以前から、VIJでも求人を出しているのですが…
数字を見て、僕自身も驚いています。

というのも、直近では150件を超える応募が集まり、
1日単位で見ても10件前後の応募が普通に入ってくるんです。

どこの求人市場も「人が足りない」「応募が来ない」と嘆いている中で、
この数字は、自分たちのことですが、シンプルに凄いと思いました。

でも、なぜここまで募集が集まる状態をつくれるのか?
実はこれ、裏側にある大きな秘訣があるんです。

それが、求人票の書き方。
多くの会社が求人票を作るとき、無意識に
「無難で、誰にでも当たり障りなく読んでもらえる文章」
を選んでしまいます。

仕事内容を淡々と箇条書きにして、条件を整えて、会社概要を載せる。
たしかに正しいことです。

けれど、それでは「ただの情報」で終わってしまう。

でも、求人票を“非常識な書き方”に変えるだけで、
応募の質も量もガラッと変わっていきます。

たとえば、
「当社はフルリモート・フルフレックス勤務です。
 自由に休みを取れて、好きな時間に働けます。」
と書いていたとします。

これ、確かに便利そうですが、ただの制度説明ですよね。
この伝え方を変えてみると、、、

「当社がフルリモート・フルフレックスを導入しているのは、
 社員一人ひとりに“自分で考えて動き、
 成果を出す力”を存分に発揮してほしいからです。
 自己管理ができる人なら、
 自由度が高い環境でこそ
 最高のパフォーマンスを出せる。
 そのために、弊社はこの制度を整えました。」

同じ制度を説明しているのに、印象がまるで違いませんか?
ただの“情報”から、“想い”に変わることで、求職者は
「なるほど、この会社は自分を信じて任せてくれるんだ!」
と感じてくれるものなんです。

こうした伝え方をしていくからこそ…
「条件がいいから応募してみよう!」
という軽い応募ではなく、
「この会社の考え方に共感したから働きたい!」
という本気度の高い応募が集まるようになっていきます。

実際、僕たちVIJの求人でも
「おっ、こんな人を求めていました!」
と言える人が応募してくれたので、今月から一緒に働いてもらっています。

つまり大切なのは、条件を並べることではなく、働くイメージを描くこと。

そして、『なぜ?』という理由や根拠を伝えることです。

これができると、ただの「情報」だった求人票が、「自分ごと」に変わります。

そしてここからがもっと重要です。
求人票でパーソナリティを出すと、「合わない人」も増えます。

「この会社、考え方が自分には合わないな」と去っていく人も出るでしょう

でも、それでいいんです。
むしろそれこそが狙いですよね。

なぜなら、誰からも嫌われない求人票は、誰からも強烈に好かれないから。
表面的には応募が来ても、価値観が合わない人はすぐに辞めてしまいます。

一方で、
「この考え方に惹かれた」「この会社の想いに共感した」
と応募してきた人は、働き始めても本気度が違います。

その結果、定着率も高く、戦力になるスピードも速い。

ここで気づいてほしいのは、
求人票はただの採用ツールではないということです。
会社の価値観を世の中に発信する場所でもあります。

だからこそ、求人票を作るときに大事なのは、
「自社が大切にしていることは何か?」
「どんな人と一緒に未来をつくりたいのか?」
この問いに正面から向き合い、言葉にして届けることです。

あなたのクライアントの求人票が
無味無臭の『情報』で終わるのか、
それとも「この会社で働きたい」と心を動かす『手紙』になるのか…
その差が、応募ゼロか、応募100件かを分けるんです。

つまりは、セールスコピーと全く同じですよね。

「みんなに好かれようとする文章」は、誰の心にも残らない。
でも、「あなたに向けて書いた文章」は、相手の心を動かす。

求人票も、無味無臭のアナウンスではなく、
社長や経営者、担当者の想いを前面に出した
「非常識」な書き方をすれば、欲しい人材だけが自然と集まってくるんです。

あなたの会社に本当に来てほしいのは、条件にだけ惹かれる人ではありません。

「この会社の考え方が好きだ!」
「ここで一緒に働きたい!」
と心から思える人です。

ぜひ、求人票を書くときには、数字や条件だけでなく、
会社・経営者の言葉と人間味を込めてみてください。

その一枚の求人票が、未来を変える出会いの入口になるはずです。