2025/05/13

「GBP集客=上位表示争い」の終わり

From:長嶋雄二

先週のGW期間中…

整体時代にお世話になった先生と
Zoomでゆっくり話す機会がありました。

彼は今、
地方で接骨院を経営しています。

施術の腕には定評があり、
口コミも常に星4.3以上。

Googleマップで
「接骨院+地域名」で検索すれば、
彼の院は、ほぼいつも上位に出てきます。

「マップからの集客も安定してきたよ」
数年前までは、そんなふうに話していた彼が、
この日は、少し表情を曇らせてこう言ったのです。

「相変わらず上位にはでるけど
 なんかマップからの新患は
 減った気がするんだよね…」

一瞬、耳を疑いました。

「上位表示されているのに、予約が入らない?…」

いや、、、そんなはずは…
と思いつつ、
僕は静かに彼のGBPを開きました。

すると、そこには
こんなGBPが映っていたんです。

・投稿はお盆や年末の、お休み告知
 +たまーのキャンペーン告知だけ
・写真はGBPを頑張っていたころの
 2〜3年前の開業時のもの
・口コミは多いが、返信はどれもテンプレ

どこか…温度のないページになっていたんです。

この状態を見て、
ふと昔の整体時代の出来事を思い出しました。

まだ僕が、マーケティングや集客に
出会ったばかりで駆け出しの頃。

チラシやホームページを作っては、
「どうすれば伝わるのか?」
を夜な夜な考えていたことがありました。

「誰に、どんな想いで伝えるか?」
そこを考えては、あれこれと
メッセージを考えていたんです。

でも、目の前にあった
彼のGBPからは、
そんな“人間味”みたいなものが、
少し薄れているように感じたのです。

そこで僕は、こう伝えました。

「MEOって、“順位”も大事ですけど、
 それ以上に、“どれだけ信頼が伝わっているか”が
 勝負になってくるんですよ」

ちなみに、これは決して
整体に限ったことではありません。」

実際、こんなケースも増えています。

つい最近も、15年続く
医療クリニックの先生から、
まったく同じ悩みを聞きました。

「3位になっただけで、
 予約がピタッと止まったんです」

でも、本当に“順位”だけの問題なのでしょうか?

プロフィールを見ると、

・院内の写真が5年前のまま
・投稿は「お知らせ」だけ
・口コミの返信はゼロ

…これでは、まるで“休診中”に見えてしまいます。

検索順位がどうであれ、
「この医院は信頼できる」と、
“画面越しに”感じてもらえなければ、選ばれない。

それが、今のマップ集客には
欠かせない視点なんです。

では、ちょっと想像してみてください…

旅行中に風邪気味になり、
近くの内科をマップ検索したとします。

上位に表示されたA医院と、3位のB医院。

————————

A医院(1位表示)
・写真は3年前のもの
・無機質な外観写真のみ
・口コミは古く、返信なし

B医院(3位表示)
・院内の写真が毎月更新されている
・「春先は花粉症の相談が多いです」などの投稿あり
・口コミには丁寧な返信が並び、温かさを感じる

————————

あなたなら、どちらを選びますか?

検索順位よりも、
「この場所なら、ちゃんと診てもらえそう」
という安心感のほうが、
選ばれる理由になっているんです。

だからこそ、GBP対策の本質は、
「順位争い」から「信頼設計」へと、
完全に変わってきています。

では、何をすれば“信頼される”のか?

最近、僕がお伝えしているのは、
たった3つのことです。

① 月1回、スマホで「今の院内」を撮影・投稿する

→ 季節の飾り、スタッフの笑顔、清掃の様子など、
「ちゃんと今も診療している」ことが伝わります。

② 口コミには名前を添えて感謝を返す

→ 「〇〇様、お忙しい中ご来院ありがとうございました」
 一言の想いが、他の閲覧者の心に残ります。

③ 投稿にストーリーを加える

→ 「今週はお子さんの咳の相談が多いです」
 「足のむくみで悩んでいた方が、笑顔で帰られました」
 そんな“日常の声”が、親しみと安心感を与えます。

この3つを意識するだけでも、
GBPの閲覧数が1.8倍、
電話予約数が月15件→28件に回復した
という整体院もあったりします。

だからこそ、
あなたも、チェックしてみてくださいね。

①「投稿=信頼」
→ 告知ばかりの投稿は、もう誰にも届きません。

②「上位=勝ち組」の時代の終わり
→ 伝わる“温度”と“人柄”が、選ばれる鍵になる。

③「見つけてもらう」から「記憶に残る」へ
→ 「この先生に診てもらいたい」と思ってもらえるか?

GBP対策とは、
クライアントのサービスや技術や想いを、
“画面越し”に届けるための信頼設計が
これからの正攻法です。

あなたのビジネスや
あなたのクライアントのお店は、
いま、GBPでみたとき、どんな顔をしているでしょうか?

もし、そこに少しでも違和感があるなら、
いまが変化のタイミングかもしれません。

今日お伝えしたこの3つの視点から、
見直してみてくださいね。