From:宮川徳生
先日、15年ぶりくらいに
デール・カーネギーの名著
人を動かすを読んだ。
初めて読んだ時
まだ僕は飲食店の店長をしていた。
その時
部下やアルバイトのマネジメントに
とても悩んでいたので
「人を動かす」
というタイトルに魅力を感じ
読んでみることにしたのだ。
この本は今から80年ほど前に書かれた本ではあるが
名著と呼ばれるだけあって何度読んでも大きな発見がある。
15年前、店長時代の悩みは
ズバリ
「どうすれば部下やバイトが
思い通り動いて仕事をしてくれるのか?」
だった。
高校生のやる気のないバイトとか
ちょっと空いた時間になるとすぐサボる。
そんなバイトくんが
暇になったら掃除したり
呼び込みに行ったり
そんなこと
言われなくてもやれるように
なってくれないもんか…
そんなことが
とても悩みだった。
僕は、バイトがサボってたりするのをみると
「嫌なら辞めればいいじゃん」と
考えるタイプだった。
仕事の責任を果たしてないのに
給料をくれという考えが
ムカついてしょうがなかった。
だから、バイトにキレることもしばしばあって
当然バイトは辞める。
辞められたらそれはどれで困るので
なんかいい方法ないかな〜って時に
この本に出会ったのだ。
当時、僕が学びになったことは
本のタイトル通り「人の動かし方」だ。
カーネギーはこの本の中で
「人を動かすためには相手が欲しがっているものを
与えることが唯一の方法である」
と述べている。
当時の僕は
「相手をどうやって動かすか?」と
自分本位に考えてしまっていた。
サボるバイトに
「こいつになんて言えば仕事するのか」
そんな風に思っていた。
しかし、カーネギーは
大切なことは相手の立場に立って
相手自身がどうしたら動きたくなるか?
を考えることが重要だと教えてくれた。
そんな感じで
当時の僕にとっては
職場での部下へのコミュニケーションの分野で
とても大きな気づきを与えてくれた本だった。
しかし、今読み返してみると
また違った発見がいっぱいあった。
「あなたの話し相手は
あなたのことに対して持つ興味の百倍もの興味を
自分自身のことに対して持っている」
これは本の一節だが
これをみた時
「あぁ、この本は
人間理解の本なんだな」
と思った。
今の一説のあと
「人を動かす」はさらにこう続く。
「中国で百万人の餓死する大飢饉が起こっても
当人にとっては、自分の歯痛のほうがはるかに重大な事件なのだ。
首にできたおできのほうが
アフリカで地震が四十回起こったよりも大きな関心事なのである。
人と話をする時には
このことをよく考えていただきたい」
どうかな?
なんだか
どっかで聞いたことがある感じがしないかな?
そう。
これって
マーケティングとか
セールスライティングの教材やらなんやらでも
耳にタコができるほど出てくるセリフと
全く同じ意味のことを言っている。
そういえば、ジェイ・エイブラハムも
マーケティングやる人は「人を動かす」は
必ず読んだ方がいいみたいなことを
言ってたっけ。
つまりだ。
この本って
人間理解をする本だったってこと。
この本でカーネギーが
強く主張していることは
相手に自分の思い通りの行動を
とってもらうためには
どうすればいいのか?
である。
そして、カーネギーは
そのために必要なことは
いかに人間が自分中心で物事を考えているか?
そして人を動かすには相手を中心に話を進めればいい。
という事である。
これ、マーケティングや
セールスライティングで言われてることと
全く同じである。
コミュニケーションもマネジメントも
マーケティングもセールスライティングも
全ての根底は「相手中心」なのである。
あなたのセールスレターを見た人は
どんな問題を抱えそして
どんな精神的苦痛を持ってるのか?
でもほとんどの人は
自分の商品んでどんな問題を解決できるかを
アピってしまっている。
あなたのセールスレターを見た人は
どんな欲求や理想、そして願望を
抱いているのか?
でもほとんどの人は
自分の商品んでどんな欲求を満たしてあげられるかを
アピってしまっている。
あなたのマーケティング
あなたのセールスライティングは
「相手中心」になっているだろうか?
もし、自信を持ってYESと言えないのなら…
セールスやマーケティングの観点を持って
人を動かすを読んでみることを
オススメする。
いろんな発見や気づきを
きっと得られるはずだよ。