From:長嶋雄二
「大宮にお住まいのあなたに朗報です!」
そんな感じのYouTube広告って
見たことありますか?
最寄駅に住んでいる人に
ターゲティングしているのでしょうが、
こうした地名を入れたものって、
案外無視できないですよね。
(ちなみに僕の家は、大宮から
遠からず、近からずの距離ですが…笑)
ターゲティング精度が上がったこともあって、
こうしたピンポイントで相手を狙った広告って
とても増えてきたように感じます。
近代広告の父と呼ばれ
20世紀の3大広告人の1人にも選ばれた
伝説的なコピーライターの1人である
デイヴィッド・オグルヴィも、
「ヘッドラインに町の名前を入れると
効果が上がる」
と言っていました。
ひと昔前なら、町の名前が入った
ヘッドラインの広告って、
あまり見たことがないですし、
あんまり聞かない方法だったからです。
ちなみに、オグルヴィがこの方法を推奨していたのは、
地方紙に広告を載せる時の話。
当時であれば紙媒体から情報を拾うのが
当たり前の時代だったと思うので、
地方紙を読んでいる人は、おそらく、、、
「なにか面白い記事はないかな?」
と、いろいろな記事をなんとなく見ていたと思います。
そんなとき、自分の住んでいる町の名前が
ヘッドラインに出てくれば、、、
思わずその記事を読んでしまうことも、納得できますよね。
それが今の時代では、
ネット広告・動画広告でできちゃうわけなんで、
凄いですよね。
情報が溢れる今の時代は、
エンタメニュース、経済ニュース、殺人事件、ビジネス情報などなど
いろいろな情報が溢れかえっています。
なので、きっと多くの人が
自分が決まってみるサイトとか情報源って
ある程度決まっていると思うんです。
でも、もし、そんな中で
チラっとこんなニュースが目に止まったら?、、、
「【速報】〇〇市(あなたの町)の
三井住友銀行で
男が銃を持って立てこもっています!」
もう、読まずにはいられないですよね。
ほとんどの人にとって、ネット情報の9割は、
自分とは関係のないものです。
正直なところ、それが、どんなに大事件であっても、
悲しい事件であっても、結局は「他人事」のはず。
ちょっと不謹慎かもしれませんが、
ウクライナで起きている戦争よりも
自分の下っ腹の脂肪の方が気になる…
それが普通の人間です。
でも、自宅の近くで起きた事件となると、
一気に自分と直接関係がある話になります。
誰もが、自分に関係がある話は
無視できなくなってしまうということ。
要するに、
「これは自分のために書かれたものだ!」
と読み手に感じてもらうことで
コピーの反応を高めることができるということです。
結局のところは
『誰にそのメッセージを発信するのか?』
そこが結局は、広告の反応を決めます。
ちなみに僕がコピーを書くときには、
ペルソナとかは使いません。
ペルソナって、ほとんどの場合、
「そんな奴いないよね」っていうような
都合のいい人物像を創作しちゃうからです。
それよりも、実際にお話したり、
お会いしたことがある1人のお客さんに向けて、
コピーを書いたほうが断然書きやすいです。
“誰にメッセージを届けるのか?
とっても当たり前のことを言っているようだけど、
結局はここが一番大事なこと。
僕もコピーを書くたびに
この事実を感じることが増えてきたので、
ぜひあなたも意識してくださいね。