市場規模4450億円と
衰えることを知らない緑茶市場。
お~いお茶、伊右衛門
生茶、綾鷹などなど…
その中でも
ポジショニングのうまさで
市場のシェアの一角を獲ったのが
ヘルシア緑茶です。
ヘルシア緑茶が販売されたのは2003年。
もともと、緑茶業界は
「お~いお茶」や「伊右衛門」「生茶」など
数多くの商品があり新規参入は難しいと考えられていました。
ですが、ヘルシア緑茶の販売元である花王は
それらの既存商品が若者向けであると考え
「肥満に悩む中年男性」
をターゲットにしてポジショニングを行ったのです。
体脂肪を燃焼させるお茶という
尖ったコンセプト。
高いほうが健康にいいという印象を与えられるため
あえて他社商品よりも高い価格の値段設定をする。
中年男性が立ち寄るのはコンビニとし
コンビニだけで販売するという流通チャネルの徹底。
つまり、巨大市場の中で
まだ手つかずのニッチを見つけ
そこにポジションを取ることで
参入が難しいと言われた緑茶業界で
市場の一角を担うほどになったというわけです。
さて、こうしたニッチ化による
ポジショニングは誰もが知っていることだと思います。
ですが、実はポジショニングには
もう1つのやり方があるんです。