From:宮川徳生
ウチはいくつか事業をやっているが
根底に共通するのは「教育」なのかもしれないと
最近ふと思った。
マーケティングの事業も
SDGs関連の事業も
動画の事業も脳トレの事業も
“知識”
を伝えることが
根底にあるなと。
何でこんな話をしたのかというと
人に何かを教える仕事をしていると
成長し続ける人と成長が止まる人がいることに気づく。
例えば、ウチでやっているTHEスワイプ
というサービスがあるが
このサービスは
スワイプの仕方を学ぶ
ちょっと変わったサービスだ。
で、ここでは
毎月一回僕のレビューを受けることができるのだが
あるメンバーがものすごい勢いで成長している。
最初のうちは
スワイプあるあるの
単語をはめ替えただけのレターで
お世辞にも「書ける」レベルではなかった。
なので僕は
そのメンバーのダメなところを
オブラートに包まずにレビューをし続けた。
結果、一年後には
「書ける」レベルになっていて
正直、このスピードで書けるようになる人は
なかなかいないためビックリだ。
でも一方で
成長しない人もいる。
何年経っても
成長が見られない人もいる。
何が差を生み出しているのか?
その1つが
今日の件名にも書いた
“弱み”
なのだ。
ドラッカー曰く…
人間、何かを成すのは
強みによってのみだと言う。
確かにそうだ。
弱みなんて
どれだけ頑張ったって克服できないから
弱みなわけであって…
そんな弱みを武器に戦って
何かを成せるほど人生は甘くない。
だから、何事も
強みにフォーカスすることは
非常に理にかなっているし
その通りだと思う。
が!
強みにフォーカスすればいいからといって
弱みを無視していいかというとそれは違う。
強みにフォーカスすることに違いはないが
弱みにも対峙し向き合わないと
人も事業も成長は止まってしまう。
人の能力や事業ってのは
あらゆる領域や要素を極めることはできない。
だが、1つだけ突出した能力を持っていれば
他のことがずべてからっきしでも通用するのかというと
そうではない。
狭い世界ならそれでもいいだろう。
でも、経験上
1つだけ突出した能力を持っていても
他がからっきしの人で大きく成功した人を
僕は見たことがない。
そう言うタイプの人で
成果を右肩上がりで出し続けている人を
誰1人として知らない。
例えば、髪を切る技術はものすごいが
店内は蜘蛛の巣だらけで椅子は何かベタベタしている。
口がものすごく臭くて
体臭も我慢できないレベル…
で、料金もぼったくり価格…
なんて美容師がいたとして
果たして売れるのだろうか?
よっぽどの変わり者なら
その美容師に髪を切ってもらうかもしれないが
ほとんどの人は近寄らないだろう。
極端かもしれないが
強みがあることはとても素晴らしいことだが
強み以外の部分も、中の下くらいはできないと
強みがあっても意味がなくなってしまう。
自分自身を振り返ってもそうだし
会社の中の人たちを見ててもそうだし
お客さんを見てても同じ。
やっぱり、弱みから目を背けてる人で
より良い結果を出し続けてる人を
僕は見たことがないんだよね。
あなたもそうじゃない?
冷静になって
よ〜〜く思い出してほしい。
あなたの周りにいる人で
毎年成長している人
毎年より結果を出している人で
「弱み」
から逃げてる人って誰かいる?
何か1つ突出していることはあっても
それ以外が本当にダメな人で
人も事業も成長し続けてる人っている?
おそらく
誰も思い浮かばないんじゃないかな。
弱みに対峙して向き合うのって
やっぱり辛いよ。
コピーが書けない人が
コピーに向き合い続けるのって
正直地獄だと思う。
ツールに弱い人が
ツールに向き合い続けるのも地獄だよね。
でも、もしコピーが書けない人が
コピーから逃げたらどうなると思う?
誰かに書いてもらわないといけないわけだけど
自分で良し悪しが判断できないから
誰かに書いてもらってもうまくいく可能性は低い。
自分でうまく書けなくても
最低限良し悪しが判断できるくらいにはならないと
現場で結果を出すことはまず不可能だよね。
ツールが苦手な人が
AI完全に無視したらどうなると思う?
生産性の差は
周りとどんどん広がり
周りが1時間で終わらす仕事を
10時間かけてやるみたいなことになる。
それが毎日続いたら
事業の競争優位性は失われ
退場することになる。
だから、ゴリゴリに使いこなせなかったとしても
競争優位性を失わないレベルで自分の事業に
導入するくらいのことは苦手でもしないといけない。
成長する人は
自責の人ばかりだ。
でも成長しない人は
何かあれば、上司のせい部下のせい
お客のせい会社のせいにする。
表では反省したふりをするが
裏では「あいつまじうざい」とか
よく言ってるよね。
そういう人って
やっぱり自分の弱さに対峙して
向き合うのが辛いのだろう。
だから、何かあれば他責にして
自分の弱さと向き合わなくてもいいように
自分を騙し続けてる。
でも、現実は
問題も原因も自分の中にしかない。
強みにフォーカスすることは
何も間違いじゃない。
誰にも負けない強みは
確実に自分の成功に必要だ。
だが、それは
弱みから逃げていいという話ではない。
弱みを克服することはできなくて当然だが
でも、弱みと向き合い弱みの影響が出ないように
最低でも中の下くらいまではしないといけない。
教育事業を長年、そして色々やってきて
成長し続ける人、結果を出し続ける人は
弱さに対峙し向き続けてる人だというのが
今の僕の答えだ。