「あの後、奥さんとはどうなったんですか?」
この質問…
楠瀬健之パートナー養成会や、セールスライターキャリア支援会のメンバーから、ちょくちょく聞かれます。
最初「えっ?なんの話ですか?」となっていたんですが…最近慣れました。
意外と反響が大きかったこの記事…
妻に「会社を辞めてセールスライターになる」と言った結果…
やはり同じような体験をしている方や、同じような体験を予見している方は多いようです。
また感情的な自己開示記事なので、感情を揺さぶられるんでしょうね。
私自身、今読み返しても当時のことが思い出されてグラグラ感情が揺さぶられます。
本記事が公開される6月30日
私は無事、会社を退職します。
不安もありますが、期待感の方が大きいです。
妻も全面的に賛成!…というわけではありませんが、1ヶ月半ほど前にようやく認めてもらえました。
どのように妻に認めてもらえたのか…
妻との修羅場を乗り越えたセールスライターの奮闘劇をお楽しみください。
会社を辞めて独立するときの最も大きなボトルネック
以前の記事にも書きましたが、
妻にセールスライターになることのメリットやベネフィットをどんなにアピールしても、そもそもこの業態が認知されていない現状では、全く心に響かない様子でした…
というか、
「イメージできない…」「何をしているのか理解できない」
これが妻とのやりとりで最も強く感じた印象です。
そして「人は不安を感じると、判断を先延ばしにする」という心理原則どおり、「その話はもっと考えてからにしよう」と先延ばしにされる日々が1ヶ月ほど続きました。
- セールスライターが何をするものなのか、イメージできない
- だから不安
- だから判断を先延ばしに…
これが、会社を辞めて独立するにあたって最も大きなボトルネックになったのです。
妻にセールスライティングの価値を理解してもらう方法
奥さんに対して
「◯◯(奥さんの名前)も、セールスライティングの勉強をしてくれたら、これがどれだけ価値があり、富につながるのがわかってもらえるのに…」
と思ったことはありませんか?
私はガッツリそうでした。
でもなかなか難しいですね…
特にセールスライターという新しい業態…
社会的な実績も認知も進んでいない中、興味を持ってもらうことすら難しいです。
全く興味・関心がない妻に、セールスライティングの説明をするのも苦労しました。マーケティングの「マ」の字も知らない…営業に対してネガティブな印象を持っているため「印刷された営業マン」の価値も伝わらない…行動心理などの専門知識を共有しようにも、理解してもらうことは並大抵のことではありません。
ただ、意識していたのは
「私が何をしているのか?」を感覚的に、感情的に理解してもらえなければ、セールスライターとして独立することを許してもらえることはないだろう…ということでした。
セールスライティングを妻に理解してもらうために私がやったアレコレ
これまでのやりとりで、セールスライティングの専門知識や役割、ベネフィットを共有することが非常に難しいことがわかりました。
そして、
「どうせ言ってもわからないだろう…」と、つい相手を過小評価してしまっていた自分もいました。でも、だからこそ自分がやってることにも理解を示してもらえなかったのです。相手への過小評価は、自分への過小評価として返ってきていたのでした。
なので、私は妻への過小評価をやめました。
むしろ地頭(じあたま)は自分よりはるかに良いくらいの妻です。
なので「セールスライターとしての視点・体験を共有すること」に重点を置くようにしたんです。
以下のようなことを地道にやり続けました。
- クライアントのサービスを実際に体験してもらい、本当に価値があることを実感してもらう(クライアントからのVIP待遇で妻は驚き、感心していました)
- このクライアントの事業拡大を手伝いたいと思っているんだ、と率直に気持ちを伝える(クオリティの高さを実体験してもらったからこそ、説得力が高まりました)
- 新規チラシを作って、これを妻に見せて「どう思う?」と感想を聞く
- 妻の感想を「素人が言うこと」と無下にせず、真摯に受け止めてチラシに反映してみる(鋭い指摘も多く、そこから新しいアイデアが生まれることもありました)
- ニュースレターを作った際も同様に妻の感想を聞く
- 「今日クライアントと、こんな打ち合わせして、こんな風に感じたんだ」と実体験を共有して、どんな仕事をしているか、そのときの感情も共有する(体験を共有することでクライアントへの信頼感も徐々に高まっていきました)
- クライアントのためにずっとハードワークしている姿を見せる
こういったことを地道に積み重ねるようにしたんです。
すると、予想外の反応が返ってくるようになりました。
- 家のポストに入ってくるクライアントと競合しそうな業者のチラシを見て「これ、クライアントさんのライバル?目を通しておいたら?」と言われるようになったり…
- テレビのCMを見てて「こういうのもライバルになってくるの?」と聞いてきたり…
- 「こういうチラシは、絶対に目を通しちゃうな」と気になる広告を教えてくれるようになったり…
- ニュースレターのネタを相談したら、一緒に考えてくれるようになったり…
- (最終的に、最も劇的だったのは)クライアントのサービスに本当に満足したからか、クライアントの広告に顔出しで事例広告として載ってくれるようにもなりました
こういったやりとりが最終的に「あっ、この人本当にこういう仕事をやっていきたいんだな」という妻自身の実感に変わり、
今抱いている不安な点も、まだ全部解消できていないものの…
会社を辞めることにはそれでも全面的に賛成できないものの…
「じゃあ、もう好きにしたら?」
という答えに変わったのでした。
この答えをもらったときは、正直、サンシャイン池崎並みのガッツポーズを心の中で決めました(イェェェエエエエイ!!!!!!ジャスティッッス!!!…笑 ちょっと古いですかね…その時期だったんです)
妻は今でもセールスライティングの意味も、その奥深さも全然理解していません。でも、セールスライターという働き方は少しずつ理解してくれるようになっています。
もし、あなたがいつかセールスライターとして会社を退職したいと考えているなら…
ぜひ「視点・体験」を共有することをオススメします。
結婚を決めた相手なので、価値観も大きく異なるわけではないでしょう。
視点・体験を共有すれば必ずわかってもらえる日が来ます。
そして、相手への過小評価をやめて、リスペクトを持って体験を共有していれば、相手からの思わぬ助力も得られます。会社を辞めるにあたっての厄介な難敵から、心強いパートナーに変わります。
もし、あなたがセールスライターとして会社を辞めるときに壁にぶつかったら…この記事を思い出していただければ嬉しいです。あなたの飛躍を願っています。
P.S. 過去のこの記事を読みなおしてもらえば、いかに私が自分本意で未熟で、だからこそ苦悩に満ちていたかがわかります。