2024/11/20

AIアバターの可能性

From 古川馨

最近、AIアバターが驚くほど進化してきました。
本人と見分けがつかないレベルの映像、
さらに声をクローニングすれば、ほぼ本人そのものに。

「もう本人が出演するコンテンツは不要になるのでは?」

そんなことを思ってしまいそうですが、
まだまだその域には達していないようです。

映像は確かにかなり進化しましたが、
声は日本語特有のイントネーション調整が難しく、
再現度は高くても、やや違和感が残るケースも。

そして、もう一つの課題がコストです。

AIアバターを使ってコンテンツを作ろうとすると、
意外とお金がかかるんですね。

さらに、
「有名人のアバターコンテンツが見たいか?」という
需要の問題もあります。

本人が話しているからこその価値があり、
アバターになると「別にいいや…」
と思われるケースも多いのではないでしょうか。

ブログの読み上げ動画のような
ライトな活用はアリかもしれませんが、
セミナーや講座のような内容だと、
アバターが相手では味気なく感じることも。

結局、「人」だからこそ響くコンテンツは、
まだ置き換えが難しいのかもしれません。

ただ、研修分野では使えるかも?

一方で、企業研修のような分野では、
AIアバターが活躍できる場面が増えそうです。

例えば、アバターによる
AIロープレ支援サービス「アバトレ」。

これは、アバターを使って
営業のロープレを行うサービスで、
新人教育などに使われています。

また、研修動画もただスライドを読み上げるのではなく、
アバターが話している形式にすることで、
集中力がアップするといった結果も出ているそうです。

これって、研修を担当する現場レベルの負担を
かなり軽減するんじゃないでしょうか。

僕も、サラリーマン時代に
新人研修を担当していましたが、
本業の合間に研修用の資料を作成し、
セッションを開いて…本当に大変でした。

そんな現場の負担を軽くする方法として、
研修を動画やアバターに置き換えるのは
非常に魅力的な選択肢だと思います。

実際に研修動画を作った時の話
過去に「VYOND」というツールを使って
企業研修用のアニメ動画を作ったことがあります。

その時、研修担当者の方に
「もう自分で研修しなくていいんですね…」と
しみじみ感謝されたのを、今でも覚えています。

これがAIアバターなら、
もっと簡単に、もっとリアルな
研修動画が作れるはずです。

例えば、担当者本人の
アバターを作成して動画に使ったり、
ツール内の既存アバターを活用したりと、
パソコンさえあれば誰でも作成可能です。

撮影技術がなくても大丈夫。
これが、AIアバターの魅力ではないでしょうか。

もしあなたが新しいサービスを探しているなら、
AIアバターを使った研修動画制作は、
一つの可能性として考えてみてもいいかもしれません。

企業研修はどこも必要としていますが、
負担が大きいのが現状です。

「研修動画クリエイター」という新しい職種として、
この分野での活躍を目指すのは、
今だからこそ価値があるかもしれません。

AIアバターの活用可能性は、まだまだ広がっています。
少しでも興味があれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。