From 古川馨
8600本…
これ何の数字だと思います?
1年間で飲んだ缶コーヒーの数
…いいえ、違います。
(缶コーヒーは滅多に飲みません)
それなら缶ビールの数
…違います。
(随分前にお酒辞めました)
だったら、タバコの本数か?
…全然違います。
(タバコは吸わないです)
もったいぶってすみません。
ちょっとウザいですね。
正解は、1週間でAIに生成された記事の数
なんだそうです。
これはウェブ評価サイト「ニュースガード」が
6月26日に公表した調査報告で
明らかになったものらしいのですが、
数字が半端ないですよね。
1週間で8600本て…。
1日で換算すると約1229本。
1時間あたりなら51本も記事が生成AIによって
作られていることになります。
どのくらいのボリュームの記事かはわかりませんが、
少なくとも普通は1本1時間以上はかかります。
それが51本…。
恐ろしい数です。
アフィリエイト記事をコツコツ人にしたら
今の51倍の本数記事が書けたとしたら…
収入はいくらになるのかって話ですよ、
実際、この膨大な数の記事を量産も
広告収入を狙いですしね。
生成AIを使えば、短時間で
大量の記事が量産できて
ウハウハです。
ただ、これ。
広告を出している企業側からすると
あまり喜べる話でもないんです。
というのも、どうもこの大量コンテンツ。
コピーコンテンツや
フェイクニュースなどを含むらしく
超低品質なコンテンツばかりなのだとか。
フェイクニュースのサイトや
ゴミみた…低品質な記事に
自社の広告が自動で配信されるなんて
企業からしたら何の罰ゲームなんだって話ですよね。
高い広告費かけているのに。
これは海外での話ではありますが、
日本でもchatGPTを使って
ブログを自動生成する方法とか
普通にYouTubeで語られていたり
情報商材で売っている人もいるので
近々、日本でも増速するんじゃないかと見ています。
まさに「楽して稼げる」の典型なパターンなので。
そして、この問題。
広告を出している企業だけの問題でもありません。
こういった生成AIを使ったゴミサイトが増えると
ネットの情報の劣化が加速することを意味しますよね。
つまり、検索しても検索しても
役に立たないような真偽も定かでない
役にも立たない情報ばかりが溢れる。
リサーチする時も情報を見極める目が
必要になってきます。
ファクトチェックも丁寧に行う
必要が出てくるでしょう。
もちろん、そのうち、
Googleのアップデートで
淘汰されていくとは思います。
とはいえ、しばらくは真贋情報が入り乱れた
情報の海をダイブすることになる可能性が高そう。
生成AIは便利なものですが
リテラシーが低い人が使うと
迷惑ごとが増えてしまうのが難点ですね。
得たチカラやスキルを
何に使うのか。
同じ刃物でも料理に向ける人もいれば
それを人に向ける人もいる
コピーだって使い方次第で
詐欺に加担することもあれば
誰かの悩みを悩みを解決することにもなる。
それと同じで生成AIが悪いわけではなく
使う人のリテラシーの問題。
生成AIに限らず、コピーもマーケティングも
人の役に立つ方向で活用したいですね。