From:桜井啓太
恵比寿のオフィスより
セールスライターが仕事をとるのに、「ブログを書く」というのは良い方法です。一度書いた記事はずっと残りますし、何より「書く」ことで仕事がとれます。まさにセールスライターっぽいじゃないですか。
で、ブログを立ち上げたものの、すぐに書かなくなってしまうという悩みを持つ人は少なくないと思います。僕だって、過去立ち上げては潰したブログは10以上あります。
毎日書けと言われるから挑戦するけれど、結局毎日書くのが大変になってしまい、ついには書かなくなってしまう。毎日毎日、そんなに書く時間がとれないよ、、、そういう人も多いでしょう。
というわけで今回は、僕が実践している「超高速でブログを書く方法」について共有してみたいと思います。もちろんブログ記事だけではなく、メルマガや場合によってはセールスレターにも使える手法ですよ。
どのくらいのスピードを目指すべき?
ライティングにかけられる時間は人それぞれですので、どれくらいのスピードがなければいけないということはありません。要は、あなたが持っている納期に間に合うだけのスピードがあればいいのです。
とはいえ一応の目安があります。僕がダイレクト出版の「リストブランディングコース」に参加したとき、寺本さんから「1000文字で10〜15分」という目安をもらいました。以来、何かを書くときは全てこのスピードを意識して書くようにしています。
例えばThe Sales Writerの記事は2000〜3000文字を目安にしていますので、だいたい書くだけで30〜45分で書ければいいだろうということです。
僕は調子のいいときは1000文字7分くらいで書けることもあります。ただし「調子」によります。
では、調子とは何でしょうか?実はそんなあいまいな言葉ではなく、本当は、、、
勝負は書きはじめる前についている
調子ではなく結局は「リサーチ」で決まるというのが正直な感覚です。セールスコピーはリサーチが大事とはよく言われていますが、それはブログ記事だろうが同じです。
リサーチができているかは、「書くことが決まっているか」と同じ意味です。最速で1000文字あたり7分で書けるようなときは、もう書くことが頭のなかにある状態ちおうことです。変な話、文章を書き写しているだけのようなときですね。
一般的なオフィスワークに困らないレベルが分速200文字だそうですから、普通の人でも1000文字書くのに5分で済む場合もあるわけです。リサーチが完璧なら、ですけどね。
というわけで「書けない書けない」と思う人は、「書こう」と思ったときにはすでに失敗しているのかもしれません。まずは書くことを決めてください。
鉄板シンプルストーリーボード
では何を書けばいいのかですが、僕なりの鉄板ストーリーボードがあります。たったの3つです。
1. ストーリー/ニュース
2. スイッチ
3. コンテンツ
ストーリー/ニュース
ここはセールスレターで言うオープニングの部分です。「言いたいことを言う」のではなく、「読者の興味をひく」ということを重視して書き始めます。
「最近こんなことがあったんですよね〜」というストーリーから入ることもあるし、「このニュース、今話題ですよね」といったように旬の出来事を使ったりもします。
スイッチ
とはいえ、いつまでも本業に関係のない話をしていても仕方ありませんので、「スイッチ」します。話を転換して、ブログ記事の結論に持っていくわけです。
「さて」「というのは」といった接続詞が使えます。
実は、僕は大学時代にこのスイッチを鍛えに鍛えました。授業でレポートが課されるのですが、劣等生だったので授業のテーマはほとんど勉強していません。だから書けないのです。
そこで一見授業のテーマから入っているように見せて、すぐに話をすり替えて自分がしゃべりやすい方向へ持っていくことに全力を尽くしていました。それなら1000文字だろうが2000文字だろうが書けますからね。
コンテンツ
ここがブログ記事で伝えたい本当のところです。もしあなたがセールスライターとして仕事をとる目的なら、あなたの権威性やマーケティングのプロとしての視点につなげるわけです。
もしくは読み手が「ああ、この記事読んでよかった」と思えるような内容に持っていくということですね。
このように、大まかに3つのパートがあると考えて記事を書いています。例えば1000文字書くとして、500/100/400といったバランスを意識しています。こうした全体像があるので、必要なものを書いたらためらわずに次のパートに移ることができ、次々と書き進めることができます。
分かりにくくなってないか不安、、、
こんなことを、マーケティングつながりのとある方にしゃべったことがあるんですが、そうしたら「自分の書いている文章がわかりにくくないか不安で遅くなる」という声をいただきました。
確かに「これでいいのかな?」と悩みながら書いていたら時間がかかってしまいますよね。
「分かりやすい文章を書く」というのは、一朝一夕で身につくものでもありません、しかし参考程度に僕が日々気にしていることをシェアしておくと…
「話すように書く」はイマイチ
よく「話すように書く」という手法がありますが、もちろんこれはこれで良い方法です。ただし僕はもう一歩踏み込んでいて、
「聞くように書く」
というのを意識しています。相手の立場になって、ターゲットである読み手が耳から聞いていて分かりやすいように書いてあげる、といった感じでしょうか。
まあ、なかなか難しいです…
編集しない
ライティングをアクセルにたとえるとすると、編集はブレーキとよく言われます。消したり組み替えたりというのは、書くこととはどうしても別のことになってしまいます。
だから編集しながら書いている人は、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものです。だとしたらスピードは出ません。
いったん最後まで書いて、それから編集するようにすると効率が上がるかもしれませんよ。
寺本さんに聞いた話ですが、「目をつぶる」というのも良い作戦です。それが変だと思うなら、「ディスプレイを紙で隠す」というのもいいかもしれません。ただし、半角英数字で入力しまっていて全てが無駄、なんて状況は避けてくださいね。
使う単語に気を配る
セールスライターの前職として僕は10年以上塾講師をやっていました。どんな先生でも分かりやすいor分かりにくいという評価が下されるものです。
色々と考えた結果、分かりやすいというのは「使う単語に気を配る」ことで実現できると思うようになりました。
社長に向かってブログ記事を書いているなら、「社長のアタマの中の言葉」だけを使わなくてはいけないということです。
見込み客…これはNGな可能性があります。楠瀬さんは「社長にとっては、ほぼ英語だ」といっていました。
フロントエンド/バックエンド…まず、ないでしょう。
セールスライティング…残念なことに、これすら社長の頭のなかにはないでしょう、あるのは、ダイレクト出版で勉強をしている社長だけの話です。
といったように、「NGワード」がたくさんあります。経験上、「分かりにくい」と言われる講師はNGワードを連発する、すなわち前提をすっ飛ばして相手のアタマの中にないことばかりしゃべっています。
書くスピード=セールスライターの生産性
というわけで、ざっくりとではありますが僕が日々スピードをアップさせるために気をつけていることを思いつく限り伝えさせていただきました。
書くスピードが上がるというのは、セールス「ライター」である僕たちにとっては収入にも直結する重要な部分です。1本10万円もらえるようなセールスライターが収入を増やそうと思うのなら、とりあえずライティング本数を増やすのが手っ取り早いですからね。
でもやっぱり言えるのは…
「実際に書き続けないとダメ」ってことです。野球の本を100冊読むよりも、100回素振りしたほうがうまくなりますので…
PS
100本素振りをしたい方は、こちらへどうぞ