From 古川馨
「…ちょっと話したいことがある」
つい先日のことです。
最近、動画スタジオの広告運用を
お任せされているのですが、
その担当者から突然呼び出されました。
深刻な表情です。
何か問題があったのか…。
…なんか怒られる感じですか?
緊張の面持ちで
「一体、どうしたんですか?」
と尋ねてみると
「これ以上は限界だ」
!?
え!お怒りですか??
「もう無理なんだよ」
!?
堪忍袋の的な感じですか???
「これ以上、問い合わせが来ても
対応できなんだよ!」
そっちかーい!
嬉しい悲鳴の方ですか、そうですか。
神妙な面持ちなので
めちゃめちゃ緊張しましたが
要するに広告運用の成果がで始めて
問い合わせが増えてきているとのこと。
そして、受注も増え売上が昨年の
2倍近くに…。
「8月はもともと忙しい月だけど
今年は輪をかけて忙しい…」
しかも、9月の大型案件の受注も決まり
現時点で9月の売上が8月の倍近くに…。
「これ以上、予約が入ったら死んじゃう…」
というほどの忙しさだとか。
とりあえず、成果が確実に出てきていることに
ホッとします。
やったことは2つ。
1つは、露出を増やすこと。
もう一つは、ニーズに合わせたこと。
動画スタジオということで、
いわゆる店舗型のビジネスです。
拠点がありますし、商圏が限られます。
なので、商圏内でいかに認知をとっていくか?
競合よりも目立っていくか?が重要です。
動画撮影が頻繁に発生する企業は
なかなかありません。
なので、需要が発生した時に
「動画撮影といえばココ」と思い出してもらう
探した時に広告が出てくる必要があります。
なので、とにかく露出を増やすために
P-MAXを使ってインプレッションを稼ぎました。
そして、もう一つがニーズに合わせることでした。
これは企業側の動画に対するニーズが
変化してきたことにあります。
これまで動画スタジオでは
「スタジオからの動画配信」
というのがありました。
それはコロナ禍で急成長してきた需要ですが
対面でのやり取りが難しくなる中で
「配信」という未知のものをやらなくてはいけなくなった。
自分たちでは不安だから、プロにやって欲しい。
というものです。
しかし、コロナも長期化して多くの人が
ZoomやTearmでのオンライン配信のやり方を覚え
日常的に使うようになりました。
そして、コロナが下火になり
リアル会場でのイベントも多くなってきた。
ここに至って、「配信」という需要が
一気になくなってきたわけです。
しかし、新たに別の需要が出てきました。
それは企業が対外的に発信する
「コンテンツ動画」の作成です。
特に最近はリスキリングなどで動画学習が
頻繁に使われるようになりました。
つまり、講義動画の需要が増えています。
しかも、これらは対外的なものなので、
映像や音声のクオリティーがシビやに求められる。
自社で作ったものの設備が整っていない環境で作ったため
音声にノイズが入って「顧客からクレームが…」という声もあるのだとか。
そのため、「プロにちゃんと作って欲しい」という
需要がここ最近、一気に高まってきているのですよ。
このような需要の変化に
広告の訴求を合わせていったことで
上手くニーズとマッチしたということですね。
トレンドや需要は常に変化します。
お客さんの動向や世の中の流れから
あなたのビジネスを成長させる情報を
的確にキャッチすることを忘れないでください。