先日、求人支援をしている旅館の社長と話しているとき...
ふと会話の中で胸に刺さる言葉がありました。

「長嶋さん、求人って“求人の話”じゃないんだよ。経営そのものなんだ。」
話のきっかけは最低賃金が上がったことでした。

例えばIndeedでは最適賃金を下回る求人は即“非掲載”になります。

これって一見、
「じゃあ、求人票を直せばいいじゃん」
という話に見えるかもしれません。

でも社長は苦笑しながらこう言いました。
「給料を上げるってことは、既存の全スタッフの給与バランスも
 見直しが必要なので経営の数字全体を見直さないとね。」

そうなんです。
求人票の給与を変えるということは、経営そのものを変えることにもなる。
求人票なんてたった1行。
でも、その1行が会社の“収益構造”に直結している。
だから求人と経営は、本質的には同じラインにあるってこと。

社長はさらに、こう言いました。
「うちは文化を大切にしたい。だから“日本旅館、好きです”って子を採りたい。」
これを聞いた瞬間、僕の中でも改めて確信に変わりました。

これって…1つの“理念”ですよね。

こういう理念があるから、料理を一品ずつ丁寧に盛りつけるし、手間も惜しまないし、
“非効率でもやる価値”が生まれる。

つまり、経営の姿勢=求人の軸 なんです。
理念があるから求人が決まる。
求人が変われば、会社の強みが見える。
強みが見えれば、マーケティングも強くなる。

この流れは、一つひとつが独立して動くんじゃなくて、
全部がグルグル連動していくということ。

例えば、求人では「どんな人に来てほしいか」を考える。
マーケでは「どんなお客に来てほしいか」を考える。

求人では「どんな働き方ができるか」を伝える。
マーケでは「どんな価値を提供するか」を伝える。

そう。
実は、求人もマーケティングも“伝える対象が違うだけで、
やっていることはほぼ同じ”なんですよね。

だからこそ、求人が整うと、マーケティングも整う。
マーケが強い会社は、採用も強い。
この2つは必ずセットで成長していくものですよね。

じゃあ、あなたのクライアントはどうでしょうか?
ここまで読んでくれたあなたに、ひとつだけ問いを投げさせてください。

あなたが支援している会社は、「どんな会社でありたいか」を求人とマーケティングの両方で、
一貫性ある理念の中で同じ語れていますか?
求人は採用のためだけではありません。
マーケは売上のためだけでもありません。

どちらも“会社の姿勢そのもの”を映し出す鏡です。

だからこそ、この2つを一つの線でつなげて、
一貫したメッセージに変換できるコンサルは、これから間違いなく“選ばれる側”になります。

そしてこれは、僕らが今クライアントに長期で伴走し続けられる最大の理由でもあります。

求人の言葉と、マーケの言葉を一致させる。
理念と求人と集客を一本の物語にする。
会社の“未来の姿”を言語化し、それを求人にもマーケにも落とし込む。

この視点を提供すると、クライアントは僕を
「単なる施策屋さん」ではなく“経営そのものを一緒につくるパートナー”として扱ってくれます。

結果、契約は短期で終わりません。
むしろ、自然と長期化します。
単価も上げやすくなります。
値下げ交渉もなくなります。
向こうから相談が増えます。

すべては、求人×マーケ×理念を一つの線で語れるかどうか。

コンサルの本当の価値は技術じゃない。
“会社の未来を設計できる視点”です。

あなたがもし、
「もっと価値を届けたい」
「もっと深い支援がしたい」
「“任される立場”に行きたい」
そんな想いを少しでも持っているなら…

求人とマーケを一本化する視点は、あなた自身の未来を大きく変える“起点”になります。
ぜひ今日から、意識して取り組んでみてくださいね。