2023/09/16

画像あり]セールスライターの推し活をやってみた

こんにちは。
リサーチャーXです。


▲ 画像「ファンサうちわ」

出オチで恐縮です。

こちらのうちわ。
先日、ウチのサービスのひとつ
「THEスワイプ」の1周年記念企画

セールスライティング生中継フェス

(弊社の宮川が、スワイプファイルを使って
 1からLPのライティングをするところを
 6時間生中継する、というイベント)

のために用意したものでした。

突然ですが、
ここでクイズです!

Q:
自作したこちらのうちわ。
総額一体おいくらだと思いますか?

正解は、
5,670円(税込)でした。

内訳は、

・黒うちわ 220円
・オーダーメイド文字シール(表) 4,500円
・文字シール(裏) 950円

です。

正直、
かかっても2,000円くらいで買えると
たかをくくっていたので、

これを専門店でお会計したとき

「え!?そんなにするの?」

と一瞬、ビビリ散らかしました。

ショックに打ちひしがれ
戸惑いながら家に帰り、
うちわを作り始めたのですが、
ここで不思議な感覚に陥ります。

「・・・これ、楽しい」

業務上必要だからという動機だったので、
正直、少しメンドウだなと思っていたのに
うちわを作っているうちに、

「これを見て、喜んでくれるかな」
「イベントの盛り上がりに貢献できたらいいな」
「なんだか一緒にイベントを作ってる感じがする」

といったように、
推しとの一体感を感じるような気がしたのですね。

しかも、
イベントはまだ始まっていないのに、

自分の中では
もうすでにイベントが始まっていて、

つながっている、
一緒に作り上げている感覚になったのでした。

このうちわ作りという行動は、
ただ単に「モノを作っている」のではなく、

その行動・過程を通じて、
推しとのつながりを持てているような時間、
ワクワクとうれしさを感じる時間だったのです。

今回、“にわか推し活”を
ちょっとだけ体験してみたわけですが、

推し活の真髄、その片鱗を
みたような気がしました。

推し活に関しては、
たびたびテレビや雑誌で取り上げられ、

最近では、
認知科学や経済の視点で語られた本などもあり、

気になる “対象” ではありましたが、
「自分ごと」ではなかったのですね。

ですが、
今回、推し活の一端に触れ、
当事者になることで、

遠巻きに “対象”として見ていては
決して気が付けない、感じることができない
体験・情報を得ることができました。

知識として知ってること

    と

体験してわかること。

この差は、
とんでもなく大きかったです。

今までは
「推し活をしている人」は、

自分とは違う側にいる人、
向かい側に立って見ている感覚でしたが、

今では、
同じ側に立っているように感じます。

この体験をする(経験を得る)ために
費やしたうちわ代 5,670円。

これが、
とんでもなく安い投資だったことは
言うまでもありません。

・・・

この実際に

“当事者になってみる”

という経験。

普段の自分のビジネスや
クライアント案件でも同じことが言えますよね。

はい、お察しのとおり、

自社やクライアントの商品やサービスの
ユーザー体験・顧客体験

です。

あなたは自分のビジネスや
クライアントさんのビジネスを
支援・サポートするときに

実際にその商品を買ったり、
サービスを受けたりといった
ユーザー体験・顧客体験をしていますか?

私はリサーチの一環として、
このユーザー体験をかなり重視しています。

たとえば、昔、ウチでは
整体院を運営していたことがあるのですが、

そのネット広告を運用する際に、
勝手にミステリーショッパー(覆面調査)をして

関係者であることを明かさずに
ひとりのお客さんとして
施術を受けに行ったことがありました。

そこで見て、聞いて、感じた

・予約をするときの応対
・入店したときの印象
・カウンセリングのときの表情・声色
・施術中の接し方
・退店時の対応

このひとつひとつで
ちょっとしたことがうれしかったり、

またちょっとしたことで
ネガティブな印象を持ったり。

そこで得た感覚や体験を
広告運用時の広告文やLPに
反映させたりしていました。

やはり自分の五感、
身体を使って現場で感じるものは
何事にも代えがたいです。

顧客としての導線をたどることで、
売り手側から見えなかったもの、
気づけなかったことが
ゴロゴロ見つかりますから。

もちろん、
自分自身がユーザーとなるので、
どうしても完全に主観からは逃れられません。

ですので、
ユーザー体験・顧客体験は、
自分の主観であることを差し引いて
考える必要はありますが、

それを差し引いても
体験から得るものはお釣りがきますし、

その結果、アウトプットは、
あきらかに段違いのものになります。

見聞きして調べた情報

   +

自分の体験

と二段構えで厚みが増し、
アウトプットに臨場感が出ます。

今風に言うなら
「解像度が上がる」です。

コピーに共感の要素が強くなり、
読み手の気持ちにググっと近づけます。

あなたにもこんな経験ありませんか?

あるコピーを読んだとき。

全然的外れではないけれど、
雰囲気やそれっぽく書いてあるコピーに
「なにか違う」といった違和感を覚える。

一方で、
実体験に裏打ちされていたり、
顧客の目線をバシッとらえたコピーは、

コピーの熱量といいますか、
行間からにじみ出る熱が伝わり、

読みながら、

「そうそう!」
「よくわかってる!」
「まるで私のことを知ってるみたい…」

といった言葉が思わず口から出てしまう。

同じ言葉の羅列なのに、
ここまでの違いがでるのかと思うほどに、です。

今や、ChatGPTやネット検索で
いろいろな情報や言葉を瞬時に
ひっぱってくることができるようになっていますが、

この熱さの部分は、
実体験に勝るものはない、
というのが私の持論です。

ユーザーになってみる。
顧客をやってみる。

ユーザーや顧客を知り理解する上で、
めちゃくちゃ使える方法ですので、

もし、いくらリサーチをしても
ユーザー像がつかめない、
顧客の気持ちが見えてこない
という状況に陥ってしまったら

ぜひ、
自分の身体を使って
“ユーザー” をやってみてください。

きっと突破口が見つかりますから。