こんにちは。 リサーチャーXです。 来週、12月13日より Google広告の新しい広告フォーマットの 表示が開始されます。 Google アドセンスをやっていらっしゃる方は 公式からアナウンスがあったので すでにご存知かもしれませんね。 その名は、 「サイドレール広告」。 サイドレール広告とは、 ----------- ワイド画面のデバイス(パソコンなど)で 表示されたページの両側に固定される広告です。 引用「サイドレール広告のご紹介」 https://support.google.com/adsense/answer/12396689?hl=ja ----------- こちら、 実際に動いている実物を見ていただいた方が 早いと思いますのでご紹介します! ↓ リサーチした限りでは、 この広告はインドで先行して 実装されているようで、 ヒンディー語(?)で解説されている こちらの動画内(44秒付近)で確認できます。 ▼ Side Rail Ads Google Adsense Introduces A New Ad Format (2022) Hindi | Techno Vedant https://youtu.be/alyG6cAd1r8?t=44 (↑ ちょうど44秒付近から再生できます) 見ていただくとおわかりのように メインコンテンツの画面の左右に、 ドンっ!ドンっ! と配置されています。 しかも 画面に固定されて表示され、かなり目立つ。 広告の視認性という意味では とても高くなりそうですが、 個人的な感想としては ちょっと目に入りすぎのような…。^^; 常に表示されるので、 そのページのコンテンツを見たい ユーザーにとっては 「ウザいっ!」 となってしまう危険性を感じます。 仮に、もしそう思われなかったとしても 両サイドは「広告である」と見慣れてしまい、 それ以降は、目には入っているけど、 意識が向かない状態になってしまうのでは…? なぜ、このタイミングで Googleがサイドレール広告の表示を スタートさせるのか謎であります…。^^; というのも、 どちらかと言えば、 これまでの広告表示枠の流れは、 悪目立ちせず、広告のニオイを消して コンテンツに馴染ませるインフィード系が 主流のようにとらえていたので ここにきてGoogle広告が、 「THE 広告」ともいえるようなサイドレール広告を このタイミングで投入してきたことに ちょっと驚いています。 …ということを感じつつも、 これをポジティブに考えるなら、 このサイドレール広告は “ワイド画面で表示される”ということから、 たとえば、 ・日頃から大きな画面で動画編集をしている クリエイター ・自宅でのリモートワークで 作業効率化のために大きな画面で 仕事をしているビジネスユーザー といったように、 見込み客が、 日常的にワイド画面を使うことが 想定される場合なら、アリかも、とも。 そこで、 これを実際の打ち手として落とし込むために、 現状、確認できる部分でリサーチしたところ このサイドレール広告のバナーサイズは、 160×600 そして、 サイトでの表示のされ方は、 ------------------ 1. 動的リマーケティング用のディスプレイ広告 2. レスポンシブで自動生成 3. このサイズで作られたイメージ広告 ------------------ の3パターンを確認し、 実際にそれぞれのパターンを ユーザー体験してみました。 ----------------- 1.動的リマーケティング用のディスプレイ広告 ----------------- 過去に自分が訪問したサイトの 商品画像がバナーとして複数表示されて、 「ああ、そういえば」 と思い出せるので、 リマケ的に使えそうです。 自ら訪問して見た商品なので、 ネガティブな印象にはなりにくいですね。 ----------------- 2.レスポンシブで自動生成 ----------------- バナーが自動生成されるこのパターンは、 日本語の場合、広告のコピーが 全角4〜5文字で改行されるので、 バナーに書かれたコピーを 「読む」ということを意識しないと 内容が入ってきにくい見え方でした。 ただ、これを改善しようと この4〜5文字改行を意識しすぎると 別の配信面で 他のサイズの自動生成されたときに また違った見え方になるので、 この部分はある程度、 “あきらめ”が必要になりそうです。 ----------------- 3.このサイズで作られたイメージ広告 ----------------- 160×600サイズの画像として しっかりバナーを作り込むパターン。 1枚の画像の中で コピー、見え方、画像を 自社の意図通りに表現できるので 見込み客に、 自社で伝えたい内容を届けるなら、 このパターンが一番情報を届けやすく、 また受け取る側も バナーの内容が入ってきやすい印象です。 ・・・ これらのユーザー体験やリサーチ結果から、 サイドレール広告を有効活用するなら、 3の160×600サイズの画像バナーを 作成するパターンで作成する というのが現状の私の感触です。 日本では、 12月13日からの表示になりますので、 あなたもユーザーの一人として、 サイドレール広告に遭遇したとき 「自分はどんなふうに感じるのか?」 をぜひチェックしてみてください。 私自身、こういった 新しい広告フォーマットが出たとき、 この感覚やユーザー体験を とても大事にしています。 なぜなら、このときの 「これ、良いな」 「なんか、イヤだな」 を感じて掘り下げることが、 自社の広告改善のヒントになるからです。 なぜ、良いと感じたの? →その要素を自社の広告にも反映できないかな どこがイヤだと感じたの? →自社の広告でも同じことをやってないかな というように 自社の広告に当てはめて改善しています。 あなたも、これから サイドレール広告に遭遇したら ユーザーとして体験したこと、感じたことを ぜひ掘り下げてみてください。 そして、 あなたが感じたその気づきや違和感を 大切にとっておいて広告改善のヒントに つなげてみてくださいね。
2022/12/04