2018/11/13

会社員からセールスライターへ、一人の男のストーリー

From:小野裕史

「会社辞めようと思うんだけど……」

2018年7月
私は嫁にこの言葉を、どのように伝えようか悩んでいた。

会社を辞める。
それは、私の中ではすでに決定事項だったのだ。

私には3人の子供がいて、上が小学1年生で、下はまだ2歳。

会社を辞めるということは、
これから手もお金もかかる子供たちがいる中で
不安定な生活に自ら飛び込み、家族を巻き込むことを意味する。

それを理解しているからこそ、言葉を慎重に選んで、
嫁に伝える必要があると感じていた。

正直なところ、嫁から

「バカなことを言わないで!」
「会社辞めてこれからどうするつもり?」
「やっていけると思っているの?」

と言われたら面倒臭いな……。
なんて答えたら良いかな……。

そんなことを考えていたのだ。

しかし、やりたいことが決まっている。
そのための時間を無駄にはしたくない。

そう考えて、嫁に打ち明ける決意を固めた。

そして子供が寝たことを確認して、
嫁をリビングへ呼んで静かに話を始めたのだ。

「会社を辞めてセールスライターになろうと思う。
 収入についても、最初の目処は付いている。
 お金について不安にさせることはしない。」

嫁は私が毎日遅くまでセールスライターとして
文章を書く作業をしていることは知っている。

ただ、それは「会社員」としての範囲内である。
シンとした空間の中で、嫁の言葉を待つ。

短い時間だと思うが、その時間は
とても長く感じたことをよく覚えている。

「反対されたら、なんて言おうかな」

反対された時のことは、
結局決めずに話し始めていたのだ。

そんなことを考えている中で、
嫁から出てきた言葉は、

「そうなんだ、分かった」

という一言だけだった。
返答をもらった私の印象は

「あれっ?なんか拍子抜け、というか軽い……」

そんな印象だった。
何をするのか?なども
一切聞かれることもなかった。

「何か聞きたいこととかないの?」

むしろ、そんな言葉が喉まで出かかったが、
余計な話をして反対されるくらいならと
OKしてくれたことに対して

「ありがとう」

とだけ素直に伝えて、
その日は事なきを得ることが出来た。

賛成してくれた、たった一つの理由

それから数ヶ月が経ち、フリーランスとなった現在
嫁に対してある質問をしてみた。

そう。あの時に喉まで出かかっていた質問だ。

「俺の(セールスライターの)仕事って理解している?」

その答えは、、、

 

「正直よく分かっていない」

 

そんな答えが返ってきたのだ。
すかさず、私は

「フリーランスになるって伝えた時、
OKしてくれたけど心配とか不安はなかったの?」

私から言うのも変な質問かもしれない。
でも聞かずにはいられなかったのだ。

その問いに対して

「自信を持って話をしてたから信用した」

と笑って話をしてくれたのだ。
家族が不安に思うであろう収入のことを
まずはしっかりと言い切って伝える。

もちろん保証も確証もあるわけではない。

でも、言い切って伝えたことで信用してもらい、
今では協力もしてもらうことが出来ている。

これって、今回の話に限らず
セールスライターも同じですよね。

自信がなさそうに提案をしたら
相手は不信感を持つかもしれません。

少なくとも
自信がなさそうに話をされたら
相手は不安になりますよね。

「この人を信用して大丈夫かな……」

そんな気持ちになるのではないでしょうか。

一方で、
相手の不安に対して、
しっかりと言い切って伝える。

自信を持って提案をするからこそ、
相手の方も安心をしたり、
信用をしてもらえますよね。

経験や確証がないと
自信を持った提案は出来ない。

そう感じる方もいるかもしれません。

そして自信を持って提案が出来ないから
経験も身に付かない。

そんなループに陥らないためにも、
経験を積むためには経験がなくても自信を持って
提案をする必要も出てきます。

それでも失敗したらどうしよう、、、。
そんな気持ちが先に来るなら、
この記事をお勧めします。

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