From:宮川徳生
先週4月3日にお届けした
『成約率を上げるセールスレター4つのポイント〜基礎編〜』
前回は1つのポイントだけで
かなり長くなってしまったので
「続き知りたければ返信ちょうだい」としたところ
いがいに多くの返信をもらったので
今日はこの続きをお届けしたいと思う。
(返信頂けた方ありがとう!)
2つ目のポイントをお伝えする前に
少しだけ前回のおさらい。
前回、1つ目のポイントとして
「誰に向けて書いているか?」という事を
お伝えした。
要は、これは
みんなコピーを書く時
「何をどう言うか?」にフォーカスするが
そもそもの話
「誰」が決まってなければ
「何をどう言うかは決まらないし
無理やり書いてもコピーはブレる」
みたいな事を話した。
なので、コピーを書く時は
まず「誰に向けて書くか?」を
明確にしてから書こうということだった。
そして、2つ目のポイントは
これを更に深ぼったものである。
2つ目のポイントを話す前に
ちょっとした小話を聞いて欲しい。
僕は、職業柄
広告を見るためにネットを見ることがある。
そう。
みんなが余暇を楽しむために
YouTubeとかSNSとかを見るのとは違い
「最近どんな広告がうまくいってるんだ?」
ってことをリサーチするためにネットを見るのだ。
よく見る広告とか
よく見る型とかってのは
うまくいってる確率が非常に高いので
そういうものを知るためにネットを見てる時間がある。
で、最近
ある広告をめちゃくちゃ目にするのだ。
その広告は
いわゆるAGE関連のクリニックの広告なのだが
キャッチコピーがこんな風に書かれていた。
『日本からAGAを撲滅』
※
特定されないようにちょっと変えてある
きっと、このコピーを書いた人は
「なんか、糸井重里っぽくてイケてるじゃん」
なんて風に思ったと思うが…
ハッキリ言って
こんなコピーはダメである。
なぜか?
その答えを言う前に
あなたにもちょっと考えて欲しい。
このコピー
どこがダメなのか?
実は、この間違いこそ
2つ目のポイントでもある。
さて、どこが問題なんだろうか?
。。。
。。。
。。。
。。。
。。。
。。。
どうかな?
鋭い方なら
答えはわかったと思うけど
このコピーがダメなところは
つまり…
『日本からAGA』
という部分。
想像して欲しい。
ちょっと意地悪なことを言うけど
日本というもの?にはAGAという問題は
存在しない。
意地悪なことを言ってるのはわかる。
でも
日本に髪がふさふさ生えてて
それがだんだんなくなってきて
日本「オレの髪が。。。」
なんてことはないのだ。
きっと
「日本人のAGA」ということが
言いたいんだろうが
それだって違う。
日本人のAGAなんてものも存在せず
あるのは「あなたのAGA」という問題だけである。
広告を見るのは
「みんな」ではない。
例え1万人が広告を見ようが
10万人、100万人、1000万人、1億人が
その広告を見ようが
その広告の先には
何かの問題を抱えた
たった1人の「あなた」しかいないのだ。
つまり、みんなというのは
存在しない存在なのだ。
存在しない存在には
どんなメッセージも届けようがない。
なぜなら
存在しないから。
存在しない存在と
コミュニケーショなどとれないのだ。
この問題も
1つ目の問題同様
よくやってしまう間違いである。
そして、この問題の本質は
テクニック的なことは一切なく
考え方に隠れている。
多くの人はコピーを書く時
「みんな」に向けて書いてしまう。
でも、今伝えたとおり
「みんな」というのは実在しない人物だ。
先程のAGAの問題で考えてみよう。
たしかに、いろんな人が
AGAの問題を抱えているだろう。
でも、「みんな」という存在が
AGAの問題を抱えているわけではない。
Aさんは20代でAGAになり
女性に対しての自信をなくしているかもしれない。
Bさんは40代で行きつけのキャバクラで
お気に入りのキャバ嬢にバカにされ
恥をかきたくないのかもしれない。
Cさんは30代で
男としての尊厳的な部分が失われることを
恐れているのかもしれない。
Dさんは50代で
若い奥さんをもらって
その奥さんに愛想をつかされないか
心配しているかもしれない。
Eさんは60代で
会社の重要なポストにいて
部下に威厳を示せなくならないか
不安に感じてるかもしれない。
Fさんはとにかく
周りの目が気になって外に出る事自体が
怖くなってるのかもしれない。
Gさんは…Hさんは…Iさんは…
AGAという問題は
確かに多くの日本人が抱えている
問題なのは確かだ。
だが、AGAの問題を抱えている人たちは
自分のことを「AGAの問題を抱えている日本人」
という風には思っていない。
みんな、いつだって
「自分は〇〇で悩んでいる」
ということしかないのだ。
みんな
「日本からAGAを撲滅したい」なんて思っておらず
「自分からAGAを撲滅したい」としか思ってないのだ。
つまり、広告の先、コピーの先にいるのは
「あなた」という1人の存在だけなのだ。
この機会に
ぜひあなたのコピーをチェックしてみよう。
1つ目のポイントと
2つ目のポイントを
一緒にしてチェックだ。
あなたのコピーは
誰に向けて書かているか?
そして、その「誰」は
存在しない「みんな」ではなく
「あなた」という1人の存在に対して
書かているか?
コピーのテクニックなんて覚えなくたって
この2つをきっちり守るだけで
反応のとれるコピーは誰でも作れるよ。