前回、前々回の記事ではDMセミナーで知り合ったある施設の理事長のFさん(男性)との打ち合わせの様子をお伝えしてきました。
打ち合わせでDMの話を一生懸命しましたが、実は、来年の10月頃に出す予定とのこと。つまり
、仕事にならない話をずっとしていた・・・
なんてこともありました。
がしかし。最終的には、次回打ち合わせのアポを取ることができ提案書とお見積りを用意することに
今回は、その後の打ち合わせの時の話をシェアします。
誰だ・・・この人?僕のことを疑っている?
商談日、当日。
こんにちは〜と、挨拶するとFさんは笑顔で迎えてくれるました。
早速、打ち合わせをとカフェスペースに行くと
Fさんの隣には、今回は40代くらいの品の良い女性(以下:Sさん)が座っていました。
軽く自己紹介をさせて頂き商談が始まると
にこやかなFさんとは対照的に
Sさんは、ノートを広げ、ペンを持ちこっちをジッとみつめてきて何やら戦闘体制のよう
完全に疑われている・・・??
そんな雰囲気で商談が始まりました。
疑われている時に聞かれる3つの質問
Sさんきっと僕のこと疑っているんだろうなぁと、思いながら話をしていると、いろいろと質問されました。
中でも、印象的だったのがこの3つの質問です。これらは私たちセールスライターの多くが直面する質問かもしれません。
1つ目:「この業界は、経験がありますか?」
まずはこの質問、クライアント候補と話をしていると聞かれることも多いと思います。
やはり、人は事例が聞きたいもの。過去に同じ業界で成功したことがあれば、安心できますからね。
経験があれば、ある!っと堂々と答えればいいのですが、あいにく僕は無かったので、正直に『ありません』と答えました。
この返答を聞いて、経験が無いなんて心配!と、Sさんの中の不安レベルがググっと上昇していたと思います。
でも、しょうがありません。僕には経験が無いのですから。
続いてこの質問。
2つ目:「え!一人でやっているの?会社じゃないの?」
名刺には、屋号は書いてあるものの個人事業主とわざわざ書いていませんので、会社組織で活動しているのだと思われたようです。
世の中にフリーランスの方は増えているかと思いますが、まだまだ仕事をお願いするなら個人は不安、というイメージをもっている人が一般的ではないでしょうか。
会社じゃないの?と、聞かれたら僕の答えは、もちろん『個人でやっています!』です。
Sさんの中の不信感がさらに上がっていくのをヒシヒシと感じました(笑
3つ目「では、大学でマーケティングなどを学ばれていたのですか?」
業界経験もなく、個人でやっている。でも、きっと知識は専門的に学んできたのだろうと考えてのSさんの質問と思われます。
僕のことを不信に思いながらも、どこかで安心できるポイントを!と思っている感情が読み取れますね。
ただ、僕は、大学では、水産学を学んでいました。
海や川に行っては、網で魚を捕獲して実験室で夜な夜な解剖していました。そして、食べているものや骨の一部を顕微鏡で観察していたりしていたのです。
どこかで専門的にマーケティングや広告なんて勉強していませんでした。
なので、この質問に対しても僕の答えはNOです。
業界経験なし、会社でも無い、学校で専門的に学んだわけではない
Sさんの期待には答えられずに終わりきっと、この人に頼んだらヤバイんじゃないか?という不安がかなり高まっている状態だったかもしれません。
でも、この後、流れが変わっていきました。
Sさんとの共通の価値観を発見!
一通り質問にお答えしていると、Sさんが施設への想いを話してくれました。
Sさんが実現したいことは、地域に愛される施設にしたい、そして、地域以外の場所から、人が訪ねてくる施設になって、地域活性化を担いたいとのこと
僕は、独立する前は、観光土産品の会社に勤めていました。その会社に入った理由の一つに、観光土産品の販売を通して地域活性化の力になりたいということがありました。
そんな前職での話をすると、Sさんと意気投合
そこからは、会話が弾み、お客さんのことやこれまでの施設の歴史などいろいろ教えていただきました。
気づけばあっという間に2時間。
商談が終わり帰りのエレベーターに乗った際には、Sさんから
「地域を活性化したいというビジョンを一緒に見れそうだから、私個人としては、一緒にお仕事したい」と言われ
あんなに疑われていたのが、嘘みたいだなと驚きながらも、清々しい気持ちの商談となりました。
まとめ
商談の初めは、この人信用して大丈夫?とかなり疑われていたと思います。
そして、話を聞けば、僕は、業界経験もなし、個人事業主、これまで専門的に学校で学んできたということも無い という状況でした。
でも、お話を聴いて相手が何をやりたいのか、そして、価値観の共有ができれば、最後には一緒に仕事をしたいと言ってもらえることもあるという貴重な経験でした。
業界経験もないし、スキルがついているかもわからない、きっと断られてしまう…。そんな不安があったとしても、クライアント候補と話をしてみると意外と良い反応が得られることもあるかもしれません。
PS
本当に経験が無くても大丈夫なのか。スキルがちゃんと自分についているのか不安。こちらの記事を読むとそんな不安も吹き飛ばすことができますよ。