
最近、ウチが提供するあるサービスのアップデートのため、
何名かの方にお声がけしてインタビューをさせてもらっています。
そこで、やっぱり感じることは、
「リアルなお客さんの声はいいな」っていうことです。
思い返してみると僕は整体師だったので、
その頃は、日常的にお客さんの声に触れながら生活をしていたように思います。
だからこそ、相手の考えていることがよく分かったし、
相手のちょっとした変化にも敏感に気付けていたんだと思うんです。
でも、今はセールスライターとなり仕事をしていると、整体師の頃に比べて
リアルでお客さんと接する機会が圧倒的に減ってしまいました。
それこそコロナの影響もあって外に出ることが圧倒的に減ったし、
リアル会場でのセミナーも一時期はかなり減りましたよね。
だからそう考えると、お客さんのことを深く知る機会が
以前よりも薄れてしまったのかもしれません。
けれどやっぱり、コピーを書く時はもちろんですが、
商品の企画を考える時も、販売のアイディアを考えるときも、
サービス内容を見直すときも、お客さんの声を参考にできるのと
そうでないのとでは、出来上がってくるものが全く違うものになると思うんです。
「売り手が思う『いい商品』と、
買い手が思う『いい商品』は、
ほとんどの場合一致することはない」
と言ったのは、確かランチェスター戦略で有名な竹田陽一さんだったと思うんですが、
この言葉からも…
セールスコピーを書いたり、商品やサービスを提供する立場として、
常にリアルな、お客さんの声に耳を傾け続けることって大事ですよね。
そう考えるとインタビューなどの形式で
お客さんの声を聞かせてもらえることが本当にありがたいと感じるんです。
・あ、そんな悩みがあったんだ
・そんなふうに評価してくれてたんだ
・そんな不安があって購入されてたんだ
などなど、メールやチャットとはまた違う
リアルなお客さんの声がわかるので、そこからいろんなヒントを得ることができます。
自分では「きっとこうだろうな」と思っていたことが、
実は全く違っていた…なんて気づきもたくさんあります。
こうしたお客さんの声のおかげで大ヒット商品につながった1つの事例として、
先ほどのランチェスターの竹田さんの本にも確かこんなエピソードがありました。
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むかーし、、、
引っ越し屋のトラックには屋根がなかったそうです。
なので、途中で雨が降ってくると、運転手はあわてて荷物をビニールシートで覆う。
そんなことをやってたので、ビニールシートは、いつも汚れていたそうです。
そんな状況を見たある運送業者が、こんなことを思いました…
「うち使っている箱形のトラックを引っ越しに使えば、
家財を雨で濡らしたくない人のニーズを満たせるのでは?」
そして、その運送業者は引っ越しの市場に参入し、1つの広告を出しました。
トラックの写真とともに『これで家財を運びます』という広告を掲載。
これが、大ヒットしました。
実はこれが、アート引っ越しセンターの始まりだそうです。
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このエピソードのポイントは、
「雨にぬれたくない!という欲求を発見したから引っ越し屋として成功できた」
という、部分じゃないんです。
実は後日談があって、このサービスが大ヒットしたので、
実際にお客さんの声を聞いてみたら、意外な事実がわかったそうです。
それは…「近所の人に、荷物を見られたくない」ということ。
雨に濡れたくない!という欲求じゃなくて、
自分の荷物を人に見られたくない!という欲求に強く刺さったから
大ヒットしていたことが分かったそうなんです。
確かに言われてみれば、当然ですよね。
自分のうちの荷物を丸見え状態で引っ越しするなんてちょっと恥ずかしいです。
周りの目が気になるどころのさわぎじゃないですよね…
今の時代ならほぼ間違いなく
誰かがインスタやXにアップしてちょっとしたネタになりそうな気もします。
このエピソードからも学べるように、
『自分たちが「いい」と思っている部分とは、
違う部分に、お客さんは「良さ」を感じている』
なんてことが、実はよくあることなんだと最近のインタビューを通して
気づいたというわけなんです。
だからこそ、ぜひあなたもお客さんの声を直接聞いてみてください。
ちゃんとお客さんを理解しないと、お客さんにとって、
刺さる企画もコンセプトも、商品もコピーも作れるわけないですよね。
ちょっと今このタイミングで、お客さんの気持ち、確認してみませんか?