前回はクライアントの新サービスリリースに向けたHPの準備や楠瀬チームでの動きなどを記事にしてみましたが、今回は同時期にリリースしたオウンドメディアについて。
撮影部分がインタビュアーになるなど違いはありつつ、インタビュー記事以外にも、基本的にはお客様の声や導入事例も同じ手順となるため、「お客様の声を頼まれたけど、どんな流れで進めれば・・・」という時は参考にして頂けると幸いです。
インタビューコンテンツ一連の流れ
新たにクライアントがリリースしたオウンドメディアは、第一人者やエキスパートの方へクライアントがインタビューを行い、楠瀬チームは録音や撮影+コンテンツ化がメインというもの。
そのため、一連の流れとしては
・録音+撮影
・文字起こし+編集
・画像修正、補正
・実装
このような流れで進行していました。
流れだけ見れば、それはそうだよね。という話ではありますが、それぞれ気を付けておきたいポイントがあり、“一歩間違えれば取り返しのつかないミス”になりかねない状況もあります。
そんな実際に動いていて、感じたことと合わせて振り返りたいと思います。
手軽なスマホで録音するのは超危険!その理由は?
今はスマホでも録音ができるので、特にICレコーダーは持っていないという方もいるかもしれませんね。実際に私も最初はスマホで録音をしていました。iPhoneに最初からインストールされている「ボイスメモ」は特によく使用していました。
しかし、インタビュー中に電話がかかってきたときのこと、インタビュー中なのでもちろん出ないのですが、インタビューが終わってから音声を確認しようとしたとき…
「あれっ?録音されてない…」
と聞き直しをした時にメチャクチャ動揺したことがありました。確かに録音ボタンを押したはず。。。思い返せば、電話が鳴ったことによりボイスメモが強制停止されてしまっていたんですね。この時はチーム内のインタビューだったために、正直にお伝えして改めて取り直しをさせて頂きました。
ICレコーダーを使用していた時も、途中で電池切れに気付かず録音されていないこともありました。
それ以来、インタビューの時はICレコーダーとスマホの2台で録音を徹底するようになりました。それでも絶対に安心ということはありませんが、1つよりも録音できていないというリスクは削減できます。
現在でも気付かぬうちに1つが停止していることはあるので、取り直しが出来ない今回のようなインタビューでは特に徹底するようにしています。
インタビュー撮影でもスマホは避けるべき
録音と合わせて気を付けたいと感じたのが、スマホでの撮影です。そもそも、私は録音の1つにスマホを使用しているため、今でこそスマホでは撮影できないのですが…。出来ればスマホで撮影を避けた方が良いなと感じることがありました。
その理由の1つがシャッター音です。
インタビュー中に「カシャーッ、カシャーッ」という音は、インタビューを受ける方にとってやはり気になりますよね。自分で受けてみて分かったのですが、答えている時のシャッター音は本当に気になりましたし、意識がシャッター音に向いてしまうことも分かりました。このように以前はインタビューを受けている方が集中できない環境を私が作ってしまっていました、、、反省です。
そして、もう1つの理由が写真の枚数とクオリティです。
今回のインタビュー同行ではデジカメで1つのインタビューにつき50枚以上写真を撮っていたのですが、インタビュー記事の原稿も1万文字を超える大作が多いこともあり、読み手が飽きないようにと文中に写真を多く使用した構成にしていました。
しかし後からパソコンのサイズで見ると
・ブレていて使えない
・ピントが合っていない
・写真が引き過ぎていて使えない(拡大すると荒くなってしまう)
・同じポーズで変化がない
ということが多発してしまい、使える写真が足りない・・・という事態が起きてしまいました。
枚数は気にしながら多めに撮っていたにも関わらず、使う写真が足りないとなると、完全に撮っている側(私)の腕の問題です…。
特にスマホだとブレやピントが甘くてもサイズが小さいので気付きにくかったりもします。スマホの容量の関係でそこまで枚数が取れない、なども踏まえ出来るだけデジカメ以上のもので撮った方が望ましいと感じました。
私が使っているデジカメは、学生時代に使っていた何年も昔の安物です。そのため、上記のようなブレやピント問題が多発してしまうのですが、、、
インタビューに限らず、写真は文字の何十倍、何百倍もの情報を瞬時に伝えられますし、今後もインタビューコンテンツが多くなるようであれば一眼レフ購入を本気で考えようかなと思っています…。
話し言葉と書き言葉、どちらを優先すべきか
音声を文字起こしする時に話し言葉を書き言葉に変換する口語処理。セールスライター は話すように書く、という言葉もある通り、話し言葉で書くことも多くありますよね。
インタビューを話し言葉でコンテンツにすると、インタビューを受けて頂いた話し手の雰囲気など、人となりが伝わり易いというメリットがあります。一方で話し言葉にし過ぎてしまうと、緊張感が少し薄れた記事になってしまうというデメリットもあります。また、話し言葉であった場合はその人の話し方などが分かる反面、少し読みにくくなることもあります。
そのため、どのように見せたいかにより口語処理を強めに、弱めにという調整をすることがあります。
今回は、口語処理を弱めにして、インタビューを受けて頂いた方(話し手)の雰囲気を残したいという旨をクライアントにも伝えて進める事になりました。
その結果、、、こちらの思惑とは裏腹に、しっかりと口語処理も含まれた真っ赤になったお戻しを頂く事になりました。
広報のご担当者はやはり、言葉遣いやちょっとした言い回しなどにとてもしっかりしている方が多いもの。文章を読む時に読み手の読みやすいキレイな文章、話し言葉よりも読み言葉にすることで正しい日本語にするためです。
今回の教訓は、広報のご担当もいる企業の場合は特にそうだなと感じましたが、口語処理はしっかりとしておかないと広報ご担当者の戻す量を増やし、多くの手間をお掛けしてしまうことがあるということ。そして、私自身が口語処理の強弱などの使い分けが出来るつもりであまり出来ていなかったことも分かりました。
これまでは口語処理を弱めにしても、強めにしてもあまり違いがなかったような気もしています。今後はそのような使い分けもしっかりと出来るようにする必要があるなと、また一つ課題が分かり、勉強になりました。
使用する写真のクオリティを上げるために今できること
最後に文中に写真を差し込んでいく事になるわけですが、先ほどもお伝えしたようにカメラマンとしての私の腕が「アレ」なため、使えない写真が多く量産されてしまっていました。
でも、写真は使いたい。
そして出した結論が、自分で写真を補正する、という事でした。具体的にどのようなことをしたのかというと、フォトショップを使い写真を「せめて使えるレベル」にするという事です。
フォトショップを持っていない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、
・写真が暗いから使えない
→ 全体を明るく補正をする
・机にある小物(ICレコーダーや散らばった紙、携帯)が散らばった印象
→ 机に何もない状態に合成・修正する
・写真が斜めで見難い
→ トリミングをして真っ直ぐになるように調整
・ブレやピントの甘さ
→ 多少であればシャープをかけて写真をシメる
他にも色々と小手先を使いながら、何とか使える写真にしました。
しかし、このような小手先に頼るのではなく、写真を撮る時にピントやブレをもっと気にしたり、事前にお伝えして机の上をキレイにしておいたり、デジカメの明るさを調整しておいたりなど、、、。
写真を撮る時に初めから気を付けておけば、そして枚数を多く撮る事で補うことが出来ていれば必要のない作業でもあるなと自分でも感じてしまいました。使う写真のクオリティーを上げつつ、自分の作業を減らすちょっとした工夫は、知っていれば出来ることもあるので、気を付けたいなと思います。
まとめ
今回はインタビューコンテンツを作る際に、クライアントのオウンドメディアをベースにしながら気を付けたいポイントを振り返ってみました。
・インタビューするとき録音は2台
・写真は出来ればデジカメ以上
・口語処理は強弱を理解した上でつける
・写真を使うときの不要な労力は避けられる
以上、インタビューコンテンツの現場からお届けしました。
P.S インタビューコンテンツの手順よりも、他の人のセールスレターを書く手順の方が気になるという方。そんな方はこちらをどうぞ
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