
あなたもご存知の通り、ウチはマーケティング会社だ。街のラーメン屋さんから業界No.1の大手まで…僕が担当してきただけでもこの13年で200社以上のマーケテイング支援をしてきた。そして、そこで得た知見をフリーランスの方に伝えるビジネスもずっとしてきた。そんな中で、伸びる企業と伸びない企業、伸びる人と伸びない人の差を現場でまざまざと見てきた。
ここには明確な差があり、その差を生む原因がある。そして、ウチの社内でも伸びる事業と停滞する事業が綺麗に真っ二つに別れることを何度も見てきた。それに、僕自身、事業を…というか会社を潰したこともある。だから、この話は、自分自身にも言い聞かせなければならない内容でもある。
最近、社内のある事業の売上が急激に下がり始めた。その事業内には優秀なメンバーもいるし、商品も競合と比べて悪くはない。実績も申し分ないほどある。これまで積み重ねた顧客基盤も十分過ぎるほどある。しかし、売り上げが急激に下がってしまった。
なぜか?それは、決してメンバーのスキルが低いわけじゃなく、やる気がないわけでもなかった。むしろ、やる気はある方だし、スキルも業界平均以上にある。じゃあ、ものすごい強い競合が出てきたり、AIのようなテクノロジーによって一気に淘汰が将ような市場の環境が変わったのか?というと、そういうわけでもない。
その事業の領域は、AIの代替が難しい領域で強い競合も特に出てきたわけでもない。特にこれといって問題があるようには見えなかったのだが、1つ致命的な問題があることに気づいた。
それは、マインドだった。
7つの習慣でコヴィー博士はこんなことを言っていた。成功するにはツールセット・スキルセット・マインドセット。この3つが必要だと。そして、その中で最も重要なのは、マインドセットだと。今回、そのマインド面が売上の急降下を起こしている原因だった。なぜか?その事業のリーダーは、たくさんのアイデアを持っていた。
・こんなセミナーやってみたらどうだろう?
・こんな訴求で売ったらかなり斬新だよね
・競合ができないこんなオファーで売ったら顧客獲得すごくできそう
などなど…
口を開けば、アイデアが止まることなく湧き出てくる。4次元ポケットか?と思うくらい、次から次へとクリエイティブでそして、すごそうなアイディアが出てきていた。そんなリーダーがいるのになぜ売上は急激に下がったのか?
それは…彼の口から出てくるアイデアは、未だアイデアのまま…だった…そう、つまり優れたアイデアなのだが、実践される事がなかったのだ。アイデアはアイデアのまま、彼の頭の中でずっと眠ったままだったのだ。
我々のような経営者や社長、そして事業のリーダーを務めるような人間、そして、起業をするコンサルやライターなどのフリーランスで成功する人は基本的にみんなアイデアマンだ。
こんなことやってみたらどうだろう?そんなことばかり普段から考えているので、次から次にアイデアは出てくる。だが、忘れてはいけないのは、どんなに優れたアイデアでもそのアイディアを実行しない限り…“無価値”だということを。
優れたアイデアをいっぱい出す。なんて評価は数字を求められる現場ではなんの価値もない。現場で唯一価値を生むのは実行でしかない。フリーランスも経営者も一緒。事業をぐんぐん伸ばす経営者はアイデアマンというより実践者だし、キャリアをぐんぐん伸ばすフリーランスも同様だ。
ビジネスの成功は、アイデアの秀逸さによるものではない。ビジネスの成功は、平凡かもしれない普通のアイディアでも実践するかどうかで決まる。もっと突き詰めるなら、例え平凡なアイデアであっても誰よりも突き詰める実践をすれば、大きな成功を手に入れることができる。
なぜなら、過去を振りかえってみた時、大成功したビジネスのアイデアも普通のアイデアのことの方が多い。常人には絶対に思いつかない…なんてビジネスアイデアはほとんどなかった。
例えば…ユニクロは、流行を追うファッションではなく、定番のファッションを売った。どこが優れたアイデアだろうか?アパレルの勤めてる人みんなが、思いつくアイデアをユニクロは、実践に移したに過ぎない。あなたもアパレルの経営をしているならきっと思いついたアイデアじゃないだろうか?
ワークマンは、かっこいい作業着を作ったらどうか?というアイデアを実践し売った。当時、作業服はダサいものしかなかった。だから、誰もがもっとまともな奴はないのか?と思っていた。ワークマンは、それをただ実行に移したに過ぎない。
チョコザップは、マッチョがいると初心者がジムに行きにくいから、マッチョにいないジムを作ったらいいんじゃないか?というアイデアを実行に移した。筋トレ民ならみんな思ってることだ。だから、チョコザップを作るチャンスは筋トレしてる人みんなが持っていた。だが、手にしたのはチョコザップだった。。なぜなら、実行に移したのが、チョコザップだけだったから。
これらの事例は、その業界の人なら誰もが思いつくようなアイデアだ。実際、今言ったアイデアを思いついた人は、腐るほどいるだろう。僕自身、この仕事を始める前、飲食店で働いていた。そこで宅配ピザのチェーンの部門にいた時、思っていたことがある。デリバリーが雇えないので、スポットでデリバリーを雇うことはできないか?と。アルバイトではなく、スポットでデリバリーのバイトする人を活用できないだろうかと。
そう、これは、タイミーと同じなのだ。今のタイミーと同じビジネスを僕は25年前に思いついていた。今のタイミーの社長よりあのアイデアを僕は先に思いついていたわけだが…でも、成功したのはタイミーの社長である。
なぜか?僕はそのアイデアを実行しなかった。彼は実行した。その差なのだ。マーケティングの現場ではいいアイデアってのは無数に出てくる。起業をして自分がトップになると嫌でも事業を伸ばすためのアイデアを考えるようになる。
だが、その中で大きな成功を手に入れる人も企業も事業もみんな、例えアイデアが平凡だったとしても実行した者が成功を手に入れている。実践しないすごいアイデアよりも実践する平凡なアイデアの方がいつだって現場では数字を作る。
あなたの頭の中に実践してないアイデアはあるだろうか?もしあるならTodoリストを作り今すぐ実践していこう!


