From:桜井啓太
1つだけやるとしたら、何ですか?
セールスライターとしての仕事は多岐にわたります。セールスレターはもちろん、メルマガ、チラシ、ハガキDM…。
いろいろある中で、もしあなたが「どれか1つ」だけやるとしたら、いったいどんな仕事を選ぶでしょうか?
僕が選ぶなら、ニュースレターです。
まず1つ目の理由は、ぶっちゃけ簡単だからです。
しかし一般的にニュースレターは「ある程度難しい」と思われていると感じます。チラシやハガキDMはある程度定形で使い回せますが、ニュースレターとなると「毎月書かなきゃいけないんでしょ」と思う方もいるはず。
とはいえ、ニュースレターはとても簡単です。それは…
内容を考えなくていいから
セールスレターと違って、ニュースレターは書く内容を考えるということはありません。どちらかというと企画を考えるのであって、実際は「取材」によって中身を埋めていきます。
いわば、ジャーナリストの仕事のようなもの。もちろん足を運んで情報を収集してくることは必要ですが、そこで見聞きしたものを「読み手にとってどうやってわかりやすく伝えるか」ということだけがポイントになります。
セールスレターは普通、読み手の感情などを予測して書く必要があります。しかしニュースレターはその必要がありません。
たったA4ウラオモテ1枚だけだから
ウェブでやろうとすると内容量に制限がありません。いくらでも書けてしまう、すなわち「どれくらいの分量にするか」というところまで考えなければいけません。
しかしニュースレターはA4用紙ウラオモテ1枚でつくることが推奨されています。
ウェブで作っても、メルマガやLINEなどで届けなければいけません。それは見てもらえる確率も下がるし、何よりリストとして連絡先を改めて収集しておかなければなりません。
ニュースレターは印刷物をポストに届けるので見てもらいやすいし、実は住所は比較的収集しやすいと感じます。
何より取材が楽しい
ニュースレターだけをやっていてもいい理由。その2つ目は「取材が楽しいから」です。
お勧め企画はこのあとお伝えしますが、基本的にニュースレター取材は「誰かと会って話す、どこかに行く」というのが多いです。色んな人と色んなことをやるので、自分の世界が広がるような気がしています。
例えば僕が、まったく経験のない業種のニュースレターを担当したとします。そこで出会える社員さん、お客さんは、これまで会ったことのないような人たちです。企画も変われば考えることも変わってくるので、人間としての幅が広がっていきます。
僕がやっていた鉄板ネタ
ではどういう企画をやると楽しいのか?オススメが2つあります。
社員さんから事例をヒアリングする
「お客さんにインタビューさせてください」というのもいいのですが、なかなか難しいときもあります。予定が合わなかったり、そもそもそんなにたくさんインタビューに応じてくれなかったりもするからです。
それに比べて、「社員さんに事例をうかがう」というのはとてもオススメです。社員さんと話ができないということはないので、次々とネタが集まっていくからです。
その社員さんがどういう想いで仕事をしていたのか、結果に対してどういう評価をしていたのか、何が苦労したのか…。こうしたことをヒアリングして、A4片面一枚くらいの分量に仕上げます。
セールスライターとして一番大変なのはリサーチですが、それが効率よくやれてしまうのがこの企画の楽しいところです。書く内容がたくさんある状態でのライティングは、どう表現するのか腕の見せ所でもあるので、やりがいがあって楽しいです。
社員さんたちと一緒に飲みに行く
社員さんから2人くらいをピックアップしてもらって一緒に飲みに行き、その様子をレポートするだけです。食レポみたいな雰囲気にすると書きやすいです。
半プライベートみたいな空間ですので、社員さんも肩肘はらずに気軽なトークをしてくれます(お酒の力も借りれる)。仕事に関する真面目な話もいいですが、それでは「おもしろい」ニュースレターがつくれません。
一緒に飲みに行くことでバカみたいな話もしてくれます。そういう話を面白おかしく表現していくのはとても楽しいライティングです。書きながらニヤニヤしていることもあります。
ニュースレターは一人で書かない
考えてみると、ニュースレターが楽しいのは「人と会う」からかもしれません。
セールスライターの悩みでよくうかがうのが、「まわりに人がいない」ということです。もちろん家で自由に仕事ができるのが魅力なのですが、とはいえずっと一人というのも長期間仕事を続けるにはつらいのです。
色んな人と、色んな経験を重ねながら、それが仕事になってしまう。僕はそういうところにニュースレターという仕事の素晴らしさを感じています。もちろんやり続ければ間違いなく効果がある施策です。
「どれか1つだけやる」のなら、ニュースレター専門になってみたいものです。