2018/06/20

日本代表、コロンビアに勝利!

From:桜井啓太
恵比寿のオフィスより

思わず全部見てしまいました。

下馬評では「圧倒的不利」と言われていたサッカー日本代表。ワールドカップで見事コロンビアに対し2-1で勝利を収めました!

いやあ、本当に良かったです。

試合開始3分で早々にコロンビアの選手がレッドカードで退場。僕はサッカーはあまりやったことがありませんが、シュートを手で防いでしまうと一発レッドカード+PKなんですね。

前回2014ブラジルワールドカップでは…

第2戦のギリシャ戦で同じように相手が1人退場し、それでも点がとれなかったという経験があります。

相手が10人になって一方的に有利になると思いきや、「逆にやりにくい」とかいう意見もあったりして「おいおい、そりゃないだろ」と素人目には感じてしまったのを思い出しました。

今回も同じようになってしまう不安がありましたが、そもそもPKのチャンスを得られたとともに、後半でようやく1点が入ってよかったです。

感情に目が言ってしまって見てられない

こういうスポーツなどの極限の戦いを見ていると、僕はどうしても「感情」に目が行ってしまいます。

例えば日本代表が1点先制した後は、「これで勝ち点3が得られる」と思うと選手たちが感じるであろう、何とも言えない安堵感や達成感を想像してしまいました。

下馬評で不利と言われた相手を倒すことができるなんて、さぞかし気持ちいいんだろうなあと。

一方で、有利な立場に立ったにも関わらず何かのアヤで負けてしまったら、本当に立ち直れない絶望を味わうことになるんだろうなあ、とか。

そして、ポジティブな感情とネガティブな感情が渦巻く中、選手たちはどういう気持ちの切り替えをして目の前の試合に集中しているんだろう、と心底悩んでしまいました。

スポーツはメンタルが大切ともいいますが、世界トップクラスで活躍している選手たちのメンタルは正直想像できません。

職業病がつらいです

セールスライターとして現場でリサーチをしていると、人間の「感情」にとにかくフォーカスしています。だから職業柄、目の前にとある事象があったとすると、そこに関わる人たちの感情ばかり考えてしまうのです。

これは職業病かもしれません。

それで、極限状態の感情を想像してしまうものですから、僕自身も疲れてしまいます。震えてしまって見ていられないような感じにもなってしまうんです。

後半ロスタイムが「あと5分」と言われたときには死にたくなるような気持ちになりました。できれば見ていたくない、あとで結果だけ教えてくれ…そんなことを考えていました。

本田選手のインタビュー

試合後、日本代表の選手が次々とインタビューを受けていきます。

そんなにめちゃくちゃ嬉しそうな選手は流石にいませんでしたが、ほとんどの選手がホッとした様子を見せていました。そりゃ、大切な大切な初戦。それを格上と言われたコロンビア相手に勝ち点3をとれたのだから、大きな手応えがあったでしょう。

しかしそんな中、本田選手だけはやはり違いました。

一人だけ厳しいことを連発して言うんです。「10人相手だったにしては上手くやれなかった」とか「この勝利はそんなに大きなものでもない」とか…

さすが、ケイスケ・ホンダです。常に自分(たち)に厳しいし、満足するということを知らない男ですよね。

予想外の結果にどう対処するか

今回のコロンビア戦勝利は、ひょっとすると「棚ぼた勝利」と言えるかもしれません。思いもよらない大チャンスが自分たちの目の前に転がり込み、そのおかげで予想外の結果を手に入れることができた…。

マーケティングの現場でも、こういうことってあります。

何ていうか、「どうしてコレ、上手くいったんだろね」というプロモーションです。ダメもとでリリースしてみたけど、「あれ、意外といけるね」というときです。けっこうよくあります。

そういうとき、今回の本田選手みたいな考え方をしたほうがいいと僕は思います。

マーケティング的には本田が正しい

確かに、今回はうまくいった。それは良かった。でも僕たちはバクチをやっているわけではありません。ビジネスをやっています。「次」を常に見据え続けなければならないのです。そういう意味では日本代表が「結果」を求められているのと全く同じです。

別に他の選手が油断している、というつもりはありません。ですが、僕たちマーケター、そしてセールスライターは、本田選手の視点を見習うべきでしょう。

100万円の売上目標を立てていたところ、予想外の好調で200万円売り上げることができた。「100万円多く儲かって良かったね」で終わりにしてはいけません。

もしかしたら、売上を最大化できていなかったかもしれません。自分たちが気づかなかったポイントがあって、それに気づかなかったばっかりに機会損失を出したのかもしれません。

そしてそれら分析をちゃんと行って、次やるときはもっと良い結果を得ることを目指さなければいけないのです。

マーケティングに終わりはありません。ワールドカップは終わっても、サッカー人生はこれからも続くのと同じ、なのです。

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