From:植田 祐司
東京月一講座会場近くの、とある表参道のカフェより。
世の中には、その職業ならではのゾッとする話があります。
- タクシーに乗せたはずの女性客が、いつの間にか消えてシートがビショビショに・・・
- 長距離トラックが深夜の高速道路を走っていると老婆が並走して・・・
- 誰もいない病室から深夜にナースコールが鳴る・・・
我々、「セールスライター」という、世間からすれば圧倒的に少数で特殊な業界にも、この業界ならではのゾッとする話が幾つもあります。
今回は、チームクスノセ所属。鳥取県在住で、家族持ち。たまに東京や福岡などでも活動している地方セールスライターならではの、2018年上半期ゾッとした話ベスト1をお届けします。
ある日の夕方の出来事
その日は、朝から自宅でずっとLPライティングの仕事をしていました。
夕方になり、会社勤めを終えた妻が、保育園に行っていた子供達2人を連れて帰って来た声が外から聞こえてきました。上の子は6歳の男の子、下は4歳の女の子です。
仕事に集中していて気づきませんでしたが、
窓の外を見ると、日は傾きすでに薄暗くなっていました。
時計を見ると、時刻は18時半過ぎ。
「もうそんな時間か」と思い、やりかけていた仕事をそのままに、妻と子供を玄関まで出迎えに行きました。
玄関のカギを開け、妻と子供を迎え入れます。
妻が持っていたスーパーの袋を受け取り、「今日の晩御は何にする?」と玄関で話していると、、、
子供たちの姿が見当たりません。
「しまった!」
ノートパソコンを開いたままにしていたことを思い出しました。
嫌な予感がし、
急いで、仕事をしていたリビングへ向かいます。
しかし、時すでに遅し・・・
目の前に広がる惨劇
リビングでは、子供たちが2人がかりでノートパソコンを蹂躙していました。
キャッキャと奇声を発しながらキーボードとマウスをカチカチやっている子供たちを、力ずくで引きはがし、急いでノートパソコンを片付けます。
その後、夕飯の支度をし、子供たちに食べさせ、風呂に入れてと、バタバタしているうちに数時間が過ぎました。
子どもたちの寝かしつけは妻に任せ、仕事の続きに取り掛かろうとノートパソコンを開いたところ、
私は、大変なことに気がついたのです。
絶対に押してはいけないキーをなぜかピンポイントで知っています。
そのキーを押すと特に親の反応がいいことを、
日ごろの反復で学習しているのでしょうか。キーボードのあれだけあるボタンの中で、
なぜか、エンターキーと電源ボタンを
ピンポイントで狙ってっくるのです。
子供の成長とは早いものですね。言葉も話せず、
歩くこともできなかったあの子たちがもうこんなに立派に・・・
そこには目を覆うばかりの光景が・・・
私は、いったい何秒間、現実逃避していたのでしょうか。
我に返り、子供たち2人に蹂躙され、無茶苦茶になったノートパソコンのモニターを覗き込んだ私は、
想像を遥かに超える衝撃の恐怖体験をしたのです。
モニターに映し出されていたもの。
それは、、、
Facebookメッセンジャーの画面でした。
そして、誰かに「いいね!マーク」が送信された形跡があります。
これは、間違いなくあの時の子供たちによる犯行。
送り先は、、、
楠瀬さん・・・。
しかも、既読になってる・・・。
いったい、何をどうすればそんなことになるのでしょうか?
我が子ながら、全くその行動を理解することができません。
時計を見ると、時刻は22時30分。
犯行より、すでに4時間余りが経過しています。
今更、私に何の言い訳の余地があるというのでしょうか?
しばらく自分と葛藤したあと、、、
「見なかったことにしよう。」
私は、そっとノートパソコンを閉じてしまいました。
この日以来、
子供の前で仕事をするのはやめよう。
そう誓ったのでした。
完
この他にも、
セールスライターのゾッとした話を聞きたいのなら、、、
これが、
「今までの努力を水の泡にしやがって!」
「今までの金と時間と労力を返せ!」
「あなたになんか任せるんじゃなかった!」
そう言われても文句が言えない状況に追い込まれた
あるセールスライターの告白です。
笑笑笑笑笑