「なんか思ってたんと違う…!」
今日で会社を辞めてちょうど2週間ほどです。
ほんの1ヶ月前まで抱いていた会社を辞めてからの理想的な生活…
それを手にして2週間…
理想の生活の中身は
スッカラカンでした…
こんなはずじゃありませんでした。
昼間、世の人が会社であくせく仕事をしているときに、お気に入りのカフェでコーヒーを飲みながら、仕事をしたり…本を読んだり…。
理不尽な組織から脱却して、好きな人と好きな時間に働ける環境を夢見てこの世界に足を踏み入れました。
適度に運動したり、
英語の勉強を始めたり、
ときに気分によって映画を見に行ったり、
それにインスピレーションを受けて
ライティングにいそしんだり…
「ようやく手にした!
自由に働ける環境!」
「これからどんどん稼いで!
どんどん好きなことをして!
自分の人生を思いっきりエンジョイするんだ!」
当初はこうなるはずでした。
はい、甘い考えでした。
そんな簡単で甘美なものじゃありませんでした。
現実は…
気を抜くと自堕落な1日を過ごして自己嫌悪に陥り、思っていた以上に仕事量がこなせない自分に嫌気が刺す毎日です。
もしあなたが、
セールスライターとして今の会社を辞めて独立起業することを目指しているなら…
私は皆さんより少しだけ早く目標を達成したのかもしれません。
そして、皆さんより少しだけ早く、
独立ライターが最初に陥る落とし穴にまんまとはまっています。
落とし穴はどうやら3つありました。
そして現在、3つ同時にこの落とし穴にはまっていて、抜け出すのに必死です。
今回の記事では、
皆さんが目標を達成し、無事会社を辞めて独立することができたとき…
私と同じ落とし穴にハマらないための処方箋をシェアしたいと思います。
新人ライターの葛藤と苦悩をたっぷりお楽しみください。
会社を辞めると失う大切なもの3つ…
なぜこんなことになってしまったんでしょうか?
原因は一つ…
自律できていなかったからです。
自分では自律できているつもりでした。
しかし、それは「会社に勤める」ことで自然と与えられていたものの恩恵に気づかずにいただけでした。会社という枠組みが無くなった途端…「なんて自分はダメなやつなんだ…自分はなんて未熟な人間なんだ…」ということを思い知らされました。
ここでは
「会社というインフラ」が自然に用意してくれていて、会社を辞めると自動的に失う3つの大切なものを紹介したいと思います。
会社を辞めて失うもの(1):デッドライン(締め切り)
本業があるとき「本業までの空き時間=副業としてライティングに充てられる時間」でした。これが自動的に強烈なデッドラインを毎日用意してくれていました。
しかし、本業がなくなったことでデッドラインがなくなり、行動が緩慢になってしまいました。やるべきことは多いのに、個別のタスクにデッドラインがないため、延々と時間をかけることができてしまいます…。
結果的にこなせるタスク量は激減しました。
時間はたっぷりあるので自分が納得いくものを仕上げる満足感はそこそこあります。しかし、それが決して高いクオリティにつながるわけじゃないことも痛感しました。
時間との戦いを意識しながらライティングしていたときの方が、よっぽど生産性の高い時間を過ごせていたと思います。自律できていない限り、やりがいも充実感も得られないことに気づいたのです。
会社を辞めて失うもの(2):優先順位
率直にいって、何をしていいかわからなくなる…といった感じです。
自分がいかに今まで反応的に生きていたかを痛感させられました。
自分で考えて生きていたつもりが、全て外部から与えられた枠の中で反応的に考えていたに過ぎないことを知りました。
会社に勤めている間は、
関係者の地位やポジションによって、
上司からの指示の内容によって、
自然と仕事に優先順位をつけることができていました。しかし「何をしてもいい環境」が手に入ると途端に優先順位が見えなくなってしまったのです。
「重要度の高いものからやろう」
これを意識するほど、
1つの仕事を完了させることができなくなってしまったのです…
会社を辞めて失うもの(3):自由な時間
会社を辞めて自由な時間を謳歌するはずでしたが、自由な時間なんてありませんでした…!
「何をしてもいい環境」となった瞬間から、
「すべての時間を仕事に充てないとヤバいのでは?」という強迫観念が襲ってきました。結果ゆっくり読書する時間もなく、運動する時間もなく、ひたすら頭の中は仕事のことばかりです…気が休まる時間が徐々に少なくなっていきました。
アレをやらなければ!
コレをやらなければ!
あ〜アレも手をつけておかないと!
就業時間がなくなった途端、全ての時間でこれらの「タスクリスト」が頭を支配するようになっていったのです。
最近ようやく立て直してきました
これを読んで、セールスライターとして会社を辞めて独立しようという気が少しなくなった人もいるかもしれません。まぁそれも正解だと思います。
…が、内省化して、
きちんと自分と向き合い、
やるべきことをきちんと見定められれば、
案外簡単に落とし穴から抜け出すことができました。
ここからは、
私が3つの落とし穴から抜け出すためにやっている3つのことを紹介しますね。
3つの落とし穴ーそれぞれの解決策は?
解決策(1):「デッドラインがない」への処方箋
何にでも自分でデッドラインを設定する習慣を手に入れよう、と決意しました。
とはいえ、気を抜くと、ついつい外部から与えられたデッドラインでしか動けない自分に戻ってしまいます。
「今はそれができない」ことをきちんと認識し、「意識してやる」ことを愚直にやり続けたいと思います。そのうち「意識しなくてもできる」ようになるでしょう。当面はこれを目標に、自分を律し続けようと思います。
『外部からのデッドラインは目安に過ぎない
自分でデッドラインを設定すること』
これをセットアップできてからは、割とメリハリのある生活が戻ってきました。
解決策(2):「優先順位がわからなくなる」への処方箋
時間は有限だし、ボケッとしてたらあっという間に何も成し遂げられていない時間ばかり過ぎてしまいます。
そこで救いを与えてくれた楠瀬さんからの言葉をシェアしますね。
「大事 と 小事 を分けるな」です。
「大事を為そう」とするから、行動が止まっていました。
楠瀬さんは「人間は所詮、小事をつみ重ねることしかできない」と言い切ってくれました。小事を一つずつ積み重ね、振り返ってみればそれが大事と評価される日が来るだけだよ、という気づきを与えてくれました。
これを意識し始めてから、きちんと仕事を1つ1つ完了できるようになりました。副業のときより緻密に、きちんとやるべきステップを踏んで完了できるのでアクセク感がなく、気分よく仕事を終えることができるようになりました。
やはり、終わったタスクリストを振り返ると気分も良くなりますしね。
解決策(3):「自由な時間がなくなる」への処方箋
どんなに自律して仕事に取り組んでいたって、たまに休みたい日、怠けたい日は出てくるものですよね…これを一切封じ込めようとすると上手くいかないそうです。
楠瀬さんも言っていました「最悪なのは、仕事しなきゃ…仕事しなきゃ…仕事しなきゃ…と思いつつダラダラ仕事できなかった日は最悪です。心が休めてないから。」
たまの1日に「今日は仕事しない!」と決めて、1日思いっきりダラけるのが秘訣だそうです。ダラけたい、怠けたいという感情は人間の根源的欲求だからそこに蓋をしようとするとひたすらその欲求が大きくなり続けます。
人間の根源的な欲求を素直に受け入れ、たまにその欲求を満たしながら、自分で自分を律することができるようになりたいと思います。
いかがでしたか?
会社を辞めたばかりのセールスライターがどんな落とし穴に落ちてしまうのか?
そのための処方箋として何をするのが最適なのか?
もしあなたが会社を辞めた時、同じ落とし穴に落ちてしまわないことを願っています。落ちてしまったときは、そこから軌道修正するための参考になれば幸いです。
P.S. 会社を辞めてからというもの、つくづく楠瀬さんのチームに入っていて良かったと感じています。チームに入っていなかったら、本当にたくさんのタスクをたった一人で管理しつつ、新規クライアント獲得のために競争優位性も維持していかなければならない…なんて考えると途方に暮れてしまいそうです。まさにこちらの記事の内容のとおりになりそうだなと、たった2週間ほどでそんな予感をヒシヒシと感じます。あーチームに入って良かったー。。。
僕も以前独立したこと(いや勢いで仕事やめただけか)がありましたが、全く同じ心境でとても共感しました。
現在は平日週5日でサラリーマンですが、土日の過ごしかたで同じ不安を抱えています。
起きたい時間に起きれなかったり、昼寝をして気づいたら夕方になっていたりで「全然仕事しとらんやん」と自己嫌悪に陥ることもあります。
自立できていない自分が悪いのに、恥ずかしいことに彼女に八つ当たりしてしまうことも・・・。
そんな僕にとってはかなり効果のある処方箋でした。笑
ちょうどこの記事を昨日の金曜日に読んだので、今日から処方箋を使っています。
特に優先順に関してなかなか抜け出せずにいたので、速攻で効いています。
ゴールデンウィークの時に、休みを無駄にしない過ごし方のような記事をあげられていましたが、今回の記事も連休前に読んでおきたい保存版となりました。
ありがとうございます。
杉下さん
コメントありがとうございます。同じようなことを経験されている方がいて安心しました(笑)
記事を投稿して数日経って思いましたが、デッドラインがなくなるのが最も大きな問題になるようです。ぜひとも着実に仕事を積み重ねて理想の生活を手に入れてください。お互い頑張りましょう!