From:甲斐 慶彦
沖縄、那覇市の自宅より…
先日、セールスライターキャリア支援会で、ある企画を考えました。
テーマは「セールスライターならこれを読んどけ!ベストセレクション」
セールスライターの視点から、他のセールスライターに「この本知ってる?凄いよ!」といってオススメを出し合う、というアンケート企画でした。
アンケートの内容はとてもシンプルで…
セールスライターの方たちにおすすめ5冊を選んでもらい、どんどん投票してもらうことで「セールスライターなら読むべき本」決定版ランキングが自動的に出来上がる仕組みです。
あなたなら、どんな5冊を選びますか?
一旦、ここで1分ほど立ち止まってあなたも自分自身を振り返って、5冊選んてみてください。ぜひ、予想しながら読み進めていただくと、面白いはずですよ。
アンケート結果トップ5がコチラ
ではさっそく、もったいぶらずに紹介していきたいと思います。
このアンケート企画に50人あまりのセールスライターが参加していただき、19の書籍がピックアップされましたが、その中のトップ5がこちらです。
第5位 究極のセールスレター シンプルだけど、一生役に立つ!お客様の心をわしづかみにするためのバイブル(著者:ダン・ケネディ)
DRMの権威中の権威、ダン・ケネディの書籍です。
DRMのバイブルというか、ダイレクト出版で現在活躍されている方は、この書籍を精読して、使いまくって、成果を出されたことがキャリアスタートの初期だった。そんな話をよく耳にしたことがあります。
この書籍、今回記事を書くにあたって、簡単に読み返してみたんですが、コレ凄いです。さすがダン・ケネディがビギナー向けに作っただけあって、実は、DRMの教科書みたいな仕上がりになっています。。
よく駆け出しのセールスライターから…
「何から始めていけばいいか、わからない…」
「どうやって書き始めればいいかわからない…」
そんなお悩みを聞くことが多いのですが、そんな人ほど、この書籍の内容ばバッチリハマる気がします。意外とこの書籍だけで、やるべきことが全て書いてあるんですよね。
初版が10年前にも関わらず、中身はほとんどそのまま使えそうな内容でした。
こういった面でも「セールスコピーライティングは10年先、20年先のためにも勉強し続ける価値があるスキルだな…」ということを改めて思います。
「教科書なんて…、大げさでしょ!」と思うかもしれません。
しかし、これらのチェックポイントを見てみてください。
リサーチの仕方
→ オファーの決め方
→ 封筒のしつらえ方
→ ヘッドラインの作り方
→ 価格の決め方
→ ストーリーボードの作り方
→ 心理トリガー
→ 下書きの書き方
→ 正しい書き直し方
→ 買わない理由を消す方法
→ CTA(行動の呼びかけ)の書き方
→ テストの仕方
→ 正しいレビューのされ方
→ 有望なリードの見つけ方
→ 口コミの作り方
→ 3ステップDMの作り方 などなど…
いかがですか?
どれもセールスライターであれば
「あれ…?ちょっと知りたいかも…」
そう思うコンテンツばかりですよね。
もし持っていないとしたらぜひ、
一冊購入して、傍に置いておくことをお勧めしたい一冊です。
第4位 アイデアの力(著者:チップ・ハース、ダン・ハース)
ビッグアイデアを考えるとき、ヘッドラインを考えるときに最も使える一冊がコチラですね。
SUCCES で表現されるように、
シンプルか?
意外性はあるか?
具体性はあるか?
信頼性はあるか?
感情を刺激しているか?
ストーリー性はあるか?
これら6つをチェックリストにするだけで、かなり精度の高いヘッドライン・ビッグアイデアが考え出せる、非常によく作られた優れものです。
つい、これらのチェックリストだけ覚えて、あとはわかったつもりになってしまいがちですが、読み返すと驚くほど示唆に富むストーリーや、解りやすい解説に、「あっ、まだまだ自分、理解が浅かったな…」と痛感する一冊です。
私自身、何度も読み返す価値がある書籍として、この本に一票を投じました。
ぜひ、あなたにも読み返してほしいので、私が個人的に印象に残っている部分をシェアしますね。それは、エモーショナルの部分です。
クイズ:
消防士に「防火教育ビデオを買ってくれたら、ポップコーンメーカーをあげる」と言った場合と、消防士に「防火教育ビデオを買ってくれたら、どこかの学校の防火安全プログラムに50ドル寄付する」と言った場合、どちらが消防士の心を動かして購入につなげるでしょうか?答え:
人は自己利益にばかり訴えられても実はそれほど感情を動かされないようです…。
アイデンティティに結びついた意思決定「自分は何者か?」「自分と同じような人々はこういう状況でどうするのか?」このような選択基準を人は持っているのです。
ね? この部分、すごくありません?
一言に「感情を動かそう」とか言われると、わかった気になってしまいがちですが、何が人の感情を動かすのか?をエピソードを交えて、本当に精緻に解説してくれるこの一冊は、持っていたとしても何度も読み直す価値のある書籍です。
【保存版】セールスライター用「アイデアのちから」の使い方
こちらの記事でも、詳しくセールスライターにとってどう使うべきか?をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
第3位 ハイパワーマーケティング(著者:ジェイ・エイブラハム)
こちらも世界ナンバーワンコンサルタント、ジェイ・エイブラハムの書籍として超有名な一冊ですよね。
「卓越の戦略」や売り上げを高めるための方程式(売り上げ=新規×顧客単価×来店回数)などは、随分昔からいろんなところで提唱されてきていますよね。
広告業界・マーケティング業界にいる人なら絶対読んでるんじゃないか?っていう一冊です。
ここで改めてザッと読み返して思うことは…
やっぱりこれは、マーケティングの全体像が観念的に理解できる本だなっていう印象です。ダン・ケネディの本と比べると、やはり具体性にかけるんですが、深い洞察のもとで書かれているコンテンツなので、何度も読むたびに自分の成長に合わせて「あ〜、これ、こういう意味だったんだ…」と納得するものばかりです。
ちょっと完成度が高すぎて、「この部分がいい!」と説明できないですね(笑)
嬉しいのは、マーケティングの全体像が「どのように収益を伸ばせばいいか?」にフォーカスして構成されていることです。
マーケットの状況にも寄りますが、クライアントに収益を伸ばしてもらいたいと感じた時に、パラパラとめくっていると、やるべきことが次々と見つかるだろうな、という印象です。実際、私自身、クライアントに提供しきれていないな…というポイントが読み返す中でどんどん浮かび上がってきました
楠瀬さんもよく引用するビートたけしさんの言葉にもありますが、やはり
「一所懸命、勉強するから、やりたいことが見つかるんだよ」
というのは真実ですね。
第2位 ウェブセールスライティングハンドブック(著者:寺本隆裕)
言わずと知れた寺本さんの書籍。
この書籍から「セールスライター」という生き方を知った、という人が大半ではないでしょうか。私は実は、同じビデオセールスレターで売られていた別の書籍『ウェブセールスコピーの法則』の方を私は持っていて、「ハンドブック」の方は私は読んだことがありません…(汗)
そこで、セールスライターキャリア支援会のメンバーがコメントで寄せてくれたこの書籍の所見を、あなたにシェアさせていただきますね。
「ライティングに関する幅広い要素が、簡潔にまとめられていて、辞書代わりにライティングの際のチェックリストとしても使える一冊。」
「なにかあればまずこれを開きます。」
「ウェブセールスライティング習得ハンドブックでチェックして、より深く調べたりするのに現代広告の心理技術101を組み合わせて使います。」
2つの書籍の合わせ技、というのは新しいですよね。
セールスライターがキャリアスタートする際のバイブル的一冊…
そして、辞書代わりにいつもパソコンの横に置いておきたい一冊のようです。
(これを機に、買おうと思いました 笑)
では・・・
栄誉ある第1位の発表です。
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第1位 現代広告の心理技術101(著者:ドルー・エリック・ホイットマン)
もう、圧倒的でした。50人中46人が投票された一冊がコレです。
アンケートを作って、一番に投稿されたのがこんなコメントでした。
「楠瀬さんがこれ1冊あれば十分とおっしゃられている1冊。オーディオブックも出ている。非常に内容が深く、読み返すたびに新しい発見がある。定期的に読み返したい1冊。」
他にも…
「あなたは今まで多くのお金を教材購入に投資していませんか?
その教材で教えている内容の多くがこの本に載っています。」
と、こんなコメントが寄せられていました。
ダン・ケネディもセールスライターの仕事について、こう話しています。
「私たちは感情に影響を与える仕事をしている。」
その感情部分について、深く洞察し、深く解説した一冊です。
どんな感情に影響を与えるべきなのか?
どのように感情に影響を与えるべきなのか?
これらが明快にわかりやすく、詳細に解説されているので、私自身、何度でもこの本に立ち返って、ライティングに役立てています。
私がこの本の中で最も印象に残っている一節が、2つあるので最後にシェアさせてください。
テクニックばかりに目がいってしまいがちな一方、セールスライターとしては絶対に押さえておくべき原理・原則と呼べるようなマインドセット。これもしっかり教えてくれているのが印象的です。
1つは、
“広告が邪悪になるのは、邪悪なものを広告しているときだけだ”
by デイヴィッド・オグルヴィ
これはライターにとっては、行動基準となる深い一節ですよね。
書籍の冒頭で、この格言に触れているドルー・エリック・ホイットマンの真摯さに今更ながら感銘を受けます。
もう1つがこれ…。
最初にこの一節を読んだときは唸るほど納得しました。それと同時に「これこそセールスライターの仕事だ」という定義を、たった一言で表現してくれています。正に金言ですね
どんな商品でも、最初に使ってもらうのは消費者の頭の中だ
by ドルー・エリック・ホイットマン
ん〜、深い!
これができれば、絶対売れる、というコピーの条件ですよね。
いかがでしたか?
50人余りのセールスライターが選んだ「これは読んどけ!」とオススメする必読書ばかりです。持っていない書籍があれば、ぜひ購入して、持っていても何度も読み直して、あなたのスキルアップに役立ててくださいね。
P.S. 6冊目の「セールスライターが読むべき本」
セールスライティングの本とは毛色が違いますが、こんな本もありますよ。
セールスライターになろうと思っている人は、持っておくといいかもしれませんね。
情報ありがとうございます。全部読んでいますが、忙しいのに言い訳して、セールスコピーライターとしてのアウトプットが出来ていません。アイデア&企画のアウトプットが必要ですね。
最上さん
コメントありがとうございます。
アイデア&企画…本当に大事ですよね。この2つのボトルネックがリサーチにあることはたぶん最上さんもご存知の通りです。お互いリサーチをこれでもかと積み重ねて、面白いアイデア&企画をどんどん生み出せるといいですね!お互い頑張りましょう!