先日、往年の友人二人と久しぶりに会って食事をしていた時のことです。
この二人はオタク活動に精を出して人生を充実させている二人なのですが、
そういう友人を持つ私も同じくオタク体質なのでした。
当然そんな三人が集まれば自身の(オタク)活動についての話で盛り上がるのですが、
私が四十六番の某アイドルが好きだという話をした時、
「あ~、じゃあ握手会行ったりうちわ作ったり大変だね」
という労いの言葉をいただいたのです。
そこで私が
「いや、ライブとか握手会とか、行ったことないんだよね」
と言うと、突然訪れる静寂……。
直後「はぁっ!?!?」という、非常識そのものを目にしたかのような
表情で詰め寄られたのです。
そこで私の每日の生活や
私なりのアイドルコンテンツの楽しみ方について
しどろもどろで説明していると……
「四の五の言わずに、舞台とかライブとか握手会とか…、行けよっ!!!怒」
と怒られたのです。
はい、ごもっともでございます……。
でも言い訳させてください……。
「仕事が忙しい」んじゃなくて
単なる優先順位なんです……。
私は昨年、実家である宮崎から東京に単身乗り込んで
一人暮らしをしています。
寝ても覚めてもひたすら作成し続ける
という生活をしたかったからです。
一応オフィスに行くものの、最近はもっぱら家でばかり仕事をしています。
なぜ「寝ても覚めてもひたすら作成し続ける」
なんて修行僧のようなことをしたかったかと言うと
端的に言えばそれが成長できる一番手っ取り早い方法だと思ったからです。
そうなると、身の周りに誘惑があると作成に集中できないんですね。
本屋に行けば欲しい写真集や雑誌や特集本が売っていて
思わず手にとってしまうのですが、
(家にこれがあったら作成が滞ってしまう)
と思うと買うに至りません。
なんのことはありません。
なんちゃら坂四十そこそこのオタ活よりも
制作作業という楽しみにどっぷり漬かっている
というだけのお話でした。
神様公認の充実時間
私は作るのが好きです。
デザイナーだから作るのが好きなのか、作るのが好きだからデザイナーになったのか。
私の場合は完全に後者です。
幼い頃は図工の時間が大好きでした。
「絵を描いとけば良さそう」という理由で高校を選びました。
イラストレーターのソフトを触る授業は「この時間、好きに遊んでていいよ」という
【学校公認の遊び時間】みたいに感じていました。
そして今でも、何かを作るという
子供の頃の遊びの延長のようなことばかりしています。
今の組織では、作成するものに困ることがありません。
しかも作業の時間も進捗もクオリティも
完全に任されています。
だからこその責任や
信頼に応えるべく全力疾走が必要なのですが、
基本的に好きなことを好きなように
作業し、研究し、開発し、実践させていただけるわけです。
ここで仕事をしている時は「その人生、好きに生きてていいよ」という
【神様公認の充実時間】みたいに感じています。
というようなことを言うと……
そういうようなことを友人二人に説明すると
「ワーカーホリックにも程があるで」
「今まで周りにおらんかったタイプやわ…」
と呆れられました。
仕事と趣味のメリハリがしっかりしている二人には、
なかなか理解しにくいことのようです……。
なので、恥ずかしながら
私の紹介も載っているコチラを見せて
「自分がライフワークだと心から認められる仕事をするには
これ以上ない組織なんだよ」
と説明すると、おぼろげながら納得してくれました。
「まぁええねんけど、ライブくらい行ってもええんちゃう?」
はい、確かに……。