セールスコピーを学んでいる人の中には、独立起業を目指すのではなく、今勤めている会社でそのスキルを使い、自社の売上や集客に貢献していきたいと考えている方もたくさんいます。しかし、あなたが社長でも無い限り、勤めている会社でセールスコピーを使っていくためには、直属の上司や部長、時には社長に企画を通し承認を得る必要があります。
セールスコピーは”売る”ことにフォーカスしたスキルのため、業種業界や企業規模に関わらず絶対に必要なスキルとはいえ、普通の社長にセールスコピーの提案をしたとしても「???」な未知の領域の話をしているので、提案を通すことは一筋縄ではありません。
そして、社員という立場で、社内でセールスコピーを活用していこうとした時、上司や社長への具体的な提案の仕方やノウハウなども無いため、上司や社長の理解を得られず、いつまでたっても先に進まないケースも多いのが現実です。
また、セールスコピーを学んでいるあなたのような方なら理解している「すべてはテスト」という概念は、普通の社長からしたら「とてもじゃ無いけど受け入れられない」提案です。そんな中、どうやって今勤めている会社でセールスコピーを導入していけばいいのでしょうか?
今回は、上司や社長を説得する方法について、セールスコピーを社内導入することに成功した、社内企業セールスライターとして活動しているTさんの実際の成功事例をご紹介していきます。
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セールスコピーの企画が通りづらい3つの理由
まず、改めて上司や社長になぜセールスコピーの企画が通りにくいのかについて考えてみましょう。
そもそもセールスコピーを知らない
数年前と比べれば、セールスコピーやDRMの認知度は上がったきたとはいえ、まだまだそのことを知らない社長の方が圧倒的に大多数です。試しに、友達や家族、同僚や社長に「セールスレターって知ってる?」と聞いてみればわかると思いますが、1人いるかいないかです。
実際に、私がセールスライターになる前にやっていた自分の会社(ポスティング会社)の取引先257社の社長にDRMやコピーの提案をした時、そのことを知っていたのはたったの”2人”しかいませんでした。大半の社長が「なにそれ?」という状態です。
そして、自分の知らないことを提案された社長の決まり文句は
「よくわからないから検討しておくよ」
です。つまり、大多数の社長は自分の知らないことを提案されても、それが良いか悪いかの判断がつかないため「それやりたい」とはならないのです。
広告費に余計なお金を使いたくない
社長という生き物は、あなたが考えている以上に大きな責任を抱えています。自分の決断一つで会社の命運が決まることだってあるわけですから、いざという時のために、なるべく余計なお金は使いたくありません。そして、その決断を最終的には自分1人で下していくわけですから、慎重にならざるをえません。
さらに、セールスコピーを学んでいる私たちのような人間とは違い「広告費=投資」という概念を基本的には持っていません。多くの社長にとって広告費は「経費」でしかありません。
世の中が不況に陥った時、各企業が真っ先に削減する経費が「広告費」ということからもわかる通り、多くの社長にとって、広告費はなるべく掛けたくない経費だということです。
社内にノウハウがない
私の経験則から、世の中の大多数の社長は「石橋をたたいて渡る」タイプが圧倒的に多いです。つまり、得られるリターンよりも、失うリスクを重視している社長がほとんどなのが現実です。
ですので、社内にノウハウがなく、うまくいくかどうか分からない事に対して、積極的になることはほとんど無いと言えるでしょう。
どうやって上司や社長を説得するのか?
それでは上記のような問題を乗り切り、セールスコピーを社内に導入することに成功した、社内企業セールスライターTさんの実際の成功事例をご紹介していきます。
産業廃棄物会社に努めるTさんの成功事例
背景
Tさんは現在25歳。産業廃棄物業の会社で社員として働いています。圧倒的な競合2社がいる中で、どうやって自社の業績を上げていくか?Tさんはそのことを真剣に考え、その方法を模索していました。Tさんがセールスコピーに出会ったのはまさにそんな時でした。
早速Tさんは、社内で後方を雇いたいと言っていた上司へ、コピーの提案をしようとしたそうですが、「何をどう伝えれば提案を受け入れてもらえるか?」そのことが分からず提案をすることができなかったそうです。
そのため、コピーの勉強をただ毎日繰り返すだけ。そんな日々を過ごしていました。
ですが、Tさんは「このままでは何も変わらない」と決意を固め、楠瀬が主宰する「パートナー養成会」に飛び込みました。セールスライターとしてのスキルをもっと磨き、社内にコピーを導入していけるよう頑張ろうとしたのです。
行動できない自分を変えた出来事
しかしTさんは、パートナー養成会に参加をしたものの行動をすることができなかったそうです。そんな時、楠瀬が開催した「起業合宿」という、セールスコピーを社長へプレゼンスするスキルを磨くことにフォーカスした合宿に参加しました。
上司へのプレゼンをロールプレイング形式で繰り返していく中で、Tさんは楠瀬から
「上司は現場のガキにそんな提案はされたくない」
というフィードバックをされ、上司へのプレゼンはまともにいってもだめだと気付いたそうです。じゃあ、どうしようかと考えていたところ、上司の誕生日がすぐあることを思い出したそうです。
そして、しょぼいアイディアだなという思いもあったそうですが、合宿の際に楠瀬からアドバイスされた「一番価値を伝えられるのはデモンストレーション」ということを思い出し、上司の誕生日に誕生日DMを送り、セールスコピーをデモンストレーションすることに決めたのです。
思った以上に薄かった上司のリアクション
上司の誕生日当日に、会社で「おはようございます。お誕生日おめでとうございます。」と挨拶したところ「おう…近いうち飯いくぞ」との答え。
想像以上のリアクションの薄さに正直焦ったそうです。
DMの話は一切なし・・・今の自分はそんなもんだ、次また考えればいいと気持ちを切り替え、スキルアップのための勉強に取り組んいました。そして、後日上司と食事をした際に、上司から信じられない言葉を投げかけられたのです。
「あのハガキ、お前が作ったのか?」
「はい」Tさんはそう答えました。すると上司はそれに対して
「俺は、あれ家に飾ってある」
と驚きの言葉を言ってくれたのです。デモンストレーションが成功した瞬間でした。Tさんは驚いたのと同時に、凄く嬉しかったことを鮮明に覚えているそうです。
そして、何より自分が一番DMの価値を感じることができたとのことでした。
その結果、以前上司が広報を雇いたいと言っていたのを覚えていたので、「自分に広報をやらせて下さい」とお願いし、見事、現場と広報という形でセールスコピーを社内に取り入れる機会を獲得したのです。
まとめ
社内にセールスコピーを取り入れることに成功したTさんの成功事例はいかがでしたか?
Tさんは、セールスコピーを知らない上司に対して、まともにいってもダメだということに気づき、「上司に対して誕生日DMを送り、デモンストレーションをする」ことで、上司の許可をとりつけました。つまり、デモンストレーションをしたことによって、セールスコピーを受け取った上司が
これを自社のお客さんに対してやっていけば効果が出るのではないか?
そう思ってもらうことができたわけです。しかも、ただ許可を取っただけではなく、社内の広報担当としてのポジションも手に入れました。
セールスコピーを知らない上司や社長に対して、真っ向からプレゼンをするのではなく、デモンストレーションをすることは、コピーの提案を受け入れてもらう方法として、とてもパワフルな方法です。
もしあなたが、Tさんと同じように「今勤めている会社でセールスコピーを導入していきたい」「でも企画が通らない」でいるのなら、上司や社長に対して、何かDMを送ったりする、デモンストレーションをしてみてはいかがでしょうか?
真っ向勝負をするよりも成果が期待できますよ!
追伸
実は、Tさんが実践した「上司にDMを送る」というアイディアは、ここで楠瀬さんからもらったアイディアだったそうです↓
「上司に対して誕生日DMを送り、デモンストレーションをする」
こんな発想よく思いついたもんですね〜。Tさんのひらめきは凄いですね。
やっぱりこういう柔軟な発想がセールスライターには必要ですね。
目の前の相手に全力を尽くすことにフォーカスすれば自分もこうなれるんだろうか・・・。
でもそういう人に自分もなりたいです!
関わる人全員ではないですが、全力を尽くすこちらの姿勢に
強烈に共感してくれる人が必ず現れると僕は信じています。
あとは、それが遅いか早いかの違いだけです。
一緒に頑張りましょう!!
幸いにも私は今、勤めている会社でDMを出す事を理解頂いています。
理解を得たきっかけは
取引先に送ったサンキューレターを
取引先の担当者様から取引先の上司に渡り、そして私の会社の社長の所まで知らせが入った事です
(元々は社長が営業担当だったため、社長と取引先上司の良好な関係性に助けられて)
そして、機嫌を良くした社長に、作成途中のDMを見せたことがきっかけです
ラッキーでした。
現状、職種は営業ですがDRMの施策を実行して成果に繋げて
自分の営業活動だけではなく
会社全体のマーケッター的なポジションをめざします。
正しい心持で行動することで、自分を理解してくれ、協力してくれる方は必ず表れますよね。確かに”運”が良かっただけかもしれませんが、その”運”を引き寄せたのは、他の誰でもなく、戸田さんが行動したからこそですね!