
こんにちは、古川です。今日は、最近あったちょっと面白い事例を紹介します。
僕がGoogleビジネスプロフィールの運用をサポートしている店舗さんで、以前から、駐車場がめちゃめちゃ分かりづらいという問題がありました。実際、僕自身も初めて行ったときに普通に迷ったんですよね。「これ、初めて来る人はかなり分かりづらいだろうな」と思ったので、その場で駐車場までの道順を動画で撮りました。
Googleマップに載せる動画は長さに制限があるので、まずはInstagramなどで使えるように、「この道をこう進めば駐車場に着きます」という簡単な案内動画にして、店舗さんに渡したんですね。
すると、この間、「古川さん、Instagram見ました?」と連絡が来たんです。何かと思ったら、「やばいです。めちゃめちゃバズってます」とのこと。見てみると、いいねが900件近く。シェアも50件ほど。再生数も6万回くらいまで伸びているそうです。
コメントも結構ついていて、多少荒れているものもありましたが、とにかくものすごく見られていたんです。店舗さんにもかなり喜んでもらえて、「別パターンも作ってもらえませんか?」という話になりました。
なので今度は、一度お店まで来たものの、「駐車場どこ?」となった人向けに、店舗から駐車場まで行く動画も作ってみました。こちらはまだ納品したばかりなので、どう動くかはこれからですが、今回の件で改めて思ったことがあります。
それは、店舗の動画って、別に“バズる動画”を作ろうとしなくていいということです。Instagramで再生数を伸ばそうと思うと、流行りの音源を使う。派手な編集をする。最初の1秒で引きつける。インフルエンサーっぽい構成にする。そういう「バズ動画」を想像しがちですよね。
もちろん、それが悪いわけではありません。でも、店舗ビジネスの場合、本当に必要なのは必ずしもそういう動画ではありません。今回の動画なんて、ただ駐車場までの道順を説明しているだけですしね。特別面白いことをしているわけでもない。派手な演出もない。
でも、その店を知っている人からすると、「あそこ、本当に駐車場分かりづらいんだよね」「そうそう、そこ曲がるんだ」「自分も前に迷った」みたいに、めちゃめちゃ自分ごとになる内容だったわけです。だから見られたんだと思います。
つまり、店舗のコンテンツを考えるとき、「何を投稿したらバズるだろう?」と考えるより、「お客さんは何に困っているだろう?」と考えた方がいい。
例えば、駐車場が分かりづらい。入口が分かりづらい。ビルの何階か迷う。駅からの行き方が分からない。初めてだと受付方法が分からない。注文方法が特殊。予約してから何をすればいいか分からない。こういう、お客さんが実際に感じている小さな不便や疑問って、店舗には結構あります。
でも、店舗側は毎日そこにいるので、気づかなくなっているんですよね。駐車場の場所も知っている。入口も知っている。注文方法も知っている。全部当たり前になっている。
だから、初めて来る人がどこで迷うのかが見えなくなっている。ここは、支援する側がかなり価値を出せる部分だと思います。実際に現場へ行ってみる。お客さんと同じルートで歩いてみる。駐車場を探してみる。入口から入ってみる。予約して来店するところまで一度体験してみる。すると、「これ分かりづらいな」「ここ絶対迷うな」「これ説明した方がいいな」というものが結構見つかります。
それを、写真にする。動画にする。Googleマップに載せる。Instagramに載せる。ホームページに載せる。そうやってコンテンツ化する。これだけでも、かなり価値があります。そして面白いのは、そういう実用的なコンテンツの方が、結果として再生数が伸びたり、シェアされたりすることがあるということです。
なぜなら、本当に役に立つからです。SNS運用というと、ついつい、「どうバズらせるか」に意識が向きます。
でも店舗の場合、バズることそのものが目的ではありません。来店しやすくする。不安を減らす。迷わせない。困りごとを解決する。その結果として、たくさん見られた。シェアされた。来店につながった。
この方が、店舗ビジネスとしてはずっと健全です。コンサルや店舗支援をしている人は実際にお客さんの立場で現場を見て、困っていることを探してみる。これをぜひやってみてください。
意外と、一番地味な情報が一番求められているかもしれません。そして、それを形にしてあげるだけでも、クライアントからすると「こういうのが欲しかった」という支援になります。
バズるネタを探す前に、まずは、お客さんが困っていることを探す店舗の動画コンテンツを考えるなら、ここから始めるのがおすすめです。それではまた。

