From:佐藤晴彦
「これは最高の提案だ!」
と意気込んで自分流に編み出した最高の提案をこれでもかというくらいにプレゼンテーションをしたのに、
「う~ん…。まあ…。あ、ところで(以下略)」
と、なんとも微妙な反応しか無い時ってありませんか?そういう時って、まるで自分自身が否定されたかのように感じて、軽く凹みますよね。
でも安心してください。
ほとんどの場合、頭ごなしに人格まで否定されているわけでもありません。
営業の世界には「提案なんて断られてナンボ」という言葉がありますが、まさにあのダン・ケネディも「ノーと言われることにタフになれ」と『億万長者の不況に強い セールス戦略』(ダイレクト出版)に記載されています。
事実として拒否は拒否であっても、それは拒絶ではありません。
そこで
ガーン…!!!
となる原因のほとんどが、自分の内側に潜むつまらないプライドなのです。
守るべきプライドなんて消してしまえ
とは言え、こんなことを言っている僕もまだまだ気を抜くとすぐに「守りモード」に入ってしまいます。
でもそもそも、なんで気を抜くとすぐにそんな風になってしまうんだろう?と思った時に、「自分の現在地を知ることに対する恐怖」があるんじゃないかと思います。
「努力」というものは、理想としている地点との差を埋めるためにするものだと考えています。
つまりそれって、今の現在地を知ることによって初めてその理想との「差」を知ることになるんじゃないかと思います。
また、現在地を知るということは、飛行機に例えると、進路方向がやや南よりに逸れていたなぁ、とか、むしろ目標到達地点から逆方向に進んでいた!なんてことも分かるので、いち早く対処することができるのだと思います。
つまり、現在地を知ることってめちゃくちゃ良いことなのです!
ではなんでそんな良いことづくめの現在地を知るということに対して、恐怖心を抱くんでしょうか?
学校の試験と勘違いしているのかも?
それについて考えてみると、これって恐らく「現在地を知る=学校の試験」的な感覚なのかな?と思いました。
試験って、100点満点中何点かで採点されるじゃないですか。
それで例えば一生懸命勉強しても30点だったとしたら、「うわ、30点かぁ…」というゲンナリする気持ちになりますよね。それで復習もそこそこに次の試験範囲に向けて、すぐに授業が始まるわけです。
でも、マーケティングって、その30点からいかにして60点→80点→90点に改善していくかのゲームだと思うのです。
ですので、マーケティングは同じ試験を何度も何度も、同じテスト範囲で繰り返しチャレンジできるということだと言えませんか。しかも他の人の答案用紙(スワイプ)を見ながらですよ?これってカンニングじゃないですか(笑)
でも、それがOKなのがこの世界なのです。
すると、「現在地を知る」という行為は全然怖くないものだと思えるのではないでしょうか。
むしろ、「肌感覚として今出せば60点くらいの反応は市場から返ってきそうだ。よし、素早くテストしてその認識とズレがないか、向いている方角が正しいのか確認してみよう!」と、なりませんか?
現在地を知る=スタート地点に立つ
なので、ちっぽけなプライドなんて、このマーケティングという世界においては成功を遠ざけてしまう邪魔者以外何者でもありません…。
なぜなら、成功というスポットライトが当たったところに到達するまでに、おびただしい量の失敗作を足元で積み上げていくということは、この世界では当たり前のことだからです。
なので、例え広告を出したところで反応が全然なかったとしても、提案して拒否されても、それは「失敗=終わり」ではなく、「現在地を知る=改善できるスタート地点に立つ」ということではないかと思います。
そう思うと、少しは気が楽になりませんか?
改善プロセスは「できない→できる」を実現するプロセスだとも言えます。
これまで見えなかった景色が、ある日突然見えてくるかもしれません。
これって、めっちゃワクワクすることだと思いませんか?
P.S.
とは言え、現在地を知ってから30点→60点→80点と改善していくには、いろんな問題や悩みを乗り越えていかないといけないですよね。それらの悩みをどう乗り越えたらよいのかが解説された無料メルマガがありますので、ぜひ参考にしてみてください。