人
- 緊張している人
- 頭の回転が速い人
他にもあるようですが、大きく分けるとこの4つになるようです。
残念ながら今回に関しては「頭の回転が速い人」ではないと思いますので、残りのどれか、または3つが該当していきます。
予め日常の声を聞いているからこそ、インタビューをした時の自分のクセや違いを知ることが出来ると思います。
インタビューを自分で文字にするメリット
インタビューは話を聞いて終わりではありません。全てではありませんが、現時点での私はインタビュー後に見る人や聞く人、読む人など、誰かにインタビュー内容を届けることを目的にすることがほとんどです。
インタビュー後は他の人に原稿を起こしてもらって、編集までしてもらう人もいるとは思います。しかし、大変ではありますがインタビュースキルを高めたいと考える最初のうちは特に自分でやることをおススメします。
理由は先ほどの2つ目の自分のインタビューを聞くことに共通する部分もありますが、良くも悪くも何度も自分のインタビューを聞くことになります。必然的に聞いていて自分の直したいと思う箇所を何度も聞くので、ココを改善するべきだと思うようになりました。そしてもう一つはインタビュー記事の仕上がりがある程度分かり、次はココをもう少し深く聞きたいなどをイメージすることが出来ました。
幸いなことに、誰かに文字起こしを振るという選択肢も思考もなかったので、自分で行ったインタビューは自分で文字を起こしています。そのうえで編集や記事にした状態で納品をしているので、もう少し聞いておくべき点などを見直すことが出来ていました。
早口で話をして、通常よりも高いトーンで話をしていると、録音した音声を自分で聞いても緊張しているのが伝わってきます。インタビュアーの緊張は伝染し、相手も緊張をした状態のままインタビューを受けることになるため深い話まで引き出すことが出来なくなってしまいます。
これは相手が少しでも良い話をしてあげようと考えてくれているため、表面的な話に終始し、本質が出てこなくなってしまう危険性があります。
本来、相手の緊張を解くためにはアイスブレイクが有効ではありますが、アイスブレイクで相手の緊張が解けるほど現在の自分のスキルが上達している訳ではありません。そもそもアイスブレイクは本来、簡単に出来るようになるスキルではありません。
自分が出来る準備をした結果・・・
自分が緊張するものはしょうがないですし、なくすことも出来ません。それならアイスブレイク以外にも、私で言えば意識的に普段よりも声のトーンを少し低くしたり、少しだけゆっくり目にしゃべったりすることで相手に緊張が伝わり辛くするなど、少しでも相手の気を楽にして話してもらえる努力をする必要があると感じました。
これらのことを意識して行ったインタビューを聞き直してみると、まだまだ改善の余地はあるものの、最初に行ったインタビューよりも大分落ち着いて質問をしたり、多少の余裕を持って聞いたりすることが出来ていると感じましたし、実際に行っている時もクセを意識する前よりもゆっくり話をしているためか、意識的にも落ち着いてインタビューが出来るようになってきました。
話をして頂ける内容はどうしても話をしてくれる方により変わってしまいます。自分が聞き易い相手と聞き辛い相手も変わります。それでも自分のクセを知り、自分が出来る範囲で相手が話し易い状況や状態を作ることもインタビュアーの務めではないかと思います。
まとめ
今回は私がインタビューをしている中で感じた、自分のクセを見つけて自分を落ち着かせ、相手に少しでも話しやすい環境を作るために試行錯誤したことをシェアさせて頂きました。何よりも自分のクセを知っているからこそ、極度に緊張することが無くなったことがインタビューをする上で大きな成果だと思っています。インタビューに慣れて上達すれば無意識で出来るかもしれません。しかし、今は継続的に自分のクセを意識してインタビューを行う事で、無意識のうちに出来るまでのスピードを速められるのではないかと感じています。
P.S
インタビューの重要性について併せてこちらをご確認下さい。