2023/03/05

[恐怖・涙目]一番見たくないメールの件名

こんにちは。
リサーチャーXです。

仕事中、
私が最も見たくないメールの件名。

こちらです。

 ↓

・広告 不承認

・注: 広告が却下されました

・[Ad disapproval]  ※「広告不掲載」の意味

もし、あなたも
「ああ、わかる…」
と同じように感じていたら

これを肴(さかな)に
一緒にお酒が飲めそうですね。

このメールの件名は、
出稿しているネット広告が
媒体側にNGと判断されたときに届くメールです。

私がネット広告の運用を
始めたばかりの初心者の頃。

もうこの件名が来るたびに
血の気が引き胃が痛くなっていました。

特に、クライアントさんの案件だった場合、
その焦り、緊張感は半端ではなかったです。

今でこそ、
落ち着いて対応できたり、
そもそもの数が減ってきたりで
大ダメージを受けることは少なくなりましたが、

それでも緊張感はありますし、
対応優先度はMAXになります。

とくに、ウチのように
無料のオプトインオファーで
メールアドレスを獲得するLPの場合、
そもそも不承認が起きやすかったりするので、

「出稿が始まったからもう大丈夫」

と完全に安心することはありません…。

遡ること数年前、
ウチでは攻めたコピーのLPで
広告を出稿していたときがあり、

それこそ
不承認、不承認…の嵐でした。

そんな不承認の判定をされると、
運用担当としては、

「また不承認になったらどうしよう」
「早くなんとか復活させないと…」

と焦る。

 ↓

コピーや広告文の表現を抑えて消極的になり
当たり障りのないものになる。

 ↓

結果、反応が落ちる

といった
“負のスパイラル” に
陥ってしまったこともありました。

また、ライターさんが
一所懸命ライティングしたコピーだからこそ

「できる限り、元コピーを活かしたい」

と思っていても、
広告ポリシーとの関係で修正せざるをえず、
結果、担当ライターさんから

「なんでこんなふうに変えたんだ!」

と怒りをぶつけられ、
審査との間で板挟みに
なったりしたことも。

さらに、不承認を受けすぎて、
自社の商品・サービス自体が否定されている
ような気持ちになったりしたんですよね。

(全部「今だから言える」です。^^;)

そういった過去があるので、
現在では講座やセミナー、コンサルの場で、

広告やLPの相談を受けた際に
ずっとお伝えし続けていることがあります。

それは、
——————

LPや広告文で強いコピーを使いたいなら、
言い方でどうにかしようとするのではなくて、
それを言える商品やサービスにしよう

—————–
です。

こうやって言葉にすると
「何を当たり前のことを?」
という感じがしますが、

実際にLPなどを見せていただくと、

・コピーが商品を超えてしまっているケース
・コピーに商品が追いついていないケース

が見受けられることがあるのです。

そういった状況下では
コピーのテクニックでなんとかしようとしたり、
盛ったりといった「どう言うか?」ではなくて、

訴求内容を堂々と言える商品にしたり、
サービスのレベルを上げたりした方が
ずっとずっと早いですし、

価値ある商品・サービスになっているものを
まっすぐ等身大に伝える方が
コピーの難易度をずっとずっと下げられます。

商品やサービスの提供価値が高くなれば、
それにともなって喜んでくれるお客さんが増え、

 ↓

その結果、
実績が出たり、お客様の声が寄せられ
商品やサービスに対する“証拠”も
提示できるようになり、

 ↓

それをもとに
LPをもっともっと強化できる。

そんな
“正のスパイラル” を生み出せる。

一見、
遠回りのようにみえるかもしれませんが、
実はそっちのほうが近道だったりしますので、

広告コピーの訴求や表現の強弱が気になったら、
ぜひ、この視点を思い出してもらえたらうれしいです。

はい、そんな広告の不承認の話題ですが
最後に、

—————
リサーチャーX 的
不承認という名の逆境を生かす方法
—————

をご紹介したいと思います。

不承認を受けると
ものすごくメンタルに来ますが、
落ち込んでばかりはいられません。

せっかく優先度MAXで、
時間をかけて取り組むのですから

「この機会をムダにしてはなるものか!」

と効率と効果を最大化する方向で考えます。

そこで、
まずは媒体のヘルプページにある
広告ポリシーを何度も読み込みます。

何もないときに漠然と読むときに比べて
問題に直面しているときは、
《集中力》と《吸収力》が段違いだからです。

ここで意外と新しい発見があったり、
変更・追加されたポリシーに
気づくことができたりするので、
運用のスキルアップにつながります。

そして、さらに
媒体の広告サポートの方の
助言を受けたりしながら

・媒体は何を目指しているのか?

・自分たちが作ったLPには
 何が足りていないのか?

・ユーザーさんにはどんな情報を
 提供したらいいのか?

を確認します。

これは、

——————-
自社のLPを再点検する機会・チャンスを得た
——————-

と言ってもいいかもしれません。

特に、運用を始めてから
ある程度時間が経過していると

既存のLPでは
情報が足りなくなっていたり、

時代背景にそぐわなくなっていたり
することがあります。

その状況に対して、
不承認という形で知らせてくれている。

ある意味、事故を防ぐための
“安全弁”となってくれているわけです。

各媒体のサポート体制も以前に比べて
とても親切、ていねいになっている印象があります。

たとえば昨年10月に、
特定デジタルプラットフォームの透明性
及び公正性の向上に関する法律(透明化法)で

・Google
・Yahoo!
・Facebook(Meta)

がデジタル広告分野の
規制対象事業者になったことを受けて、

Yahoo!が広告掲載基準などを
わかりやすく開示している流れが
できていたりします。
 ↓
☆Yahoo!マーケティングソリューション
「透明性向上のための取り組みのご紹介」
https://marketing.yahoo.co.jp/policy/digitalplatformer/

不承認はたしかに
嫌なものでできれば避けたいことですが、
(実は、今現在もあるLPを対応中)

こんなふうにとらえてみると、
決してマイナスなことばかりでは
ないような気がしませんか?

ネット広告に携わる同士のあなたへ。

不承認を受けて、
挫けそうになることがあるかもしれませんが、

広告を通じてお客さんに
必要な価値ある情報を届けるために。

がんばりましょう!