From 古川馨
「マジでロクなのこない…」
集客の悩みもあるけど
現場レベルで
かなり深刻なのが人材の悩み。
特に人が辞めたあとの
求人採用問題です。
余剰人員を抱えられるほどの
大きな会社でもなければ
大抵は人員はギリギリ。
1人辞めただけで
現場が回らない…。
なんてこともよくあります。
それにそもそも募集をかけても
なかなかいい人が来てくれない
ということもあります。
僕も眼鏡屋時代は
採用にかなり頭を悩ませました。
ある日、3年勤めていた
アルバイトスタッフが
急遽、旦那さんの転勤で
辞めることになりました。
店長の僕とアルバイトスタッフ2人の
3人で店舗を切り盛りしていたのですが
そのうちの1人が抜ける形。
当然、早急に穴埋めが必要です。
決まるまでは他店舗から応援スタッフを
借りる手配はなんとかついたものの
さっさと雇って育てなくてはいけません。
普通に使えるようになるまで3ヶ月。
お店を任せられるようになるまでには
1年以上かかります。
僕は割と超スパルタだったので
その半分くらいで仕上げていましたが
それでも早々に人を雇いたい…。
なので、複数の媒体に
募集広告を出していたのですが、
ま〜来ない。
鳴らない電話…。
「え?今日、広告入ったよね?」
と求人サイトを確認。
確かに掲載されています。
でも、鳴らない。。。
いい人が来ないという悩み
そして、来たと思ったら
微妙な感じ。
そもそもドタキャン。
普通に面接に遅刻してくる。
履歴書を忘れてくる。
経験者だと嘘ついて面接を受ける。
(話が噛み合わないので突っ込んだら、
1日で辞めたとか…)
志望動機を聴いたら、
延々と前職の悪口を語り始めた人とか。
なかなかバリエーションに
飛んだ人材が集まったわけですが。
(もちろん、不採用です)
当時は、かなり参りました。
「マジでロクなのこないんだけど…」
ともう1人のスタッフと途方にくれることに。
そして、ちょっとまともそうかな〜
という人が来たと思ったら
業務内容を伝えると、、、
「なんか大変そうなんで辞めます」
と言われたり…。
「もっと暇そうだと思ってたんで…」
とか。
眼鏡屋のアルバイトって
どうも暇で楽そうと思われているようで
気軽な感じで応募してくるのですが、
やることはめっちゃあります。
しかも、覚えることも
学校の勉強レベルであるので
それを最初にお伝えすると
大抵、「え?」って顔をされます。
そんなこんなで
2ヶ月くらい全く決まらず…。
そして、求人広告代が
毎月数十万飛んでいく…。
そんな状態でした。
ただ最終的には3ヶ月目に
僕のことをめちゃめちゃ調べて
(資格を持っているとかなんとか)
「あなたの元で働きたいと思ってきました」
という稀有な人物が来てくれたのですが…。
正直、アルバイトでそこまでする人って
かなりレアケース。即採用でした。
彼は今では社員として店舗で
ナンバーツーとして働いています。
それはさておき、
アルバイトに限らず、正社員の募集でも
こういった熱心な人や自社のことを
しっかり調べてきてくれる人なんて
ほとんどいません。
大抵は前半にお伝えしたような
ロクでもない応募者が多数。
とはいえ、
そんな応募者ばかりでも
いつまでも求人広告費用を
垂れ流すわけにもいかず
妥協して採用するわけですが、
そうすると大抵、失敗。
ミスマッチが起こって
すぐに辞めたり、全く使い物に
ならなかったりします。
そして、ふりだしに戻る…。
初めから「いい人」ばかりが
応募してくれるようになったら
どれほどいいことか…。
人が辞めて募集をするたびに
そんなことを思っていました。
これ会社の規模に関わらず
どこにでもある採用の悩みだと
思うんですよね。
つまり、求人サイトを覗いてみて
募集をかけている企業は
少なからずとも今お話ししたような
悩みって必ず経験しているわけ。
しかも、人がいないと業務が回らないから
ある意味、集客以上に緊急性が
高かったりします。
なので、もし、あなたがコンサルや
マーケターとして活動しているなら
「求人採用」分野でのノウハウは
持っておいて損はないでしょう。
なぜなら
自社でマーケティングをやっていたり
集客ノウハウを持っている会社はあっても
求人採用に関しては、ほぼ求人サイトに
丸投げですからね。
ここにチャンスがありますよ。