2025/03/01

[オススメ本] コンサル必見!チャンスをつかむ未来予測方法

こんにちは。
リサーチャーXです。

今日の推し本はこちらです!

    ↓

■ 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

こちらの本の著者の齋藤さんは、
1993年に大手都市銀行を辞めて渡米し、

ヘッジファンドなどの機関投資家に対して
コンサルティングを行う
在米のコンサルタントの方です。

内容は、

————————
東西冷戦後の世界秩序を支えてきた「新自由主義」が崩壊し、勝者と敗者がひっくり返る “ゲームチェンジ” が起きているのだ——。

引用「世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ」カバー そで
————————

と、これまでの歴史を紐解きながら
日本の経済のこれからが解説されています。

世界の秩序。

あなたは普段、お仕事をしていて
これを意識する機会、あります?

私自身は、
これまでの長い社会人生活の中で
どこか自分ごとになりにくく、
(無関心だったということはありますが)

「遠い世界のお話」という感覚を
持ち続けていたように思います。

ところが。

今現在、デジタルマーケをやっていますと
“遠い国のお話”とのんびりと
かまえていることはできません。

といいますのも、
使っているツールをはじめとする
環境それ自体が世界とつながっていますので、
その影響不可避だからです。

たとえば、身近なところで言いますとSNS。
米国でのTikTokの使用禁止だったり、
Facebookのファクトチェックの廃止だったり。

今、目の前の仕事と世界が
ピタッと密着しているんですよね。

その結果、
昨日、大丈夫だったことが、
今日はNGになっている。

昨日、言っていたことが、
今日は真逆になっている。

今日と同じ明日が来ない

ということが当たり前に起きています。

AIの進化のような技術発展だけでも
日々、お腹いっぱいなのに、
そこに加えて度重なるルール変更で
“翻弄されている感” を強く感じる毎日です。

それに対する徒労感や無力感、
不安、イライラ…

本体が見えなくて、
まるで霧の中にいるような
見えないモヤモヤと息苦しさ。

そんなとき。

その霧を晴らし、
方向を指し示してくれたのが、
今回ご紹介する本書です。

読後、
「ああーーー、だから今こういう状況なのか」と

やっと息が吸えるような気持ちになりました。

そして、もうひとつ。

この本は、私の中にあった
もう一つの濃い霧も晴らしてくれたのでした。

それは、
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
という名言についてです。

ワタクシ、ずっとこれが、
「わかったような、わからないような…」
ぼんやりした感覚があったんですね。

もちろん、
文章の意味するところはわかるのです。

ただ、自分の中で、この名言を
体験をともなって納得したことがなく、

「なんで歴史を学ばなくちゃいけないの?」
と勉強嫌いの子どものように
やらない理由を探していたのでした。

そんな駄々っ子に対して

こちらの本は、
「『賢者は歴史に学ぶ』ってこういうことなんだ」
を体現してみせてくれたのです。

こちらの本では、
経済を絡めながらこれまで日本が歩んできた歴史と
諸外国(とくに米国)との関係を

歴史に無頓着な私のような人間にも
わかりやすく伝えてくれています。

「歴史は繰り返される」ではありませんが、
歴史上のダイナミズムやできごとを
トレースをすることで見えてくるものがある。

「歴史から学ぶってこういうことだったのか!」

とカミナリに打たれたような衝撃を受けました。
(もういい大人なのに)

“そう” なるように至ったたくさんの因果が、
どう絡み合っていったのか?

時代が動く「潮目」はどのように訪れるのか?

歴史を、
今を生きる術として知っておくことの意味、
未来予測のための補助線としての使い方を
これほどまでに教えてくれた本に
私は出会ったことがありません。

本書の帯に
————-
ソロスを大儲けさせた“伝説のコンサル” 初の著書

引用「世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ」表紙帯
————-

と「コンサル」の文字があったというだけで、
手に取った自分が恥ずかしいです。
(でも、結果オーライ。グッジョブ、自分)

しかも、こういった経済や歴史というと
なんだか難しそうな感じの文章で
書かれていそうなところ、

こちらの本は、
やさしい言葉遣いでとにかく読みやすい。

また新書ということもありますので、
数時間で読み終えることのできる
ボリューム感でもあります。

そんな推しポイントが満載の本書。

手に取り、読むタイミングは

です。

この本だけは、後回しにしないことを
強く強くオススメします。

その理由は、
本書の中にこんな一文があったからです。

————————
世の中が大きく変わる時、必ず新しい勝者と敗者が生まれます。人は必ずしもタイミングを選ぶことはできませんが、そうしたチャンスが運よく訪れる場合、そのタイミングをつかむためにリスクをとるかどうか、それはその人次第です。

引用「世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ」p.254
————————

私自身、
「勝者になりたい」というよりも、
「負けたくない」という感覚の方が近いかもしれません。
(ニュアンスが伝わればよいのですが…)

どちらであるにせよ、
何もわからないまま見過ごしてしまう、
スルーしてしまうのが嫌なんですね。

だからこそ、
リスクを含んでいたとしても、

“そのとき” が来たときに
「これはチャンスだ」とタイミングに
気がつける自分でありたい。

わけがわからないまま、
“つかまされる” のではなく、

わけがわかるものを
目を開いて自分から “つかみ” に行く。

これらは完全に、
私の個人的なこだわり・ポリシーではありますが、

クライアントさんをサポートしているときに
より強く思うのです。

大げさかもしれませんが、
クライアントさんをサポートすることは、
ときに、分水嶺となる状況に
立たされることもあるかもしれません。

そのとき、
クライアントさんの右腕・参謀として
“つかんでいる” ことで状況を打開できる可能性を
高められるかもしれない。

望むと望まざると
「世界秩序」が変わってパラダイムシフトが起こり、
勝者と敗者が入れ替わる転換点に
立たされてしまっている以上、

これからもコンサルとして
クライアントさんのビジネスをサポートし続けるなら
もう世界の動きとは全くの無関係ではいられないわけで。

であれば、「潮目」を読み切り、
“つかんでいる” ことでタイミングに気づき、
チャンスを見逃さずクライアントさんの
サポートをすることができたら

コンサルとして、
こんなにうれしいことはないんじゃないか、と思うのです。

もし、あなたが少しでも
「ちょっとそう思うかも」というところがありましたら、
ぜひ、今、本書を手にとってみてください。

きっと、
“つかむ” ための位置に
一歩近づけるはずですから!

P.S.
官公庁とお仕事をする機会のある方、
国の制度とクライアントさんを結びつける
ビジネスをやっていらっしゃる士業の方は
とくにオススメです。