
※この記事にはAmazonアフィリエイトリンクが含まれています。
こんにちは。
株式会社バリューイノベーションジャパンのリサーチャーXです。
今回の推し本はコチラです!
■ 「分かった!」と思わせる説明の技術
知識ゼロの相手にも伝わるようになる本
https://amzn.to/3JPyUMa
私はずっと悩んでいることがありました。
それは、分かりやすい説明ができないということです。
たとえば、リストを活用したメール配信。
メールマーケティングに関する話であれば、ある程度の共通言語の中で話を進められます。
ですが、一歩進めて迷惑メール対策の「SPF」「DKIM」「DMARC」など
少し技術的な話に入ると「どこからどう伝えれば…?」とわからなくなることが少なくありませんでした。
そもそも現場では、クライアントさん候補や見込み顧客に対して
“マーケティング”自体を説明することにも苦労したりも。
また別のケースでは、講師や士業、医療関係者、FP、エンジニア、研究者の方などが
セミナーやウェビナーなどで難しいことを正確に分かりやすく伝えることが
求められる場面でも同じようなことが起こるのではないでしょうか?
そこで、もしあなたが
・専門家だからこそ知識ゼロの相手に説明するのが難しい…
・クライアントにていねいに正確に説明しようとすると
逆に伝わらなくなってしまう
・「分かりやすい説明」って何?と、正直よくわからない
そんな感覚を持っているとしたらこちらの本、あなたのためのものです。
悪いことは言いません。
この本、お手にとって読んでみてください。
本書はそのタイトル通り、説明がめちゃくちゃ分かりやすいです。
しかも1〜2時間ほどで読めるコンパクトさで、
大事なポイントがスーッと入ってくるのでコスパ抜群なのであります。
読み終わったあと、
思わず「こういう説明、したかったんだよな…」と頷いてしまうほど。
そんなテーマとなる「説明」。
本書ではこう定義しています。
---------------------------------
「自分の頭の中にある情報を相手の頭の中にコピーしようと頑張る行為」
引用「「分かった!」と思わせる説明の技術」p.15
---------------------------------
セールスライターやコンサルタントのあなたなら
もしかしたらピン!ときたかもしれませんね。
セールスライティングやプレゼンをするとき、
「相手の頭の中にpicture(ピクチャー)しろ!」
という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
その話に通じますね。
なるほど、
今自分の頭の中にある “これ” を相手の頭の中にコピーする。
目指すゴールがイメージできました。
ですが、ここで私自身の一番の壁と言いますか、
説明することに対しての「引っかかり」があるのでした。
それは「正確さ」です。
今、私の頭の中にある “これ” を相手の頭の中にコピーするということはわかった。
じゃあ、100%そっくりそのままコピーするには…?
つまり「正確」に。
何かを相手に伝える、しかもそれが仕事となれば
不正確なことを伝えるなんて言語道断。
説明とは「相手に正確に伝えること」だと信じていたし、
専門家として“間違ってはいけない”という気持ちが強くありました。
絶対に正確に伝えなければならない。
それが専門家の責任で、相手に対する誠実さだと。
私の中にはずっとこれがあったんですね。
でもそれが、かえって説明を複雑にしていたのでした。
そんな私の葛藤に対する具体的な答えがこちらの本にはありました。
これが今回の最大の推しポイントです。
本書は説明のしかたを具体的に教えてくれるだけではなく
説明する側の、専門家の葛藤を救ってくれるところなのです。
たとえば、私が引っかかりを感じていた正確に伝えるにはどうするか問題。
それに対しては、こんな衝撃の記述がありました。
---------------------------------
あなたに残念な真実をお伝えします。
「難しいこと」を簡単かつ正確に説明する方法はありません。
(中略)
「難しいこと」は、簡単かつ正確に説明できないからこそ「難しいこと」なのです。
だから、まずは諦めてください。「簡単」か「正確」のどちらかを犠牲にする覚悟を持ってください。「難しいこと」の説明において「簡単」と「正確」は両立できません。
その上で、分かりやすい説明をしたいのであれば、諦めるのは「正確」の方です。
引用 「「分かった!」と思わせる説明の技術」p.74 - 75 より
---------------------------------
思わず、「え!?無いの!?マジで!?」と声が出ました。
専門家であるからこそちょっとこれは受け入れられない…。
分かりやすく説明もしたい。
正確にも伝えたい。
専門家として相手のことを想うからこそ、相手に誠実でいたいからこそ、なのに。
ところが、そこで終わらないのがこの本のすごいところ。
そんな葛藤を見透かすかのように数ページ後には
“「正確な説明」を諦めるのが嫌なあなたへ”
といったように自分の気持ちとどう折り合いをつけたらいいかも示してくれていました。
(もちろん具体的な解決方法も)
これが本当に本当にありがたい。
「正確」を捨てるんじゃない。
でも「伝わらない説明」を続けるのも違う。
だったらどうする?という、専門家としての悩みに対する“処方箋”がここにはあります。
「正確」な説明は諦めて、と言いながらも諦めずにいられる道も用意してある。
示されたその道も「ああ…それなら諦めなくていい!」
と納得感 & 腹落ち感 & アハ体験が感じられるのです。
気になります…よね?
できることならここであなたと分かち合いたいのですが、
この救われる感覚は、ぜひあなたにも直接味わっていただきたいので割愛させていただきます。
本書は、説明の“ノウハウ本”ではあるのですが、それ以上に
「専門家として、どう人に伝えるか?」を一緒に考えてくれる本です。
読み終えたあと、説明に対する気負いや構えがフッと軽くなっている感覚を感じるはずです。
もし、あなたが今
・自分の知識や経験をうまく伝えきれていない
・説明がいつも難しくなってしまう
・正確さと分かりやすさの間で、いつも迷っている
そんな状態であれば、この本がきっと支えになります。
説明で人を迷わせたくない。
そんな誠実なあなたにこそ読んでほしい一冊です!


