From:桜井啓太
越後湯沢から東京へ向かう新幹線より、、、
先週日曜日のポッドキャスト、見てくれました?
いつもとは違い、新幹線車内からお送りしてみました。
その後クライアント先に向かったのですが、目的は
- 従業員インタビューの撮影
- クライアント様との直接の打ち合わせ
そして
- 写真撮影
です。
本当は撮影関連は「プロ」を入れたほうが良いと思います。その方がキレイで見やすい動画が撮れるのは間違いありません。さらに、そちらに集中してしまっては肝心の「感情に寄り添う」というセールスライター本来の仕事が疎かになってしまう可能性があるからです。
とはいえ、予算的にそんなことができるはずもない、というのが現場の真実。
実際は自ら撮影をしつつ、それでいてそこにいる人たちの感情を感じ、セールスライティングの切り口を探します。
そのせいもあり、そして写真のプロでもないので、なかなか良い写真が撮れなくてつらいのですが…。
今日あなたにお伝えしたいのは、そんな失敗談です↓
部屋が広すぎる!!
ご覧のように、僕が泊まった部屋の写真をつけました。広すぎません?(笑)
11月、スキーのリゾート地である越後湯沢はまだまだオフシーズン。ホテルもガラガラでした。だからお客さんがいなかったんでしょうね。格安で、この広さの部屋に泊まることができました。しかも温泉付きです。
まあ1人ですし、広いこと自体にあまり意味はありませんが…。むしろめちゃくちゃ寂しかったです(笑)
越後湯沢は、東京から新幹線で1時間半ほどで到着します。新潟といっても、だいぶ南の方だったと分かりビックリ。行ってみて改めて思ったのですが、東京からスキーのリゾート地に行くのがこんなに楽だったなんて!
プライベートでも、もうちょっと気軽に行けそうということが分かりました。
まだまだオフシーズンですので、お店は営業しつつもあまりがっつりとはやっていませんでした。この日が水曜で定休になっている確率が高かったとはいえ、行こうと思ったお店がことごとくお休みでしたしね。
おかげで次回行ったときに訪れたいお店がいくつもできてしまいました。
1日目は動画撮影
実はここに一泊する前、1日目にすでに仕事をしています。1日目は主に動画撮影と打ち合わせです。お店をお休みにしていただき、スタッフをみんな揃えてくれたということもあって、非常に順調に、素早く目的を達成することができました。
実際は、ここまでのご協力はいただけないと思います。普通は営業の合間に一人ひとり呼んで撮ることになるでしょう。このクライアントさんは、マーケティングに非常に理解があり、今回僕たちが請け負った仕事の重要性をちゃんと認識していただいているのでこの協力を得られました。
撮影のためにお店を1日お休みにする、というのはかなりの損失があります。単純に1日分の売上がなくなることになります。ただでさえ僕たちにサイト制作の依頼をしていて費用がかかっているのに、それに加えて売上のマイナスまで受け入れてもらえるのは並大抵のことではありません。
このクライアント様には非常に感謝をするとともに、他だったらこうはいかないな、ということを考えました。
問題は2日目
というわけで1日目はつつがなく撮影が終わり、2日目になりました。この日の目的は「実際の営業中の写真を撮影すること」。すなわち、昨日のように楽になることはありません。営業中なわけですから、お客様もいるしスタッフも撮影どころではない。
そういった状況でいかに撮影をするか?それが難しいところでした。
セールスライターにとっての「良い写真」とは?
11時開店のところ、まずは9時におうかがいして開店前の撮影を行いました。これはそれほど難しくありません。あらかじめスタッフさんには「邪魔しそうになるかもしれないがいつも通りやって欲しい」と伝えておけばいいからです。
といっても、カメラを向けられて自然に、とはなかなか行かないのでしょうが。
僕の目標は、「できるだけ自然で、できるだけ楽しそうな表情」を撮ること。店内風景を撮るのであれば、営業中と言えど簡単です。ですが、「表情」をとらなければならないのです。そうでなければ、一般的な宣材写真や無料素材と大差がありません。そして、わざわざセールスライターが出向いていくほどのこともありません。
良い写真が撮れるか撮れないか、その決め手は「表情」だと僕は思います。
しかし、そんな自然でいい表情はいつ来るか分かりません。カメラを構えればそれなりの表情が出るとは思いますが、スタッフさんもアイドルではないので「いかにもつくったような顔」しか出ないことも予想されます。
理想は、いつもどおり働いてもらって、いつもどおりの笑顔を出してもらうこと。そして僕からしてみれば、その一瞬を逃さないことです。
どこにチャンスがあるのか、いつ来るのかは分かりません。常に集中して、チャンスをうかがっているのです。
好きにパシャパシャ撮れるわけではない!
とはいえ、今回のフィールドは営業中の飲食店です。接客をするスタッフの後ろをついてまわり、お客様対応中にカメラを向けてパシャパシャ撮る輩がいたら、お客様からしたら不自然でしょう。
実際は、店舗の端っこに陣取らせていただいて、遠目からチャンスがあれば撮影します。理想の角度にならないこともあります。接客といっても一瞬なので、シャッターが間に合わないこともあります。
我ながら、非常に非効率的なことをしている、とも感じます。昨日お客さんがいない店内で、笑顔をつくってこっちを見てもらって撮ればよかったかな、と何度も思いました。
たしかにそれでも意外と上手くやってもらえて、案外いい写真が撮れるかもしれない。ぱっと見、本当に接客中の写真に見てもらえるかもしれない。
でも、それに逃げるのは何となく気持ち悪いと思いました。というか、そんなのは後からでも撮れるんだから、今日はこの環境でベストを尽くそうとも。
だからスタッフさんに断って、普通にお客として入店し、注文し、食事もしました(たぶんセールスライターはこういう経費が一番多い)。その間も、カメラ(スマホ)を構え、こそこそと周りを撮影していました。
気づかれたら不審者に見られるんじゃないかな?と心配しましたが(笑)
入口の方で撮影待機していたら他のお客様から「あなたはいいの?」と何度も聞かれてしまい、いっそ腕に「撮影スタッフ」みたいな腕章をつけといたほうが良かったか、くらいには思いましたね。
カメラマンとしてのセールスライター
というわけでやれる限り撮影し、帰ってきてから撮れた写真を眺めてみましたが…。うーん、難しい!(笑)思った通り撮れていたとは言えないです。
途中から「4K動画で撮影していい顔が写ってたら切り取ればいいんじゃないか」と思い実行。確かにタイミングを測る必要は薄くなりました。この技は結構いけるんじゃないかと思いますよ。ただし1回、画面を見ずに撮影し続けてあとで見てみたら「スマホの向きがズレていてスタッフさんの顔が写っていない」という失敗もしましたけど…
正直、1回じゃ無理かもしれません。そのお店、その企業の事情というものがあり、セールスライターの自由にはならないからです。向こうの事情をきちんと把握していれば撮影プランを立てることはできると思います。しかしそれは、1回や2回じゃなかなか分かりません。
でも写真はとても大切です。動画はもっと、です。今やどんなメディアであっても、写真や動画を重要視しています。文章であるコピーだけで勝負するよりも、効果的な画像1枚を用意したほうが、圧倒的に売れるページが出来上がるでしょう。
今回のクライアントは新幹線に乗って行く必要があるので、何度も行くのはちょっと難しいです。しかし、もしあなたがすぐに行ける距離のクライアントを手伝っているのなら…。ぜひ撮影は「何日かかかるかも」という姿勢で臨んでくださいね。
PS
この撮影に臨む直前の桜井と宮川の表情が見たければ、以下をご覧ください。