From:長嶋雄二
『LDK』
っていう雑誌、
あなたは知ってましたか?
2013年に創刊された雑誌で、
当初7万部だった発行部数は、
出版不況の中でも部数を順調に伸ばし
創刊から5年で、15万部。
一時は、20万部を超えるほど
売上を伸ばしてきた女性向け情報誌です。
なぜそんなにも売れたのか?
その最大の理由は、この雑誌が
『忖度一切なしの情報』
を掲載していることにあります。
つまり、
・いいものは良い!
・ダメなものはダメ!
とはっきり書いてしまう。
しかもそうした意見は
雑誌記者や編集者たちの
独断ではありません。
モニターで集めた女性たちから
リアルな意見を聞き出して
現場の生の声をちゃんと
伝えている。
徹底した商品テストを
繰り返したうえで
忖度のない情報を掲載して
いるんです。
そうした雑誌の姿勢が
大きな支持を得たおかげで、
雑誌はかなり売れていき、、、
あまりの売れ行きの良さに
“雑誌界の「奇跡」”
とまで呼ばれてしました。
でも、なんで雑誌の中で
『忖度、一切なしの情報』を
掲載することができるのか?
実はこのLDKという奇跡の雑誌。
広告が一切ありません。
広告やタイアップ記事を一切掲載していないことで
りメーカーに忖度することなく、
フェアでガチな批評を実現させているそうです。
(当然、お札のお風呂
に入った怪しい男も
掲載されていない…)
『広告がない雑誌』
という当時の業界の常識を覆すスタンスで
見事に売上を伸ばしていったんです。
そして、2023年になった今でも
その存在感は衰えていません。
ネットのクチコミにはサクラが横行したり、
有名人やインフルエンサーのおすすめも
ステマの疑念があったり、、、
ネットに溢れる情報に消費者が
不信感を募らせていることは間違いありません。
だからこそ、こうした忖度ない
「広告なしのガチ批評」は
一定層から熱い支持を受けているんだと思います。
今の時代、ネットを見れば
広告だらけですよね。
もちろん、僕たちもあなたも
オンライン・オフラインの広告を使って
マーケティングをしていると思います。
でも、もしこうした広告が使えなくなったら?
広告がどんどん排除されてしまったら?
将来的に、広告が完全にゼロになる
なんてことは考えづらいです。
でも万が一、広告がなくなったら、、、
『コンテンツの質で勝負できる』
と考えることもできますよね。
もしかすると、コンテンツの質が純粋に
評価される時代が、
じわじわと迫ってきているのかもしれません。
有名どころで言えば、
『Netflix』なんかはわかりやすいです。
目玉コンテンツの
『Netflixオリジナル作品』。
このNetflixオリジナル作品も
広告の縛りがない作品が多くあります。
普通、ドラマにはスポンサーがいます。
スポンサーの商品を当たり前の
ようにドラマの中で使いますよね。
例えば、
トヨタがスポンサーなら、
『ドラマに出てくる車は
不自然なぐらいみんなトヨタ車』
だったり、、、とか。
でもNetflixオリジナル作品の中には
そうした縛りがない作品が多くあります。
例えば、最近Netflixで話題の
『サンクチュアリ』という相撲を題材にしたドラマ。
これも角界に忖度することなく
リアルな部分が描かれていると、、、
世界的な大ヒットになっています。
きっと、広告主のご機嫌伺って
不自然に作り込まれているコンテンツに、
製作者側も、消費者側も
うんざりしている部分が増えてきたんだと思います。
世界レベルの動画コンテンツからも
広告主への忖度は消えてきている…
こうした世界の流れを
見ていると
『質の高いコンテンツを
作れるようになっておくこと』
が非常に重要なことだと
感じています。
もちろん、『質の高さ』についての考え方は、
いろいろあるのでここでは割愛しますが、、、
やっぱりその中でも、1つ大きなポイントは独自性です。
・あなただから言えること
・あなたがから作れるもの
・あなただから提供できるもの
・あなたがだから伝えられること
・あなたにしか、できないこと
・・・こうした観点から、
常にコンテンツ作成の能力は
コツコツ磨いておきたいですよね。
ありきたりじゃなくて、
業種業界のルールに忖度することなく
『あなただから提供できるコンテンツ』
・・・どんなものがありそうですか?