From:宮川徳生
「あれ?もしかしてドバイ?」
先日、ある起業家の友人と
Zoomで話をしたときのこと。
その起業家は
少し前にドバイに行くと言っていたので
ドバイ行くのか〜くらいに思っていたのだが
もうすでにドバイにいたのだ。
Zoomの背景は
ドバイの高層マンションから
ドバイの町並みが見えるあの感じ。
一瞬でドバイとわかるそれを見て
なんだかこっちもテンションが上った。
で、その時のzoomは
あるサービスのMTGだったわけだが
そんな話はそっちのけで
話題は「なぜドバイにいったのか?」になった。
いろいろな理由が聞けたのだが
やっぱり一番は税金面っぽい。
日本だと起業家がいくら稼いでも
税金でもってかれるが
ドバイはそうではないと。
所得税や法人税が
だんちなのである。
例えば
超ざっくりだが
1億稼いで5000万利益が残っても
税金でその半分がもってかれる日本とは違い
ドバイなら
1億稼いで5000万利益が残ったら
その5000万がほぼ丸々利益として残る。
つまり、最終的に残る金が
倍近く変わってくるわけだから
起業家にとってかなりのメリットだ。
残る金が倍近く変わるなら
事業成長のための投資も倍近くできる。
それはすなわち
事業成長を加速させられることを意味するわけで
正直、俺もドバイに行こうかな〜と
思ったくらいだ。
まぁ、そんなこんなで
仕事そっちのけでドバイネタで
盛り上がったわけだが
やっぱり、起業家が集まれば
最終的に話はビジネスの話になる。
その起業家は
売上は当然億を超えていて
顧客の成果もめちゃくちゃでている。
そして何より
めちゃくちゃ苦労人でもあるので
修羅場をくぐってきた人間特有の
空気感をもっている。
(これわかるかな)
言葉の説得力が
そのへんにいるやってもいないのに
偉そうなことばかりいうエセ起業家とは
わけがちがうのだ。
そして、何より
イケメンである。
なので、どんどん
起業家として成功していくんだろうなと
僕は思っていた。
でも、ビジネスを話をしていると
彼が今うまくいってるものを縮小して
新しいことにチャレンジしようとしていることがわかった。
実際、彼のビジネスは
今を見ると順調以外のなにものでもない。
おそらく、起業家と言われる人が
羨む成功を収めている。
なんせ、ドバイにいけるくらいだからね。
でも、彼は
その今を全部じゃないが捨てようとしていた。
これがどれだけ大変なことか
やったことがある人ならわかると思う。
新規事業ってのは
これから立ち上げる事業なわけだから
当然お金なんて生み出さない。
どちらかというと
どんどん金を食いつぶす。
実際、ウチも
2019年ころ、これと同じようなことをして
一度会社が潰れかけたことがある。
挑戦した新規事業に失敗して
倒産危機に陥ったのだ。
まぁ、そこからなんとか
盛り返せたので今があるわけだが…
彼はドバイに行くほど成功しているのに
なぜ、その成功が消えるリスクを負ってまで
新しいことに挑戦するのか。
「ウチで頑張ってくれてる人たちも
年収何千万って稼いでもらえるようにしたいんですよね」
彼がうまくいってることを捨てて
新しいことに挑戦する本当の理由はこれだった。
ドバイにいったのも
自分の成功の証を得たいとかではなく
税金がほとんどタダだから
より個人的な収入が増えるとかでもなく
自分だけじゃなく
会社にいるみんなが
もっと稼げるような会社にするためというのが
理由だったのだ。
はたからみたら
めちゃくちゃうまくいっていて
ドバイに行くほどの成功をしている。
そんな人間が
ついてきてくれる仲間が
もっと稼げるように
リスクを犯してまで
新しいことにチャレンジする。
これを聞いて、素直に
「かっこいいな」
と、思った。
正直、僕の周りは
年収が億を超えてる人もいる。
起業家として儲けて
SNSで金持ってますアピールする人も
たくさんいる。
でも、そんな人を見て
かっこいいなと思ったことは一度もない。
高級ホテルでなになにしてるとか
たっかい車とか時計とか見せびらかして
タワマンに住んでとかをFacebookにアップして
「すごいです!」みたいな養分からのコメントもらって
承認欲求みたして…
とか。。。
他にすることないんか?
と、個人的には思ってしまう。
そうじゃなく
もっともっと事業を伸ばして
ついてきてくれる仲間がしっかり稼げる会社にしていこうと。
自分の今の収入や地位がなくなるリスクを犯してまで
そこに挑戦する、頑張る人の方が1億倍かっこいい。
もちろん金儲けは大事である。
僕もお金は大好きだし
もっともっと稼ぎたいと思ってる。
しかし、大切なのは
稼いだ金を何に使うかじゃないかな。
自分の贅沢のためだけに使うのか?
高級品をみにつけてドヤることに使うのか?
成功者アピールするために使うのか?
大抵そういう人は
金を儲けてるというアピールをすることで集まる人に
金儲けの方法を教えるということをやっているわけだが
そんなのみっともないと思ってしまうのは
僕だけだろうか。
お金は生活水準とあげてくれるツールであり
欲求を満たしてくれるツールでもある。
でも、起業家にとってのお金とは
そういうことをするためのツールではない。
実際、自分の収入なんて
2000万か3000万くらいを超えたら
お金で満たせることで得られう幸福感なんて
もうないからね。
起業家にとってのお金とは
もっと他の何かをなし得るために使う
ツールなんじゃないかな。
ウチのメルマガを読んでいるなら
マーケティングとかセールスライティングを学んで
お金に困らなくなった人はそれなりにいると思う。
だから、もし
そういう状況になったら
考えてみて欲しい。
そっから先
さらに金を稼いだとして
その金を何のために使うのかを。
自分のためではなく
他のもっと何かのために
どう使えるかを。
それに、人間ってのは
結局の所誰かのため
何かのための方が頑張れる生き物だ。
金を稼いで「すごいですね」と言われる起業家と
金を稼いで「かっこいい」」と言われる起業家。
どちらに魅力を感じるか
それはあなた次第だが
僕は後者の起業家になりたいと思う。
あなたはどっちだろうか?