From 古川馨
1週間ほど前の話ですが、
ある広告がツイッター上で
話題になっていました。
それは日経新聞の1面を使った
ある「お詫び広告」でした。
どんな広告かと言うと
「全国放送っぽくふるまっていた件に関してのお詫び」
と題したテレビ東京が出した広告
お詫びとなっているものの
その実、TVer(ティーバー)で番組の
全国リアルタイム配信がスタートする
告知だったんです。
要はお詫びではなく宣伝。
実際、その広告にはこんなことが書かれていました。
ーーーーーーー引用はじめーーーーーーーーー
わたしたちテレビ東京は、一部の地域には
放送されていないにも関わらずあたかも
全国放送しているかのようにふるまっていました。親や恋人と仕事の話をするときに、
全国放送テレビ局員を気取って、
他の全国放送と同じような雰囲気を
醸し出していました。
背伸びをしていました。テレ東は全国で放送していません。
今さらですが、すみません。※引用:テレビ東京宣伝部 ツイッターアカウントより
ーーーーーーーここまでーーーーーーーーーー
お詫び文の周りには実際にツイッターで投稿された
「テレ東映らない」というネガティブコメントを配置。
自虐とユーモアを合わせてお詫びっぽいけど、
実は宣伝という秀逸な広告だな〜って感じです
その後もお詫びキャンペーンなどを展開して
盛り上がりを見せています。
上手いな〜
新聞でもチラシでもメールの件名でも
「お詫び」と書かれていたとしたら
「あれ、なんだろう?何かあった?」
「おいおい、何かやらかしたのか?」
「とりあえず見とくか」
ってなっちゃいますよね
気になるじゃないですか。
「お詫び」となると
不祥事があったのか、、、ってことなんで
何か自分に関係のあることかもしれない。
例えば、不良品の回収とか
車のリコールとかもあります。
価格を値上げしますって場合や
閉店します、倒産しますってのもある。
放っておいたら自分に
不利益があるかもしれない、、、
その企業の商品を買っている買っていない。
その企業を知っている知らないに関わらず
野次馬根性でそれほど興味がなくても
「とりあえず見とくか」ってなったりもします。
ある種の興味を惹きつけるパワーがありますよね。
何を言いたいかというと
この手法って使えるよねってことです。
お詫びで集客できるんじゃね?
この「お詫び」という手法で
広告やチラシを出して
集客に利用するってのも
ありじゃないでしょうか?
ってことです。
例えば、
お詫び。すでに買っちゃった人ごめんなさい。
20%増量でお値段もお安くなりました
みたいにお得になってポジティブな内容だけど
これまで買った人に謝罪というパターン
化粧品系の動画広告なんかで
たまに見かけるケースです。
「お詫び+ポジティブな内容」
という構図
既存の商品の価格を下げる時
増量したなどでお得になった時
あるいは改良型の新商品が出た時とかにも
使えそうです。
他にも、メールの件名にも使えますよね。
メールって開封させないと中身を
見てもらえないってのがあります。
でも件名に
・お詫び
・申し訳ありません
・大変申し訳ありません
とあったら、、、、
気になって開封したくなりますよね。
開封率アップにつながります。
ネガティブな謝罪かと思って注目させといて
実はお客さんにとってお得な情報の発信だった
みたいな感じです。
ちょっと、ずるいですか?
もちろん、何度でも使える手法じゃないですし
連発したら炎上案件かもしれません。
ですが上手く使えば「お詫び+ポジティブな内容」
での宣伝はかなり注目されると思いますよ
あなたのビジネスでも
お詫び+ポジティブな内容」で
使えるネタはないですか?
ps.
テレ東のお詫び広告の実物を見たい方はこちら
↓
https://twitter.com/TVTOKYO_PR/status/1513385254161379329?s=20&t=pk9lGLesNsVTcsKHhAJjSw