From 古川馨
先日、とあるSNSマーケティングの
講座に参加したのですが、
「その見せ方は、ちょっとどうなの?」
ということがありました。
仕事柄、マーケティングの勉強のために
今でも他社の教材を買ったり、
セミナーや講座に参加したりすることがあります。
どんな導線を組んでいるのか
セミナーや講座がどんな構成になっているのか
売り方やクロージングの仕方など
そのマーケティングがどう組まれているのかは
実際に自分がその流れの中に入っていくことで
より深く理解できるためリサーチの一環として
参加しています。
今回参加した講座はSNSマーケティングの
初心者向けで内容は入門編
なので、バックエンドで上級講座とかサポートを
売るのかな〜と予想しつつの参加。
「何を売られるんだろう」とワクワクします。
スタートから徐々に期待感が高まる
構成で進められていたため
講座の終盤に入るころには
「もっとこの人から教わりたい」
という感情が強くなってきます。
上手な持っていき方です。
そして、お待ちかねのバックエンド講座の紹介。
スライドをめくりながら講師の方が
バックエンドの講座について力説していきます。
講座の内容や参加するメリット
参加した人たちの声や
どんな変化が訪れるのか
次々と魅力的な内容が発表されます。
そして、数々の特典。
100本以上の動画コンテンツが見放題だったり
定期的なライブ講座の開催。
コミュニティーでのやりとりや個別のコンサルなどなど。
正直、盛りだくさん。
さらに1年間で成果が出なかったら
成果が出せるまで徹底的にサポートします
とすら豪語するほど自信たっぷり。
おおおおお!
と期待感MAXです。
そして、ワクワクの価格のプレゼンに
差し掛かったときに事件が起きました。
何が起きたかというと、、、
まず、この講座の参加費用は1年間で48万円とのこと。
コンテンツやサポートも充実しているし
フルコミットな内容なので
正直、1年で48万円ならありかなと思います。
ぶっちゃけ、これでも破格でしょう。
ですが、この業界のお約束。
今日参加してくれた方には、
特別価格でのオファーがあります。
それがなんと!!!
今日、この講座に参加してくれた人には
3日間限定で通常48万円のところ
なんと!3万円で提供します!
えええええええ!
っと
おいおい、さすがに割引しすぎだろ!
と思わず突っ込みそうになります。
(オンラインなのでPC画面越しですが)
内容から考えると割りに合わなすぎ。
売れば売るだけ赤字でしょ。
そんな価格で個別サポートなんて
対応できなくてサービス破綻するんでは
と心配になるくらいです。
すると次の瞬間
ぼそっと
「月額なんですけどね」
と言ったんです。
は?
目が点です。
要するに月額3万円ってこと。
最初の48万円というのは年額なので、
これを年額に合わせると36万円です
え?今、年額と月額を比較したの?
そこで一気に冷めました。
サーっと。
もう講師のプレゼンが
全く頭に入ってきません。
それまで、割といい商品ではと感じていたのが
嘘のように完全にしらけました。
ちょっと見せ方がズルいんですよね。
要するに破格に見せるために
わざと年額と月額で比較して
極端に割引したように見せている
ってわけですよね
それってどうなん?て感じ。
そんな見せ方する?
きっと月額同士を比較すると
4万円→3万円なので
1万円引きってことで
ちょっとインパクトにかける
だから
(年額)48万円→(月額)3万円
と比較したんだと思いますが
別次元のもの比較して
「ほら安いでしょ!」ってのは
ちょっとない。
せっかくセミナーの募集時から
少しずつ期待感を高めてきて
セミナー内でさらに
「もっと知りたい」「もっとこの人から教わりたい」
って感情を終盤にかけて高めていたのに
一気に興醒めです
散々持ち上げといて落とす。
ある意味、コントか?
と思うくらいです。
トリック的な見せ方をしなくても
別に年額同士の比較で
48万円→36万円でも25%OFF
割安感は出せるので
それでも良かったはず
にも関わらず、
年額と月額を比較して見せることにした
やり方がちょっと好きになれない感じでした。
なんか詐欺っぽい見せ方ですよね。
売る側の気持ちとすると
少しでもお得に見せたい
インパクトのある数字でみせたい
というのはわかります。
ですが、今回のやり方は
ちょっとどうなん?と思います。
せっかく良いものを売っていたとしても
騙し売りみたいなことをしていたら
その時は良くても長期的に見たら
マイナスなんじゃないかと思います。
だって、熱が冷めた時に
騙されたと感じる人も出てくるでしょうし、
そんなズルい売り方をしていては
お客さんもついてこなくなるでしょう。
結局、LTVも高まらず
ビジネスが成長しなくなります。
その価格のプレゼンまで
欲しい感情MAXくらいの
良い印象を受けていたので
すごく残念に感じました。
これは講座でバックエンドを売る時だけに限らず
チラシや広告でもそうです。
実際よりも良く見せようとして
数字を誤魔化したり
極端に数字を盛ってみたり
そんなことをしても
すぐにお客さんにバレますし
いつか痛い目をみます
実際、僕の前職の会社では
チラシで不当な表示をしたこで
めちゃめちゃ叩かれたことがあります。
当時は店舗運営をしていたので
店頭での顧客対応も大変でしたし
クレームの電話も殺到しました。
新聞にも掲載されたり
ローカルのネットニュースでも
記事がでていたので
今でも検索するとデジタルタトゥーとして
ネット上に残っています。
これはビジネスを成長させる上で
足枷にしかなりません。
僕たちも講座やセミナーで
バックエンドを売ったり
キャンペーンで割引価格で商品を
販売したりもします。
なので、
今回のことは「自分たちはそうなるまい」
という教訓としたいと思います。
やっぱりビジネスをするなら
こそこそと後ろめたいようなことをやるよりも
正々堂々と王道で行きたいですよね。
今日の話を聞いてあなたはどう思いますか?