From 古川馨
「動画制作の副業やろうかなと思うんだけど、どう思う?」
先日、会社員時代の友人から、
そんな相談のLINEが来ました。
どうもYouTubeの動画制作のようなのですが、
正直、単価はそれほど高いものじゃないようです。
ですが、会社員の給料だけでは
やっていくのも大変なので副業を始めたい。
そこで調べたら動画制作なら、自宅でできるし
募集もいろいろあるのでどうだろうか…?
といった感じらしいのですが。
この相談。
もし、あなただったらどう答えますか?
「副業ならいいんじゃない?」と言いますか?
それとも別の副業を勧めるでしょうか?
僕も一瞬、副業ならいいかな…。
とも考えたのですが、
「稼げる副業」という彼の目的を考えた時
僕の答えは、「NO」でした。
ぶっちゃけ、副業レベルでやる程度なら
稼げないからです。
本格的にスキルレベルを上げるくらいじゃないと
動画制作では正直、もう稼げません。
ぶっちゃけ二束三文です。
3〜4年前なら、1本5万円とか
10万円とかもありましたが
今なら数千円です。
制作時間も考えたら、普通にアルバイトした方が
よっぽど稼げます。
だって、下手すると時給換算で1000円以下とかですよ。
高校生のアルバイト並みでしょう。
(お金が目的じゃないならいいけど)
なので、副業でやるなら辞めておけ
というのが僕の答えでした。
週1とかで入れるバイトでもしろと。
実際、動画制作で今、稼げている人
っているんでしょうか?
もちろん、専業でやっていて
それなりにスキルのある人なら
会社員程度の報酬は受け取れるでしょう。
でも、ほとんどの人が低単価で
忙しいけど全然稼げない…
ってレベルの収入しか得られていないのが現実です。
知り合いにも動画制作を生業としている方がいますが、
正直、動画編集や制作だけでは食べていけない
とこぼしています。
企業向けの動画を作っている方なので
それなりに単価は高いそうなのですが、
何せリピートが少ないと。
数本作ったら、その会社からの発注はなくなるので
また新規開拓をしなくてはいけない。
動画制作会社はたくさんあるし、
低単価のフリーランスも多い。
最近は動画制作のツールも発達してきているから
予算をかけて動画を作るところも少なくなってきた。
つまり、ジリ貧って感じが業界全体の
空気っぽいんですよね。
これクリエイターにとっては
かなり死活問題です。
クリエイターは制作ではもう稼げない
AIとか制作ツールとか
めちゃめちゃ発達しているじゃないですか?
広告動画だって、
うちはCanvaで作っていたりします。
映像作品みたいなものが不要であれば
全然問題ないクオリティーですよ。
こんな感じで、新しいツールがでてきて
クリエイターが必死で作っていたものが
誰でも簡単に作れてしまう。。。
もう制作だけやっていても
クリエイターが稼げなくなるのは
時間の問題ですよね。
でも、まだ方法はあります。
例えば、数年前にVYONDが出てきたとき。
誰でも簡単にアニメが作れるって話題になりました。
ウチもそのブームにのって売ってたわけですけども。
制限があるとはいえ、アニメです。
作りたい企業はたくさんいる。
でも作り手は少なかったので高くても売れる。
今はもう値崩れしちゃいましたが
1本何十万で売れました。
なので、めちゃめちゃ儲かりました。
儲かってはいたんですが…。
実は、このVYONDブームのとき
僕たちが最も稼いだのは
VYONDを使ったアニメを売ったことではありません。
なんだと思いますか?
実はVYONDをいち早く取り入れて
ガンガンVYONDアニメを作っていた僕たちは
それを企業の担当者やクリエイター志望の人
フリーランスの方たちへ
作り方を教える講座を売りまくったんです。
制作ではなく、教えることに専念。
ここがポイントでした。
クリエイター1人で作れるアニメの本数は限られています。
でも、一対多数の講座なら、相手が1でも10人でも
やることは変わらない。
仮に参加費が10万円で20人集まれば
それだけで200万円です。
集めれば集めるほど、労力は変わらないのに
売上はめちゃめちゃ上がる。
こういった感じで
クリエイターも自分で作るのではなく
作る人を育てる方に回れば
まだまだ生き残っていく術はあります。
なので、もし、あなたがクリエイターで
制作をメインの仕事としていて疲弊しているなら
教える方に回ってみてはどうでしょう?
今よりも遥かに稼げる体制が築けるはずです。